#6 ブランドは、ロゴだけではつくれません。

#6 ブランドは、ロゴだけではつくれません。

記事
学び
「ブランディングをしたいので、ロゴを新しくしたい」

そんなご相談をいただくことがあります。

もちろん、ロゴはブランドをつくるうえでとても大切な存在です。

でも、

ロゴを作っただけで、ブランドが完成するわけではありません。

お客様が会社に感じる印象は、ロゴだけで決まるものではないからです。

Webサイト、名刺、店舗、商品、電話対応、SNS、スタッフの言葉遣い、問い合わせへの返信

こうした一つひとつの体験が積み重なって、

「この会社は信頼できそう」
「なんとなく、この会社らしい」
「またお願いしたい」

という印象が生まれていきます。

今回は、少し難しく聞こえる「ブランディング」を、できるだけ身近な言葉で考えてみます。

🍀 ブランドは「相手の中にできる印象」です

ブランドという言葉を聞くと、高級ブランドや有名企業を思い浮かべるかもしれません。

でも、ブランドは大企業だけのものではありません。
たとえば、

「あのパン屋さんは、いつ行っても丁寧」
「あの工務店は、相談すると分かりやすく説明してくれる」
「あの会社は、仕事がきれいで安心できる」

これも立派なブランドです。

つまりブランドとは、

自分たちが名乗るものではなく、相手の中に積み重なっていく印象

だと考えると分かりやすいです。

🍎 ロゴは、その印象を思い出すための「目印」

前回の記事では、ロゴを「企業の顔」と表現しました。

ロゴはとても重要です。ただし、そのロゴを見たときに、

「信頼できる会社だ」
「丁寧な仕事をしてくれる」
「自分たちのことを理解してくれる」

という印象まで思い出してもらえるかどうかは、ロゴ以外の体験によって決まります。つまりロゴは、

ブランドそのものではなく、ブランドを思い出すための目印

でもあります。

⭐ 具体例 (1) ロゴは高級。でも、Webサイトはバラバラ

たとえば、落ち着いた高級感のあるロゴを作ったとします。

ところがWebサイトを見ると、

原色がたくさん使われている。
フォントもページごとに違う。
写真の雰囲気もバラバラ。

これでは、

ロゴが伝えようとしている印象と、
Webサイトが伝えている印象が一致しません。

人に置き換えると、

高級なスーツを着ているのに、サンダルを履いているような状態です。

それぞれ単体では悪くなくても、

全体として一貫していない

と、違和感が生まれます。

🌴 具体例 (2) 「親しみやすい会社」と言いながら、文章が難しい

会社としては、

「地域の方に親しまれる会社になりたい」

と考えている。

でも、Webサイトには、専門用語ばかりが並び、文章も非常に堅い。

これもブランドのズレです。親しみやすさを伝えたいのであれば、

写真、色、文章、問い合わせ方法

すべてに、その考え方が反映されている必要があります。

ブランドは、

言っていることと、見せていることを揃える

ことでもあります。

💻 具体例 (3) Webサイトは丁寧。でも、問い合わせ対応が雑

これはデザインとは関係ないように思えるかもしれません。

でも、

Webサイトでは、

「お客様に寄り添います」
「丁寧な対応を大切にしています」

と書かれているのに、

問い合わせへの返信が遅い。
説明が分かりにくい。
担当者の対応が冷たい。

そうなると、ユーザーはWebサイトよりも、実際の体験を信じます。

ブランドは、

広告よりも、日々の行動によって作られる

ものなのです。

😄 「この会社らしい」を言葉にしてみる

ブランディングの第一歩としておすすめなのが、

自社らしさを言葉にすることです。

たとえば、

「誠実」
「親しみやすい」
「先進的」
「職人気質」
「地域密着」
「丁寧」
「シンプル」
「挑戦的」

この中から、自社に合うものを3つ程度選んでみます。

そして、

Webサイトはその印象になっているか?

