着替えで手が止まるとき、服の向きをそろえる

着替えで手が止まるとき、服の向きをそろえる

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着替えの時間。服は目の前にあるのに、手に取ったまま動きが止まっている。

「早く着て」と声をかけたくなる場面ですが、いま迷っているのは、服の前後や、頭を入れる場所かもしれません。

今回は、着替えの前に服を広げ、向きを一緒に確認する工夫です。まずは上の服一枚だけで構いません。



着る前に、服を広げてみる


いつも着ている服を、本人の見える場所に広げます。袖が中に入り込んでいたり、裏返っていたりしたら、先に整えておきます。

「こっちが前だね」と、前側の絵柄などを一緒に確認します。目印のない服なら、大人が前後を確かめてから渡しても大丈夫です。

家にある服で試せます。目印を付けるために、小さな飾りやピンを足す必要はありません。

大切なのは、服の前後を毎回一人で当てることより、着始めやすい状態をつくることです。



声をかけるなら、今の一動作だけ


服の向きが分かったら、「ここから頭を入れよう」など、今からする一動作だけを伝えます。これは声かけの例なので、本人が慣れている着方に合わせてください。

自分で始めているときは、次々に言葉を足さず、様子を見ていても構いません。

途中で止まったら、「どこを手伝おうか」と尋ねます。返事が難しいときは、服を持って支えるなど、受け入れられる範囲で手を貸します。嫌がるときは、無理に体や腕を動かしません。

全部を一人でできるかではなく、どこで手助けが必要かを見てみます。



合わない日は、手伝って終えても大丈夫


服を広げても着始めないとき、理由は向き以外にもあるかもしれません。眠い、着心地が気になる、頭を通すところがきついなど、別の困りごとも考えられます。

向きを整えれば、必ず着替えが進むわけではありません。

急いでいる朝は、大人が手伝って終えても大丈夫です。余裕のある日に、本人が嫌がらない範囲で試してください。

次の着替えで一つ試すなら、いつもの上の服を広げ、前後を一緒に確認するところから。「服を手に取れたか」「手伝ってほしい場所が分かったか」のどちらか一つを見てみませんか。

痛みがあるときは無理に続けず、困りごとが続く場合は、園・学校や地域の相談先、必要に応じて医療者に相談してください。



参考

Newcastle Hospitals NHS Foundation Trust
「Bobby’s dressing skills」
着替える前の服の向き、絵柄などの目印、短い説明についての作業療法の案内を参考にしています。

この記事は家庭で試せる一般的な工夫の紹介です。診断や、個別の治療・改善を保証するものではありません。
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