こんにちは。ビリケンシストレ工房です。
生成AIで漫画を作る。
そう聞くと、文章でお願いすれば、きれいなページが次々に出来上がるように思うかもしれません。
実際、一枚できたときの感動はありました。
「おお、漫画になってる!」
自分が経験したことが絵になるのは、やっぱり面白いものです。
ただ、それを一冊につなげようとすると、別の難しさが出てきました。
■昨日のあなたは、どちらさま?
一ページだけなら、いい絵です。
ところが、次のページを見ると、主人公の顔が違う。
ナビ子も、なんだか違う。
髪形や表情の違いというより、別の人に見える。
「この二人で続きを作ってほしいんだけど……」
同じ登場人物で話を続ける。
漫画では当たり前に見えることが、制作中は何度も確認する作業になりました。
読者には同じ二人として読んでもらいたい。
だから、絵がきれいというだけでは採用できませんでした。
■直った!と思ったら、別のところが
顔だけではありません。
文字を直してほしかったのに、枠が変わる。
余白を整えたかったのに、気に入っていた部分まで変わる。
お願いした場所を確認して、
「よし、直った」
と思った後に、別の変化に気づく。
もう一度、元のページと見比べる。
どこを直して、どこを残すのか伝え直す。
作っている時間と同じくらい、確認している時間もあったように感じます。
修正版が増えてくると、今度は「どれが採用版だったか」まで分かりにくくなる。
人間とAIの共同制作というと格好いいですが、現場はなかなかのドタバタでした。
■覚えていてもらうより、見本を渡す
そんな制作の中で、少しずつ進め方が変わりました。
人物は、基準になる見本を決める。
うまくできたページは、採用版として残す。
修正するときは、変更する場所と維持する場所を分けて伝える。
特に人物は、「前と同じで」と文章で頼むだけでは足りませんでした。
こちらの頭には、いつもの二人が浮かんでいます。
でも、そのつもりが画像に反映されるとは限らない。
だから、顔の見本を用意して、生成するときに参照してもらう。
そして、出来上がった後も見比べる。
一度決めたことを、次の作業でも使える形にしておく必要がありました。
■漫画になったのは、ツール開発の実体験
販売中の『生成AIで開発実録漫画を作るまで』では、MT5用の半自動決済・管理補助ツール「Dynamic-Panel」を開発し、商品として形にするまでの試行錯誤を漫画で描いています。
ツールを作っているときも、思った通りに動かず、直しては確認することの繰り返しでした。
その経験を漫画にまとめようとしたら、今度は漫画づくりでも、直しては確認することに。
開発でドタバタ。
漫画にして、またドタバタ。
そんなつもりで始めたわけではないのですが、振り返ると、人間とAIでずいぶん長い珍道中を歩いたものです。
■それでも、完成させた
漫画本文約120ページを作るのに、およそ15日。
その後も、販売するための枠や余白の調整などで5日が続きました。
最初から、この進め方を全部分かっていたわけではありません。
失敗して、戻って、やり方を変えながら、一冊につなげていきました。
壊れる。変わる。別物になる。
それでも120ページ、完成させた。
私にとって、この言葉は宣伝のためだけの言葉ではありません。
制作中に何度も起きたことと、それでも最後まで作ったこと。その両方が入っています。
AIで何かを作っていて、「なんでそこまで変わるんだ」と思ったことのある方には、このドタバタも身近に感じてもらえるかもしれません。
Dynamic-Panel開発の試行錯誤を描いた漫画本『生成AIで開発実録漫画を作るまで』は、プロフィールの出品サービスからご覧いただけます。
ビリケンシストレ工房