トレード系の情報発信を追いかけていて、誰の言葉を信じればいいか迷ったことはありませんか。
結論から言うと、見るべきは「発信歴の長さ」そのものも重要ですがそれだけではなく、「利害関係なく発信を続けてきたか」です。そしてもう一つ、この記事では「なぜ経験の浅い講師を信用してはいけないか」についても触れます。
なぜ、情報発信者の多くは3年で消えていくのか
見習いトレーダー時代から数えて20年、プロトレーダーとして14年以上、トレードコーチとして10年以上(プロップファーム運営、プロップトレーダー育成も4年以上)相場に関わってきましたが、利害関係を持たずに発信している人ほど、3年以内に姿を消していく傾向がありました。
情報発信を続けるのは、想像以上にコストがかかる作業です。相場は毎年表情を変え、去年通用した考え方が今年も通用するとは限りません。それでも発信を止めない人は、そのつど自分のトレードと向き合い、言葉にし直す作業を繰り返しています。
一方、5〜7年以上続いている発信者の多くは、分析業務の受注やインジケーター販売、サロン・塾への集客といった利害関係を抱えているケースが少なくありません。発信頻度が低く、内容が宣伝寄りに感じられるのは、そのためです。
情報発信を続けられる人だけが、トレードも続けられる
情報発信を継続することと、トレードを継続することには、実は共通点があります。どちらも「うまくいかない時期」を経験しながら、それでも向き合い続けなければならない点です。
裏を返せば、情報発信の実績(=継続してきた記録)を積んでいない人が、ある日突然「トレード講師」として現れた場合、その人自身がトレードを継続できる人なのかどうかを確認するすべがありません。実績のないまま急に出てきた講師には、慎重になるべきだと考えています。
AI・アルゴ取引が主役の相場で、経験の意味はより重くなる
『アルゴリズム取引の正体』(NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ先端金融工学センター)という本もありますが、特に2026年以降、市場の取引の多くをAIやアルゴリズムが占める中では、経験のない人がその値動きに太刀打ちするのは簡単ではありません。
僕自身、AIはあくまで長年の経験の延長線上で使うものだと考えています。経験の裏付けがないままAIツールだけに頼る発信・指導には、同じ理由で注意が必要です。
トレードは、誰にでも同じタイミングで勧めていいものではない
もう一つ、この機会に触れておきたいのが、トレードを始める「タイミング」についてです。トレードにはリスクが伴います。だからこそ、若いうちに積極的にリスクを取り、サラリーマンでは届きにくい収入を目指し、老後をゆっくり過ごす――というのが、トレードという選択肢の本来の使い方に近いと考えています。
長年トレードに親しんできた方は別として、これまで一度もトレードの経験がない年配の方に、今から始めることを安易に勧めるべきではない、というのが僕の立場です。
まとめ
- 発信歴の長さより、利害関係の有無を見る
- 情報発信を継続できる人ほど、トレードも継続できる可能性が高い
- 実績のないまま急に現れた講師には慎重に
- AI・アルゴ時代こそ、経験に裏付けられた判断が重要
- リスクを取る意思決定は、年齢やライフステージに合っているかも考慮すべき