「URLを知っている人しか見られないから、大丈夫」。
お客様向けの資料や見積もり、社内の確認用ページを、そう考えて置いていませんか。
URLを教えた人しか見ないつもりのページでも、パスワードがなければ、ふとしたきっかけで検索に出てしまうことがあります。
Googleも2026年10月に、リンクを知っている人だけが見るページは検索に載らないようにしておくべきだと、案内を更新しました。
この記事では、詳しい担当者がいない会社でもできる確かめ方と、見つけたときの順番をまとめました。
■なぜ「URLを教えていないページ」が出てしまうのか
Googleは、リンクをたどるなどしてページを見つけます。
たとえば、次のようなきっかけが考えられます。
・どこかのページから、そのURLへリンクしていた
・お客様や社員が、ブログやSNSにURLを書いた
・サイトの地図(サイトマップ)に、自動で入っていた
・制作中の確認用サイトを、そのまま残していた
・共有の設定が「リンクを知っている全員」で、そのリンクが広まった
つまり、URLを知られていないことは、鍵の代わりにはなりません。
■気をつけたいページ
・お客様ごとの見積もりや資料のページ
・会員向け、関係者向けの資料やPDF
・お問い合わせのあとの完了ページ
・制作中のテストサイト
・社内の説明会やセミナーの案内ページ
・外部の資料共有サービスや、チャットの共有リンク
個人情報や契約の内容が含まれるものから、優先して確かめましょう。
■確かめ方(15分でできます)
1. Googleで「site:自社のドメイン」と入れて検索します
2. 続けて「site:自社のドメイン 見積」のように、言葉を足して探します
3. 足す言葉は「お客様」「資料」「テスト」「pdf」「社外秘」などです
4. Search Consoleの「ページ」を開き、登録されているページに心当たりのないものがないかを見ます
5. 制作会社に、テスト用のサイトが残っていないかを聞きます
この検索で出ないからといって、絶対に安全とは言えません。
それでも、まず見つけるための手がかりとしては十分役に立ちます。
■見つけたときの順番
1. 画面を保存し、URLと日時を控えます
2. 中身を確かめ、個人情報や契約の内容が含まれていないかを見ます
3. ページを消す、またはパスワードをかけます
4. Search Consoleの「削除」で、検索結果から一時的に隠す申請をします
5. 検索結果から消えたことを確かめます
「消す」と「隠す」は別のことです。
Googleの削除の申請は、通常1日ほどで検索に出なくなりますが、効果は約6か月の一時的なものです。
ページそのものが残っていれば、URLを知っている人は見られます。
そのため、先に元のページを処理することが大切です。
個人情報が含まれていた可能性があるときは、社内の責任者に早めに伝え、お客様への連絡や届け出が必要かを確かめてください。
ここは技術の話だけでは決められません。
■どの方法を選ぶか
Googleの案内をもとに、使い分けをまとめます。
・もう要らないページ:削除する
・限られた人だけが見るページ:パスワードで保護する
・だれでも見られてよいが、検索には出したくないページ:検索に出さない設定(noindex)にする
noindexは検索結果に出さないための設定で、URLを知っている人には見えます。
見られて困るものには向きません。
もう一つ、robots.txtで止めれば消えると考えられがちですが、検索結果から消す方法としては勧められていません。
Googleがページを読めなくなると、noindexの指示も読めなくなることがあるためです。
■WordPressで見直すところ
・固定ページや投稿の「公開状態」が、非公開やパスワード保護になっているか
・アップロードしたPDFのURLに、だれでもアクセスできないか
・テスト用のサイトが、パスワードで守られているか
・本番とテスト用のサイトで、「検索エンジンでの表示」の設定を取り違えていないか
特にPDFは注意が必要です。
ページをパスワード保護にしても、PDFのURLを直接開くと見られることがあります。
■外部のサービスも見直す
資料の共有やチャット、AIとの会話の共有リンクも、同じように考えましょう。
・共有の範囲が「リンクを知っている全員」になっていないか
・役目を終えた共有リンクを、止めているか
・公開と書かれた設定を、知らずに選んでいないか
サービスごとに画面が違うので、提供元の案内で確かめてください。
■やってはいけないこと
・削除の申請だけで済ませて、ページを残す
・慌ててサイト全体を検索から外す
・お客様への連絡が要るかを確かめないまま、黙って消す
・古い共有リンクを、作りっぱなしにする
■頼むときに伝えること
・ホームページのアドレス
・見つけたページのURLと、中身の種類
・見つけた日時と、いつから出ていたか分かるか
・Search Consoleを見られるか
・WordPressやサーバーにログインできる人
この5つが分かれば、確かめる順番を決めやすくなります。
■自分で確かめるチェックリスト
・「site:」で自社のページを調べた
・言葉を足して、資料やPDFを探した
・テスト用のサイトの有無を聞いた
・お客様向けのページにパスワードをかけた
・古い共有リンクを止めた
・半年に1回見直す日を予定に入れた
■よくある質問
Q. パスワードをかければ検索に出ませんか?
A. Googleのクローラーが中身を読めなくなるので、検索に載りにくくなります。見られて困るページには、この方法が向いています。
Q. ページを消したのに、検索結果に残っています。
A. 反映に時間がかかることがあります。急ぐときは、Search Consoleの「削除」を使いましょう。
Q. Search Consoleを登録していません。
A. 自社のサイトなら、登録すれば削除の申請ができます。今後の通知を受け取るためにも、登録しておきましょう。
Q. 他社のサイトに自社の情報が出ているときは?
A. まず掲載元に連絡します。Googleにも個人情報などの削除を依頼する窓口があります。
Q. どのくらいの頻度で確かめればよいですか?
A. 小さな会社なら半年に1回で十分です。お客様向けのページを新しく作ったときにも確かめましょう。
■任せたい方へ
ご自分で確かめて直せる方は、この手順で十分です。
「設定を変えて、ほかのページに影響が出ないか心配」「定期的に見ておいてほしい」という方には、WordPressサイトの保守をお受けしています。
毎月サイトの状態を確かめ、気づいたことをご報告します。
WordPress保守を月額で代行し毎月報告します