きれいな写真なのに、チラシで使いにくい。撮る前に決めたい「置き場所」

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商品はきれいに撮れた。ところがチラシに入れると、文字を置く場所がない。SNS用に縦へ切り抜いたら、作品の端が欠けてしまう。

写真そのものの出来と、広報物での使いやすさは、別の問題です。撮り直す前に、写真をどこへ置くのかを一度決めてみてください。

写真に、何を担当してもらうか

一枚の写真で、お店の雰囲気も、商品の形も、細かな素材感も伝えたくなります。でも、小さな画面や紙面で全部を見せようとすると、何を見ればよいかが曖昧になります。

まずは「この写真を見て、何を確かめてほしいか」を一つ選びます。

完成形を見せる写真。大きさを伝える写真。素材の質感を見せる写真。同じ商品でも、役割が変わると撮り方が変わります。

ここからは、説明用の架空例です。実際の作家や商品の制作事例ではありません。

架空のハンドメイド作家が、布の小さなポーチを紹介するとします。机の真ん中にポーチを置き、画面いっぱいに撮った写真は、形を見せるには使えます。ところが、その上に「新作ポーチ」と価格を重ねると、模様と文字がぶつかって読みにくくなる。

この場合、文字を太くする前に、写真と文字の置き場所を分けて考えます。

撮る前に、小さな下書きを作る

紙に四角を一つ描き、写真、見出し、説明、申し込みや購入の案内をざっくり配置します。きれいに描く必要はありません。

写真を上半分、文字を下半分へ置くなら、写真の中に文字用の空間を作る必要はありません。ポーチの全体が見えるように撮り、下の文字欄へ情報をまとめられます。

写真の左側に見出しを載せたいなら、ポーチを少し右へ寄せ、左側に柄の少ない背景を残して撮る方法があります。撮影時に余白を用意しておけば、あとから商品の上へ無理に文字を重ねずに済みます。

どちらがよいかは、使う場所と伝えたい内容で決めます。「余白を多く取れば正解」という話ではありません。

切り抜く場所も、先に考える

縦長の投稿と横長のチラシでは、同じ写真でも見える範囲が違います。周囲に少し余裕を残して撮ると切り抜き方を選べますが、余裕だけでどんな形にも対応できるわけではありません。

ポーチのファスナーや持ち手が伝えるべき特徴なら、切り抜いたあともそこが残るかを確認します。画面いっぱいに撮る写真とは別に、少し引いた写真や向きを変えた写真を撮っておくと、選択肢ができます。

撮影前の下書きに、最終的な縦横の形も描いておく。使う場所が複数あるなら、それぞれに必要な写真をメモする。これだけでも「あとで何とかしよう」が減ります。

一枚で説明しきれないときは

模様のアップ写真だけでは、ポーチの大きさは分かりません。逆に、遠くから全体を見せる写真では、布の質感を確かめにくい。

全体写真に「形を見せる」、近づいた写真に「質感を見せる」と役割を分けられます。紙面が狭く、写真を一枚しか載せられないなら、今回はどの判断を助けるのかを選び、残りは説明文で補います。

大きさを伝えるときも、写真の印象だけに頼らず、確認した寸法を添える。写真が担当しない情報を、文章へ渡すという考え方です。

今日の一枚で、試してみる

今ある商品写真を、実際に使うチラシや投稿の枠へ置いてみてください。そして次の三点だけ確認します。

・伝えたい部分が、切れずに残っているか
・文字が商品や背景の柄に重なって読みにくくなっていないか
・写真だけでは分からない条件を、説明文で補えているか

足りないところが見えたら、次の撮影で補う写真を一つ決めます。機材を増やす前に、写真の役割と置き場所を決める。広報物を作る人が、撮影する人へ渡せる具体的な指示になります。

制作の相談について

かくめいデザインでは、チラシ・POP・SNS画像などの制作相談を受け付けています。相談するときは、写真を使う場所、必要な成果物、手元にある素材、希望納期を添えてください。対応範囲と費用は内容を確認してご案内します。

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