副業で作品を売っている方へ。これは確定申告のやり方の記事ではありません。
その手前、売上データと領収書を「集めて並べる」段階で止まってしまう人向けの話です。
計算はまだ先。まず材料です。
止まる場所は、だいたい決まっています
毎年1月から3月にかけて、副業作家が申告でつまずく場所は驚くほど似ています。
税金の計算が分からない、のではありません。材料が揃っていないのです。
売上の記録は、売った場所ごとに形が違います。
BOOTH
手元に来る形:売上のCSV
詰まりやすい点:売れた金額と、実際に入金される金額が別物で混ざる
FANBOX
手元に来る形:支援者・売上の画面表示
詰まりやすい点:CSVがなく、月ごとに画面をたどることになる
note
手元に来る形:独自の売上明細
詰まりやすい点:他の媒体と並べたとき、形式が揃わない
電子書籍(KDPなど)
手元に来る形:ドル建てのレポート
詰まりやすい点:円の売上と数字の単位がそろわない
それに領収書です。スマホの写真フォルダを開くと、領収書の写真が日常の写真の合間に埋もれています。クレジットカードの明細も同じで、あとから見返すと「これ、仕事の支払いだったっけ」と首をかしげる行が必ずあります。
この状態のままでは、税理士さんに相談に行くのも気が引けますし、自分で申告するにも、最初の何時間かが「探す・並べる」だけで消えていきます。
先にやるのは、並べ替えだけ
そこで、税金の判断をする前に、材料を2枚の表に並べ替えます。判断はしない。並べるだけです。
売上材料表 ― 売った場所ごとに、1枚へ
日付・売れた金額・手数料・実際に入金された金額・入金日を、媒体をまたいで1枚の表にまとめます。
大事なのは2つだけです。
・売れた金額と入金額は、分けて書く
・まだ入金されていない分には「予定」と書く
売れた月とお金が入る月がずれていても、この形なら後で見た人が追えます。
経費材料表 ― 分からないものは、分からないと書く
領収書と明細を日付順に並べて、金額・支払先・何に使ったかのメモを付けます。
ここで無理をしないのがコツです。証拠がないもの、仕事用かどうか自分でも分からないものは、判断せずに「要確認」と書いて残す。無いものを無いと書いておくことが、後で確かめる人――税理士さんでも、来年の自分でも――の助けになります。
この2枚に、「何が揃っていて、何が足りないか」の目次を1枚添える。それだけで、相談はずいぶん短くなりますし、自分で申告する場合も、見る場所が1つに定まります。
渡す前に、自分で点検する
コピーして使えるように、チェックリストの形で置いておきます。
・売った媒体を、全部書き出した
・売上材料表に、月ごとに売れた金額と入金額を分けて並べた
・まだ入金されていない分に「予定」と書いた
・領収書と明細を、日付順に並べた
・証拠がないもの、仕事用か分からないものに「要確認」と書いた
・揃っているもの・足りないものの目次を1枚付けた
全部にチェックが入れば、材料としては十分です。
この記事で答えていないこと
金額が経費になるかどうか、売上をいつの分として数えるか。そういった税金の判断は、この記事では扱いません。そこは税理士さんに聞く部分ですし、筆者は税理士ではありません。
ここまで書いてきたのは、あくまで材料の並べ替えの話です。
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「表の形は分かった。でも、並べる時間がない」という方へ。1か月分の売上データと領収書をお預かりして、この2枚の表と目次に整理するサービスを出しています(1か月分5,000円)。申告書の作成や税金の相談は受けていません。材料を並べるだけのサービスです。