普段お客様と髪型について話していると、
「好きな髪型」より「自分に似合う髪型」を優先する方が多い
と感じます。
最近はパーソナルカラーや骨格診断なども身近になって、
「この色は似合わないと言われたから着ない」
「私はこのタイプだから、この髪型は似合わない」
という話を聞くことも増えました。
もちろん、自分に似合うものを知ることは髪型を選ぶときの参考になります。
でも美容師としては、
もう少し自由に選んでもいいのにな
と思うことがあります。
「この長さだから似合わない」は、あまりないと思っています
「ショートは似合うけど、ロングは似合わない」
「ボブは似合わないからやめた方がいい」
というように、長さだけで似合う・似合わないが決まることは、ほとんどないと僕は思います。
同じボブでも、
顔まわりをどう作るか。
どこにボリュームを出すか。
どこをタイトにするか。
その人の顔の形や身長、全体のバランスに合わせて調整することで、フィットさせることはできます。
だから僕の場合、お客様にやりたい髪型があるなら、まずはそこを中心に考えます。
「それは似合わないからやめましょう」ではなく、「どうしたら似合うようにできるか」を考える。
その方が僕は好きです。
ただ、「好き」だけでも決められません
もう一つ大切なのが、ライフスタイルです。
例えば、すごく素敵な髪型でも毎朝アイロンが必要だとします。
朝ほとんど髪に時間をかけられない方なら、サロンではきれいでも、毎日同じようにするのは難しいかもしれません。
逆に、毎朝セットを楽しめる方なら選べるスタイルはもっと増えます。
髪質や生え癖、顔の形だけでなく、
「毎日その髪型で生活できるか」
まで考える必要があります。
ここは、お客様自身では判断しにくい部分でもあるので、美容師が見て提案することが大切だと思っています。
「似合う髪型」を探すより、「好きな髪型を似合わせる」
僕が普段のカウンセリングでやっているのは、
好きな髪型
+その人の顔や身体のバランス
+髪質
+ライフスタイル
を一緒に考えることです。
似合う・似合わないを先に決めて、選択肢を減らしてしまうのではなく、
まず「やってみたい」を聞いて、そこから似合わせていく。
髪型って、本来そのくらい自由でいいんじゃないかなと思います。
僕が作っている「似合わせヘアカルテ」も同じ考え方です。
「あなたにはこれしか似合いません」と正解を決めるものではなく、好きなものやなりたい雰囲気を大切にしながら、似合う形を一緒に探していく。
そんな使い方をしてもらえたらと思っています。