前の記事を書いたあと、お気に入りに入れてくださった方が4人いました。
業種はばらばらでした。ただ4人とも、ココナラで売っている出品者でした。
書いたのは飲食店のカード決済の話です。なぜ出品者に刺さったのか、しばらく分かりませんでした。
考えて、たぶんこうだと思いました。出品者は全員、手数料を払う側にいます。
売上と、入ってくる金額のあいだ
ココナラの販売手数料は22%です(2026年10月時点、公式の出品ガイドの記載)。
1,000円のサービスが売れたら、手元には780円。これは引き算なので迷いません。
ただ、実際に振込口座に入るまでには、もう少し段差があります。
売上金から振込申請をするとき、振込手数料として160円かかります。3,000円以上の申請なら無料です(振込申請の画面に書いてあります)。
つまり2,000円で申請すると160円引かれて、3,000円まで待てば引かれません。小さく何度も申請すると、ここだけで差が出ます。
だから「22%を引いた金額」と「実際に入った金額」は、ぴったり同じにはなりません。
前の記事で書いたことと同じ形です。1行だけ見ると「まあこんなものか」に見える。
率は、画面に書いてない
自分の売上管理画面を見ると、金額は並んでいます。売上、手数料、残高。
書いていないのは率です。
ある月の手数料合計を、その月の売上合計で割る。この割り算をやると、自分の実効手数料率が出ます。22%きれいに出る人もいるし、少しずれる人もいる。
ずれる理由はいくつかあります。ポイントやクーポンが使われた取引、月をまたいだ取引、キャンセルの戻し。ひとつひとつは小さい話です。
ただ、販売実績が1,000件あるような方なら、1件あたり数十円のずれでも合計は数万円になります。
私は飲食店で、月3,680円のずれに気づかないまま何か月か通していました。金額の小ささは、気づきにくさの理由にはなりません。小さいから気づけなかった。
確定申告のときに困る形
ここがもう少し面倒な話です。
ココナラの売上を申告するとき、売上高として立てるのは手数料を引く前の金額です。引かれた22%は、支払手数料として経費に計上します。
入金額をそのまま売上にすると、売上も経費も実際より小さく出ます。差引きの利益は変わらないので、それで済む場合もあるようです。ただ売上規模の見え方は変わります。私は税理士ではないので、申告の扱いはご自分の顧問の方に確認してください。
インボイス制度の登録を考えるときに、この数字を見ます。
登録する・しないを決めるには、自分の課税売上がいくらなのかを知っている必要があります。入金額ベースで把握していると、その判断の土台がずれます。
道具を作る前にやったこと
今はこういう突き合わせを道具にする仕事をしています。
ただ、作る前に毎回やっていることがあります。自分の手で1か月分だけ、電卓で検算する。
これをやると、だいたい自分の思い込みが1つ2つ崩れます。手数料率は合っていたけれど振込のタイミングでロスしていた、とか、ずれていたのは別の列だった、とか。
道具は、検算の結果を毎月くりかえすためのものです。何を見ればいいか分からないまま作ると、見当違いのものができます。
これは失敗して覚えました。飲食店にいたころ、集計用のファイルを何度か作り直しています。最初に作ったものは、合計だけが出て、どの行がおかしいのかは出ませんでした。使えませんでした。
今日やるなら
自分の売上管理画面を開いて、直近1か月の手数料合計を売上合計で割ってください。
それだけです。
22%前後で収まっていれば、そこは見なくていい場所だと分かります。離れていたら、理由を1つずつ見ていくことになります。
私の場合は、理由を探すほうに時間がかかりました。ずれていると分かるまでは一瞬でした。
購入前のご相談について。お使いのファイルの見出し行(1行目)と、やりたいことを送っていただければ、できるかどうかと金額をお答えします。できないものは、できないとお伝えします。
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