「PageSpeed Insightsで測ったら、点数が30点でした。作り直したほうがいいですよ」
制作会社や営業の方から、こう言われて不安になった方もいらっしゃると思います。
PageSpeed Insightsは、Googleが無料で出している、ページの表示の速さを測る道具です。
役に立つ道具ですが、点数だけを見て判断すると、必要のない作り直しをしてしまうことがあります。
この記事では、点数より先に見たい3つのことをまとめました。
■PageSpeed Insightsの画面は、大きく2つに分かれている
サイトのアドレスを入れて「分析」を押すと、結果が出ます。
画面は、大きく次の2つに分かれています。
・上の段:実際に訪れた人の記録(「実際のユーザーの環境で評価する」)
・下の段:その場で1回測った結果(点数が大きく出ている部分)
よく話題になる「点数」は、下の段のものです。
下の段は、測るたびに数点〜十数点動くこともあります。
■見ること1:上の段に「合格」と出ているか
上の段は、実際にそのサイトを見た人たちの記録をもとにしています。
ここが「合格」なら、訪れている人の多くは、困らない速さで見られています。
上の段の主な3つの項目は、Googleが次の数字を「良好」の目安にしています。
・LCP(いちばん大きな部分が表示されるまで):2.5秒以内
・INP(押してから反応するまで):0.2秒以内
・CLS(表示中のずれの大きさ):0.1以下
アクセスが少ないサイトでは、上の段に「データがありません」と出ることがあります。
そのときは、下の段を参考にします。
■見ること2:スマホの結果を見ているか
結果には「携帯電話」と「デスクトップ」があります。
携帯電話のほうが、点数は低く出やすくなっています。
お客様の多くがスマホから見ているなら、携帯電話の結果を中心に見ます。
■見ること3:実際に、自分のスマホで遅いと感じるか
点数がどうであれ、いちばん大切なのは、お客様が待たされていないかです。
社内のWi-Fiを切って、スマホの電波でトップページとお問い合わせページを開いてみてください。
3秒ほど待っても何も出ない、画像がなかなか出ない、という場合は、改善する価値があります。
■点数を上げる前に、気をつけたいこと
・点数を上げるためだけに、必要な写真や説明を削らない
・速くするプラグインをいくつも入れない(かえって不具合のもとになります)
・「90点以上でないとだめ」と思い込まない
小さな会社のサイトなら、見ていて待たされず、お問い合わせまで迷わず進めることが目標です。
■下の段で、まず見る項目
点数の下には、「改善できる項目」が並んでいます。
小さな会社のサイトで多いのは、次の2つです。
・画像が大きすぎる(写真をそのまま載せている)
・読み込みを遅くしているものがある(使っていないプラグインの部品など)
この2つは、作り直さなくても直せることがほとんどです。
■自分で確かめるチェックリスト
・上の段(実際のユーザーの環境)の評価を見た
・携帯電話の結果を中心に見た
・自分のスマホの電波で、主なページを開いてみた
・「改善できる項目」の上の2〜3個を控えた
・点数のためだけに、内容を削ろうとしていない
■よくある質問
Q. 点数が低いと、検索の順位が下がりますか?
A. 表示の速さは検索の評価にかかわる要素の1つですが、内容のほうがはるかに大切です。点数だけで順位が大きく決まるわけではありません。
Q. 測るたびに点数が変わります。
A. 下の段の点数は、その場で1回測った結果なので、数点〜十数点動くのはよくあることです。何回か測って、だいたいの位置を見ましょう。
Q. 30点と言われました。作り直しが必要ですか?
A. 多くの場合、画像を小さくする、使っていないプラグインを整理する、といった手直しで改善します。作り直しを決める前に、原因を確かめるのがおすすめです。
Q. 速くするプラグインを入れれば解決しますか?
A. 効くこともありますが、原因によっては効果がなかったり、表示が崩れたりします。何が遅さの原因かを先に確かめましょう。
Q. どこまで速くすればいいですか?
A. 自分のスマホで開いて、待たされると感じなければ、まずは十分です。上の段が「合格」なら、それ以上を急ぐ必要はありません。
■原因を知りたい方へ
ご自分で確かめられる方は、この3つで十分です。
「点数の見方が分からない」「作り直すべきか判断したい」という方には、遅さの原因を診断して、何から手を付ければよいかをお伝えしています。
表示速度が遅い原因を診断し改善策をお伝えします