3Dパースと模型、家づくりに役立つのはどっち?|目的別の使い分け

3Dパースと模型、家づくりに役立つのはどっち?|目的別の使い分け

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間取りがある程度まとまってくると、「模型を作ってもらったほうがいいのかな」「パースだけで足りるのかな」と迷う方も多いと思います。どちらも完成前の家を目で見るための道具ですが、得意なことはそれぞれ違います。

結論から言うと、家全体の形をつかむなら模型、人の目線で室内の雰囲気を確かめるならパースが向いています。どちらが上ということではなく、何を確かめたいかで選ぶのがおすすめです。

ここでは、それぞれの特徴と使い分けの考え方を、一級建築士の立場からまとめてみます。

模型は「全体の形」をつかむのが得意

模型のいちばんの良さは、手に取ってぐるりと回しながら、建物全体の形やボリュームを見られることです。屋根の形や、1階と2階の重なり方、敷地の中での建物の位置関係などが直感的に分かります。

また、机の上に置いて家族みんなでのぞき込めるので、会話のきっかけにもなりやすいです。一方で、縮尺が小さいぶん、室内に立ったときの感覚まではつかみにくいところがあります。

パースは「人の目線」で見られる

パースは、実際に部屋に立ったときの高さから見た絵をつくれるのが強みです。リビングに入ったときにどこまで見通せるか、キッチンからダイニングがどう見えるかなど、暮らしの場面に近いイメージを持てます。

天井の高さや窓の大きさ、家具を置いたときの余白なども、目線の高さで見ると印象がはっきりします。平面図では「広そう」に見えた部屋が、パースで見ると少し窮屈に感じる、ということもあります。

色・素材・光の検討はパースが向いている

床や壁の色、外壁の素材、照明の雰囲気といった検討は、パースのほうが得意です。色違いの案を同じ角度で並べれば、違いを比べやすくなります。

模型でも色をつけることはできますが、小さな面積では色の見え方が実物と変わりやすく、光の入り方まで表すのは難しいことが多いです。

手間と修正のしやすさも考えておく

模型は形として残る良さがある反面、間取りや屋根を変えるたびに作り直しが必要になることがあります。パースはデータなので、変更の前後を比べたり、角度を変えたりしやすいのが特徴です。

ただし、どちらも作り方や依頼先によって手間や費用は変わります。打ち合わせの段階や、どこまで決まっているかに合わせて検討するとよいでしょう。

目的別の使い分けの目安

家全体の配置や屋根の形を確かめたいときは模型、室内の広さや雰囲気、色の組み合わせを確かめたいときはパース、と考えると整理しやすくなります。両方を組み合わせて、外観は模型、室内はパースと分けて使う方法もあります。

まとめ

模型とパースは、どちらか一方が正解というものではありません。「形を見たいのか」「目線で見たいのか」を先に決めておくと、自分たちに合った道具を選びやすくなり、打ち合わせでの話も具体的になります。

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