ワンド8  摩擦のない経由地点

ワンド8 摩擦のない経由地点

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デスクワークが中心の、週3日ほど通っている仕事の日。美しく区画化されたこの業務、年上の女たちに囲まれて働けるこの環境を愛している。自我を保ったまま社会性を身に付けられたのはこの仕事のおかげだし、ほとんどのバイトを責任者と喧嘩したか、ストーカーされたかで辞めてるこの人生で唯一1年以上働き続けられている。
先日旅行から帰ってきて、体のなかにある玉座から心という硝子玉が落ちて転がっていってしまった時も、この仕事場に来たことで心がころころと玉座に帰って来てくれた。(その時のことも今度書き記しておきたい)

退勤して友達と帰りながら、その友達が果物のプルーンを文字通り手に持って帰っているのがおかしくて笑っていたら、「プルーン、給食に出なかった?」という会話になり、そういえば私は給食のことをほぼ何も覚えていないことがわかった。(書くことと撮ることは、何もかも忘れてしまう私にとって治療めいた意味合いや人間でい続けるための対策といえるけれど備忘録とは言いたくないのです)
もし子供ができて、私でいう給食や体育の授業のようにその子にNGがあるんだとしたら、必ず肯定してあげようと思いつつ、私は楽天的で協調性特化型な母を持ったからこそ、シリアスな性質をもちながら周囲の人に可愛がってもらって、ポップな世界にまだかろうじて片足を踏み込めているのかもしれない。

今日のタロットはワンド8。忙しくなりそうだからと昨晩入念にストレッチして、朝ごはんもしっかり食べたのに、すんなりいつものサイゼに辿り着けてしまった。(しまった、とか言ってるけど普通にめちゃくちゃ至福、最高、潰れないで)
同居人に何かテイクアウトしてあげようかとメニューを見たら、テイクアウトができるのはピザやチキン、ドリアなどのメニューしかなく、いつも注文するメニューではなかったから持ち帰りは断念した。私たちにとってサイゼリアをサイゼリアたらしめているのは、エスカルゴなどのオイル系料理や、破格の安さにかまけてボトルワインを2種類も開けれてしまう体験そのものなのだろう。

サイゼリアの話ならいくらでもできるため要注意なのだけど、とにかく一日が何の掛け違えもなく、すんなり終わった。仕事場とサイゼという好きなもの2つの話だけで私たちはこんなところまで来てしまいました。
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人物が描かれていないのが一つの特徴であるこのカードから、何の変哲もない、キャラクターを与えることが不可能な今日を読み取ることができる。
どこまで伸びてもぶつからなそうな、平行に並んだワンドが、人間社会で生きるうえの摩擦が少ない、昨日から明日への経由地点のような時間を表している。
人間嫌い寄りの私にとって、ワンド8の今日は理想の一日のひとつかもしれない。
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