『ねぇ、どこかで会ってた?』

『ねぇ、どこかで会ってた?』

記事
コラム
はじめまして、なのに。

どうしてだろう。

初めて出会ったはずなのに、
ずっと前から知っていたような気がする。

懐かしくて、
少し不思議で。

もう少しだけ、
この人のことを知りたくなる。

そんな出会いが、
人生にはあるのかもしれません。

人はそれぞれ、
自分だけの物語を生きています。

誰かと笑い合った日も。
ひとりで涙をこらえた夜も。

忘れられない恋も、
胸の奥にしまったままの想いも。

誰にも知られないまま、
心の中に残っている言葉も。

きっと、ひとつとして
同じ物語はないのでしょう。

それなのに、
ふとした言葉に心が動いたり。

知らない誰かの想いに、
自分の気持ちを重ねてみたり。

まるで、別々だった物語の一ページが、
そっと重なり合うような瞬間がある。

それは、偶然?

それとも、
ずっと前から決まっていたこと?

答えはわからないけれど。

出会わなければ知らなかった気持ちが、
出会ったことで生まれるのなら。

その出会いは、
きっと、ただの偶然では片づけられない。

あなたには、あなたの物語があって。
私には、私の物語がある。

違う景色を見て、
違う時間を過ごしてきたふたり。

それでも、今。
同じ言葉を読んでいる。

同じ瞬間に、
ほんの少しでも心が動いている。

それだけで、
なんだか不思議な気持ちになります。

ねぇ。

もしも、いつか。

今日という日を振り返ったとき、
「あのとき、出会ったんだな」って
思い出す日が来たなら。

そのとき、どんな気持ちになるのでしょう。

懐かしいのかな。
それとも、少し照れくさいのかな。

まだ知らない未来のことは、
誰にもわからないから。

これから生まれる物語を、
少しだけ楽しみにしていたい。

ふたつの物語が交わるとき。

そこに咲く花は、
きっと、ふたりにしかわからない花。

恋と、花と、小さな幸せ。

言葉に、想いをのせて……



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