フォーム作りは顎の位置が大切!?

フォーム作りは顎の位置が大切!?

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少年野球の投球フォーム、親はどこを見ればいい?ケガを防ぐチェックポイントと正しい動き

「フォームが大事だよ」
コーチにそう言われても、親としてはどこを見ればいいのか迷いますよね。

野球をやったことがないと、なおさらです。
間違ったことを言って、子どもを混乱させたくない。
その気持ち、とてもよくわかります。

この記事では、親でもできるフォームのチェックポイントを4つ紹介します。
家でできる練習と声のかけ方も、あわせてお伝えします。

私は社会人野球で21年、ピッチャーを続けています。
今も現役で投げています。
その経験から、本当に見てほしいところだけにしぼりました。


投球フォームが大事な理由は「ケガを防ぐ」と「狙った所に投げる」の2つ

先にお伝えすると、フォームが大事な理由は2つです。
ケガを防ぐこと。
そして、狙った所に投げられるようになることです。

フォームが崩れると、肩や肘に負担がかかりやすい

体全体を使わずに腕だけで投げていると、肩や肘に負担が集まりやすくなります。
小学生の肘は、まだ大人ほど丈夫ではありません。
フォームを見るのは、うまくなるためだけではありません。体を守るためでもあるんです。

毎回同じ動きができると、ボールの行き先がそろう

コントロールが良い子は、特別なことをしているわけではありません。
毎回、同じ動きができているだけです。
動きがそろえば、ボールの行き先も自然とそろってきます。


なぜ小学生のうちにフォームを見ておきたいのか

小学生は、一球ごとの動きのずれが大きい年代

ピッチャー93人を測った研究があります。
一球ごとの体の動きのずれは、少年の年代がいちばん大きくなっていました。
足をつく位置や肘の曲がり方が、投げるたびに変わっていたんです。

上のレベルの選手ほど、このずれは小さくなっていました。
ただ、プロでも完璧ではありません。
プロ5人を測った研究では、球の9割が入った範囲は、ミットからおおむね30cm×50cmでした。

プロでも、毎回ど真ん中には投げられません。
小学生にピッタリのコントロールを求めなくて大丈夫です。

直すなら、力より先に「足のつき方」と「腕の通り道」

小学生のうちは、強い球を投げる力より、動きをそろえることが先です。
特に見てほしいのは、足のつき方と腕の通り道です。
ここがそろうと、ほかの動きも安定しやすくなります。


親でもできる、フォームのチェックポイント4つ

ここからは、右投げの子を例にお話しします。
左投げの子は、左右を入れかえて読んでください。

1. 前の足を、毎回同じ場所についているか

後ろから見て、踏み出した左足の位置を確認してください。
投げるたびに、右へ左へずれていないでしょうか。

足の位置がバラバラだと、ボールもバラバラに散りやすくなります。
まずは、ホームベースの方向へまっすぐ足をつけているかを見てあげてください。

2. 腕が、毎回同じななめの線を通っているか

次は、横から腕の動きを見ます。
投げる腕が、毎回同じななめの線を通っているかを確認してください。

ある球は上から、ある球は横から。
そんなふうに腕の通り道が変わっていたら、ボールの高さも散りやすくなります。

3. 投げ終わりに、ふらつかず止まれているか

投げ終わった瞬間も、大事なチェックポイントです。
ふらついて倒れそうになっていないか。
片足でピョンピョン跳ねていないか。

投げ終わりがフラフラしているなら、投げる途中のどこかで体がぶれています。
ピタッと止まれていれば、体の使い方が安定しているサインです。

4. いちばんの近道は「あご」の位置

1〜3を全部見るのは、正直大変ですよね。
そこで、いちばんわかりやすく、早く良くなる見方をお伝えします。

それは、あごの位置です。

・構えたときは、左肩の上にあごを乗せる
・投げ終わったときに、右肩があごの位置まで来ている

この2つを見るだけです。

あごは動かさずに、右肩のほうが回ってきて、あごのところまで来る。
これができていれば、体がしっかり回って、前に体重が乗っています。
あごを目印にすると、足のつき方も、腕の通り道も、投げ終わりのバランスも、自然とそろいやすくなります。

私自身、今もこのあごと肩の位置は大切にしています。
子どもには「左肩にあごを乗せて、右肩をあごまで持ってこよう」と伝えるだけなので、とてもシンプルです。


正しい動きに近づける、家での練習と声かけ

スマホで横と後ろから撮って、一緒に見る

フォームは一瞬で終わるので、目で追うのは大人でも難しいです。
スマホで、横からと後ろからの2本を撮ってみてください。
スロー撮影ができれば、もっと見やすくなります。

撮った動画は、子どもと一緒に見ます。
親が先にダメ出しをせず、「どう思う?」と聞いてみてください。
自分で気づいたことは、言われたことよりずっと身につきます。

地面に目印を置いて、足をつく場所をそろえる

足をつく場所に、目印を置いてみましょう。
「ここに足をつこうね」と決めるだけで、足の位置がそろいやすくなります。
道具はいりません。小石や、地面に引いた線で十分です。

タオルのシャドーのあとは、短い距離で実際に投げる

タオルを持って投げる動きをする練習は、家でもできて便利です。
ただ、高校生20人を測った研究では、タオルだけだとボールを離す位置が、本当に投げる時とずれていました。

タオルで練習したら、そのあと短い距離で実際にボールを投げてみてください。
タオルの動きと本当の投球を、つなげてあげましょう。

直す言葉は、一回の練習で一つだけ

ポイントを4つ紹介しましたが、全部を一度に伝えるのはやめておきましょう。
たくさん言われると、子どもは何を直せばいいのかわからなくなります。

今日は「あごと肩」だけ。
次の日は「足の位置」だけ。
そのくらいでちょうどいいです。

そして、ダメなところより、良くなったところを先に伝えてください。
「今日は右肩があごまで来てたね」
その一言で、子どもは次も同じように投げようとします。


まとめ フォームは「全部」より「一つずつ」

フォームが大事な理由は、ケガを防ぐことと、狙った所に投げられるようになることです。
小学生は動きのずれが大きい年代なので、親が見てあげる意味はとても大きいです。

次の練習で見るのは、まずあごと肩の位置だけ

チェックポイントは4つありますが、最初はあごと肩の位置だけで十分です。
構えで左肩にあごを乗せる。投げ終わりで右肩があごまで来る。
ここがそろってくると、ほかの動きもついてきます。

次の練習で、ぜひ一度見てみてください。

痛みがあるときは、練習より先に病院へ

最後に、とても大事なことをお伝えします。
肩や肘を痛がる、曲げ伸ばしが左右で違う、急に投げ方が変わった。
そんな時は、練習より先に整形外科で診てもらってください。

野球肘が出やすいのは、11歳と12歳です。
日本臨床スポーツ医学会の提言では、小学生の全力投球は1日50球まで、1週間で200球までが目安とされています。

フォームを見ることは、お子さんが長く野球を楽しむための第一歩です。
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