ペルソナの資料を作ろうとして、年齢、家族構成、趣味、休日の過ごし方まで考えているうちに、肝心の投稿内容が決まらなくなった。そんなときは、人物設定を増やす前に「どんな作業で困っているか」を一つ書いてみてください。
発信設計の資料やテンプレートを使う場合も、最初から人物像を完成させる必要はありません。今回は、記入前に用意できる四つの材料を整理します。
■ 1.属性と、必要な助けを分ける
「30代の会社員」という設定だけでは、何を助ける投稿にするかは決まりません。同じ年代や職業でも、発信経験や使える時間、止まっている作業は違います。
たとえば「投稿の話題を選べない」と「話題はあるが公開前の確認時間が取れない」では、届けたい情報が変わります。前者ならテーマを分ける例、後者なら確認する項目の整理が候補になります。
これは説明用の仮例です。年代、性別、家庭の状況から、できることや困りごとを決めつけないようにします。人物設定は読者を狭い型へ入れるためではなく、今回扱う作業を具体的にする材料です。
■ 2.場面は四つの欄で書く
次の空欄を、まず一件分だけ埋めます。
いつ・何をしようとするか:
どこで止まるか:
今回一つ助けること:
その情報は何から分かったか:
記入例は「夕食後に投稿を書こうとする/話題が三つあり選べない/今日扱う質問を一つにする/自分の経験から置いた仮説」です。
最後の欄が大切です。実際の問い合わせで聞いたことなのか、自分の経験なのか、想像した場面なのかを残します。自分が困ったことを、読者全員が困っている事実に広げないようにします。
情報がない欄は「未確認」と書いて構いません。空欄を埋めるためだけに、架空の調査結果や利用者の声を足す必要はありません。
■ 3.詳しくするのは、内容を変える情報から
人物像の細かさより、その情報で投稿の説明が変わるかを考えます。たとえば「パソコンを使えるのは週末だけ」と分かれば、平日は紙やスマートフォンでできる準備を紹介する案が出ます。
一方、今回の投稿と関係しない好物を設定しても、扱う質問が変わらなければ優先順位は低くできます。細かな設定をすべて否定するのではなく、今の作業に必要なものから選ぶ方法です。
テンプレートの欄が多いときも、各欄が何の判断に使われるかを読んでみてください。分からない項目は仮の答えを断定して埋めず、「あとで確かめたい」と分けておきます。
■ 4.仮設定を直すきっかけも決める
仮に置いた読者像は、一度決めたら固定するものではありません。公開後の質問や、実際の相談内容を確認したら、違っていた点を見直します。ただし、一人の反応だけで全体の傾向だと決めないことも必要です。
見直すときのメモは「確認したこと/最初の想定との違い/次に確かめること」の三つで十分です。実際に得られた情報と、そこから考えた仮説を分けて残します。
■ 記入前の確認
複数の場面が浮かんだら、一人の人物像へ全部を詰め込まず、別の候補として残します。今回はどの作業を扱うかを選び、残りは次の企画へ回せます。読者像を一つに絞ることと、その人の悩みをすべて解決することは分けて考えてください。
□ 年齢や職業だけで、悩みを決めつけていない。
□ 読者が止まる作業を一つ説明できる。
□ 今回助ける内容が、その場面に合っている。
□ 情報の根拠と未確認の部分が分かれている。
□ 設定を見直すきっかけを残した。
今日は四つの欄を一件分だけ書いてみてください。そのメモがあれば、解説資料を読むときも、記入式のシートを選ぶときも、自分に必要な補助を探す基準になります。