ステップ1:どの天体同士かを確認する
アスペクトを読むとき、最初に見るのは角度ではなく、どの天体とどの天体が結びついているかです。
太陽なら「自分らしさ」、月なら「心」、金星なら「楽しみや愛情」、土星なら「責任や制限」。まずはそれぞれの天体が担うテーマを思い出し、「この2つが関わり合うと、どんなテーマが生まれるだろう」と考えてみます。金星と土星なら「楽しみと責任」、月と火星なら「心と行動」といった具合です。
ステップ2:どんな角度かを確認する
次に、その2つの天体がどんな角度で結ばれているかを見ます。角度は、天体同士の「関係の結び方」を教えてくれます。
0度ならひとつに溶け合い、60度なら軽やかに協力し、90度ならぶつかり合って行動を生み、120度なら自然に調和し、150度ならかみ合わずに調整を重ね、180度なら向かい合って引っ張り合う。同じ「楽しみと責任」というテーマでも、トラインなら「楽しみを着実に育てられる」、スクエアなら「楽しむことにブレーキがかかりやすい」と、あらわれ方が変わってきます。
ステップ3:サインとハウスを重ねる
最後に、それぞれの天体がどのサインとハウスにあるかを重ねていきます。サインからは「どのように」、ハウスからは「どんな場面で」そのアスペクトがあらわれるかが見えてきます。
天体・角度・サイン・ハウス。この4つを重ねることで、アスペクトの読みは一般論から、その人だけの物語へと変わっていきます。
読み解きの例
たとえば、「おうし座・5ハウスの金星」と「みずがめ座・2ハウスの土星」がスクエアをとっている場合を考えてみましょう。
まず天体の組み合わせは、金星(楽しみ・愛情)と土星(責任・制限)。角度はスクエアなので、この2つがぶつかり合いやすい関係です。
そこにサインとハウスを重ねます。おうし座の金星は、五感で味わう心地よさや本物の美しさを大切にし、5ハウスにあるので、その力は趣味や恋愛、創作の場面で発揮されます。いっぽう、みずがめ座の土星は自分なりのルールを守ろうとする慎重さを持ち、2ハウスにあるので、お金や自分の価値に関する場面でその慎重さがあらわれます。
これらをまとめると、「好きなことを思いきり楽しみたい気持ちと、お金や自分の価値に対する慎重さがぶつかりやすい」と読めます。趣味や恋愛にブレーキをかけがちで、楽しむことにどこか遠慮してしまうかもしれません。
そのいっぽうで、時間をかけて選んだ趣味や、長く続く関係を大切に育てられる人でもあります。経験を重ねるほど楽しみと責任の両立が上手になり、磨き続けた趣味を収入につなげる力になる可能性もあるでしょう。
「ハード=悪い」「ソフト=良い」ではない
アスペクトを学び始めたときに陥りやすいのが、「ハードアスペクトが多い=運が悪い」という考え方です。
ハードアスペクトはたしかに葛藤や摩擦を生みます。けれどその緊張があるからこそ、人は動き、挑戦し、成長していきます。大きなことを成し遂げた人のホロスコープに、強いハードアスペクトが見られることは珍しくありません。
いっぽう、ソフトアスペクトは居心地のよさをもたらしますが、そのぶん「このままでいい」と現状に留まりやすい面もあります。どちらが優れているというより、どちらも「その人の個性の一部」です。
ホロスコープに良い配置や悪い配置があるわけではありません。ハードは「伸びしろ」、ソフトは「持ち味」として、両方をうまく組み合わせていく視点で読むと、アスペクトはぐっと前向きなヒントに変わります。
どこから読む? 優先順位のつけ方
ホロスコープにはたくさんのアスペクトがあるため、すべてを同じ重さで読もうとすると混乱しがちです。まずは、太陽や月が関わるアスペクト、そしてオーブが狭い(角度がぴったりに近い)アスペクトから読んでいくのがおすすめです。
注意したいのは、動きの遅い天体同士のアスペクトです。たとえば天王星と冥王星のアスペクトは、何年ものあいだ同じ角度を保つため、同じころに生まれた多くの人に共通します。そのため、個人の性格というより、その時代の空気として読まれることが多いアスペクトです。ただし、そこに太陽や月などの個人天体が絡んでいる場合は、その人にとっても大切なテーマになります。
アスペクトをとらない天体「ノーアスペクト」
ほかの天体とメジャーアスペクトをひとつもとっていない天体は、ノーアスペクトと呼ばれます。
ノーアスペクトの天体は、ほかの天体に影響されないぶん、その天体の性質がまじりけなくあらわれやすいとされます。いっぽうで、他の部分と連携しにくいため、「自分でもコントロールしにくい」「あるとき突然、強く出てくる」と感じられることもあります。ホロスコープの中で、独特の存在感を放つ天体といえるでしょう。
まとめ
・アスペクトは「天体の組み合わせ」→「角度」→「サインとハウス」の順に読む
・角度は、天体同士の「関係の結び方」を教えてくれる
・サインとハウスを重ねることで、その人だけの読みになる
・ハードは「伸びしろ」、ソフトは「持ち味」。良い配置・悪い配置はない
・太陽・月が関わるもの、オーブが狭いものから優先して読む
・動きの遅い天体同士のアスペクトは、世代の特徴として読まれることが多い