英作文の対策、後回しになっていませんか?
今回は、英検のライティングや大学入試の自由英作文など、自分の意見を述べる「意見論述型英作文」を取り上げます。
「何を書けばよいかわからない」「書いても点が取れない」と悩んでいませんか?
実は、英作文には大きな利点があります。リーディングやリスニングと違い、自分が使える英語を選んで考えを表現できるのです。
難しい単語や構文を無理に使う必要はありません。まずは、よくある失点の原因を見てみましょう。
1.内容・論理構成|こんな書き方をしていませんか?
① 設問を、自分の知っている話題にすり替えていませんか?
Should schools require students to wear uniforms?
(学校は制服の着用を義務づけるべきか。)
この問題で、制服の長所ばかりを書いていませんか?
「毎朝服を選ぶ手間が省ける」は制服の長所ですが、それだけでは「なぜ着用を義務づけるべきか」の十分な説明にはなりません。
自分の主張と理由が、本当に設問への答えになっているか確認しましょう。
② because で理由を一文書いて、説明を終えていませんか?
Should companies allow employees to work from home?
(企業は在宅勤務を認めるべきか。)
I think companies should allow employees to work from home because it is good for the environment.
理由は書かれていますが、「なぜ環境によいのか」がわかりません。
例えば、
If more people work from home, fewer people will need to commute by car. As a result, air pollution may be reduced.
と補足すれば、説明が明確になります。
理由を挙げるだけでなく、「なぜそう言えるのか」まで説明することが大切です。
③ 理由が思いつかず、手が止まっていませんか?
馴染みのないテーマでは、まず現状にどんな問題があり、提案が実現すれば何が変わるのかを考えてみましょう。
Should the government encourage more people to use public
transportation?
(政府は公共交通機関の利用を促すべきか。)
賛成なら、次のように考えられます。
現状: 自家用車の利用が多い。
問題点: 渋滞や大気汚染が起きている。
期待できる変化: 公共交通機関の利用が増えれば、車が減り、問題が改善する。
If more people use buses and trains, there will be fewer cars on the
road. As a result, traffic congestion and air pollution may be reduced.
「現状 → 問題点 → 期待できる変化」という順序で考えると、理由を組み立てやすくなります。
④ 思いつくままに書き始め、主張が最後になっていませんか?
英語の意見論述では、最初に自分の立場を示し、理由・具体例を述べ、最後にまとめる構成が基本です。
例えば、「学校はボランティア活動を奨励すべきか」という問題なら、
主張:
I think schools should encourage students to do volunteer work.
理由・具体例:
Volunteer work helps students learn about their communities. For
example, they can learn about elderly people's difficulties by helping
them.
結論:
Therefore, I think schools should encourage volunteer work.
指定語数や求められる理由の数に合わせて、構成を工夫しましょう。
内容・論理構成は、第三者の視点も大切
自分では説明できたつもりでも、読み手には論理の飛躍や説明不足が感じられることがあります。
答案を客観的に読んでもらい、どこが伝わりにくいのか指摘してもらうことが改善につながります。
2.英語表現|難しい英語を無理に使っていませんか?
① 日本語をそのまま英語に置き換えていませんか?
例えば、
「スマートフォンへの過度な依存は、対人関係の希薄化を招く。」
これを直訳するのではなく、
「スマートフォンを使いすぎると、人と直接話す時間が減る。」
と言い換えてみましょう。
If people use smartphones too much, they may spend less time talking to others face to face.
日本語の形にこだわらず、自分が使える英語に組み立て直すことが大切です。
② 知っている難しい単語を、無理に使っていませんか?
「運動は健康によい」と書くとき、
× Exercise contributes our health.
と書いてしまうかもしれません。
正しくは、
○ Exercise contributes to good health.
ですが、もっと簡単に、
◎ Exercise is good for our health.
と書くこともできます。
読んで意味がわかる英語と、自分で正確に書ける英語は違います。
試験本番では、使い方が曖昧な難しい単語に無理に挑戦せず、自分が確実に使える英語を選びましょう。
③ 基本的な文法ミスを見落としていませんか?
× The number of people who use smartphones are increasing.
○ The number of people who use smartphones is increasing.
主語は people ではなく The number なので、動詞は is です。
内容を考えることに集中すると、知っている文法でも間違えることがあります。最後に主語と動詞の一致、単数・複数、冠詞などを確認しましょう。
3.得点源にするために|「使える英語」を増やそう
英作文では、自分が確実に使える表現を増やしておくことが大切です。
① 意見論述の構成に必要な表現を覚える
自分の立場を示し、理由や具体例を述べ、最後に結論をまとめるための基本表現を覚えましょう。
自分の立場を示す
I agree with the idea that ...(~という考えに賛成です)
I think that ...(私は~だと思います)
理由を述べる
This is because ...(それは~だからです)
具体例を挙げる
For example, ...(例えば)
結論をまとめる
In conclusion, ...(結論として)
こうした表現を使えるようにしておくと、文章全体を組み立てやすくなります。
② 読んだ英文から、使える表現をストックする
日頃から英文を読む際に、「これは英作文にも使えそうだ」と思った表現を意識して集めましょう。
単語だけでなく、一緒に使う語や前置詞を含めた組み合わせ(コロケーション)で覚えることが大切です。
③ 同じ内容を、別の英語でも書いてみる
自分の答案を、もっと基本的な英語で言い換える練習も効果的です。
AIなどを活用して別の表現と比較し、自分でも正確に使えるものを少しずつ増やしていきましょう。
4.試験本番の4つのチェック
• 設問に正確に答えているか?
• 理由を十分に説明しているか?
• 無理な英語表現を使っていないか?
• 基本的な文法ミスはないか?
おわりに|英作文は得点源にできる!
注意することが多いと感じたかもしれませんが、すべてを一度にできるようになる必要はありません。
まずは自分の失点原因を知り、一つずつ改善していきましょう。
英作文の利点は、自分が使える英語を選んで考えを表現できることです。難しい単語や複雑な構文を無理に使わなくても、内容を論理的に組み立て、正確な英語で伝えれば、十分に得点源にできます。
モモ英語塾では、一人ひとりの答案を丁寧に分析し、内容・論理構成から英語表現まで、現在の英語力や目標に合わせた学習方法をご提案しています。
「英作文が苦手」「何から始めればよいかわからない」という方も、まずはご相談ください。
あなたに合った方法で、英作文を得点源に変えていきましょう!