ロゴはどうか?

写真はどうか?

文章はどうか?

一つずつ確認します。

これだけでも、ブランドの方向性が見えやすくなります。

🌵 色やフォントにも「らしさ」があります


企業の印象を統一するには、ロゴ以外にも基準が必要です。

たとえば、

・メインカラー
・サブカラー
・使用するフォント
・写真の雰囲気
・アイコンの形
・文章のトーン

こうしたルールを決めておくと、

Webサイト、名刺、パンフレット、SNS

を作るたびに、ゼロからデザインを考えなくて済みます。

そして何より、どこで見ても、

「この会社らしい」

という印象が生まれます。

🏡 小さな会社こそ、ブランドの統一が効きます

「ブランディングは大企業がするもの」

と思われることがあります。

でも、私たちはむしろ、

小さな会社や地域企業ほど、ブランドを整理する意味が大きいと考えています。

広告予算が大きくなくても、

・看板
・名刺
・Webサイト
・SNS
・店舗

すべての印象が揃っていれば、少ない接点でも覚えてもらいやすくなります。

逆に、

媒体ごとに印象が違うと、せっかく見てもらっても記憶に残りにくくなります。

🍒 ブランドは「選ばれる理由」をつくる

商品やサービスの機能だけでは、違いを作りにくい時代です。

同じような商品。
同じような価格。
同じようなサービス。

その中で、

「この会社から買いたい」
「この人たちにお願いしたい」

と思ってもらえる理由。

それがブランドです。

ブランドは、

価格以外の理由で選んでもらうための、
大切な資産でもあります。

🍊 CIとVIって何でしょう?

ブランディングを調べると、

CI
VI

という言葉を目にすることがあります。

簡単に言えば、

CI(Corporate Identity)は、
「自分たちは何者なのか」を整理すること。

VI(Visual Identity)は、
それを視覚的にどう表現するかを決めること。

です。

・企業理念
・価値観
・目指す未来

これらを整理し、

ロゴ、色、フォント、写真、Webサイト

へ落とし込んでいきます。見た目から始めるのではなく、

考え方から見た目を作る。

これが大切です。

🐣 ブランドは「そろえる」だけではありません

注意したいのは、全部を同じ色にする。

全部にロゴを大きく入れる。

ということがブランディングではない、ということです。

本当に大切なのは、

同じ考え方が流れていること。

Webサイトは落ち着いている。
SNSは少し親しみやすい。
採用サイトは人の温度を感じる。

表現が少し違っても、

根っこにある考え方が同じなら、ひとつのブランドとして成立します。

✅ 今日からできる3つのチェック

自社のブランドについて考えるときは、
まずこの3つを確認してみてください。

1. 「自社らしさ」を3つの言葉で説明できますか?
2. Web・名刺・SNS・店舗で、印象は揃っていますか?
3. お客様が実際に受ける体験と、発信している内容は一致していますか?

もしバラバラに感じる部分があれば、
そこに改善のヒントがあります。

🌈 ブランドは、毎日の積み重ねで育つ

ブランドは、

ロゴを作った日に完成するものではありません。

Webサイトを公開した日でもありません。

お客様とのやり取り。

商品を届けた瞬間。

電話を受けたとき。

SNSを更新したとき。

そうした小さな接点を重ねながら、

少しずつ育っていきます。

だからサンナナでは、ロゴやWebサイトを単体で考えるのではなく、

その会社がこれから、どんな印象を積み重ねていきたいのか

まで考えることを大切にしています。

次回は、

「情報が多いほど親切」は間違いかもしれません。

をテーマに、

Webサイトを分かりやすくする「情報設計」と「導線設計」についてお話しします。

「会社のイメージがバラバラになっている」
「ロゴだけでなく、Webや印刷物まで整理したい」
「そもそも自社らしさが何なのか分からない」

そんな段階でも大丈夫です。

見た目を揃える前に、
まず考え方を揃えるところから始めます。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す