結婚記念日の夜、言えなかったこと。

結婚記念日の夜、言えなかったこと。

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結婚記念日の夜、夫はいつも通り帰ってきた。

食事をして、テレビを見て、何事もなく一日が終わる。
「今日、何の日?」と聞くことはできたのに、その一言が出てこなかった。

たとえば、そんな夜があったとします。

夫が記念日を忘れていたのか、それとも覚えていて何も言わなかったのか。それは確かめなければ分かりません。

でも、私にはもう一つ気になることがあります。

なぜ、妻も何も言えなかったのでしょう。

神様が結ぶご縁という言葉があります。
私はその言葉に、ただ結ばれて終わりではない、という重さを感じます。

夫婦になったからといって、二人のご縁がそこで完成するわけではない。

記念日を祝わなくても、満たされている夫婦はいるでしょう。

けれど、祝ってほしいという言葉を、いつの間にか飲み込むようになっていたら。

それは同じ静けさなのでしょうか。

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神様のお計らいを、私は必ず何かを授けてくださることだとは考えていません。

何も起こらなかったように見える一夜に、これまで目を向けずにいたものが現れることもある。

記念日を祝わなかったからといって、ご縁が薄れたと決めつけることはできません。

それでも、もし「もう言っても仕方がない」と思っていたのなら。

祝われなかったことよりも、その言葉を諦めるようになったことの方が、私には重く映ります。

私は神託を読むとき、望ましい結論を先に決めません。

夫婦のご縁であっても、そこにある沈黙を美しいものに言い換えたくはないのです。

来年の結婚記念日。

あなたは、どんな言葉を交わしていたいでしょうか。

その願いを、まだ相手に伝えられるでしょうか。

今の夫婦のご縁について、心に残る三つの問いをお預けください。



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