仕入先から振込先変更の連絡が届いたら、請求番号や金額の照合だけで支払いを進めないようにします。
請求内容が正しいことと、口座変更が正当であることを分けて確認するのがポイントです。
変更依頼と承認を分ける
連絡を受けても、取引先の口座情報をすぐに上書きしません。
対象の支払いを確認待ちにし、予約済みの振込や他の担当者が作成中のデータも確認します。
支払期日と次の確認日時は残します。
急ぎでも確認を省かず、既知の連絡先で相手と対応を調整します。
確認先を依頼メールから取らない
警察庁は、送金の連絡をメール以外で確認し、名刺や自分のアドレス帳などの連絡先を使うよう案内しています。
変更メールの署名や添付書類に書かれた番号を、そのまま確認先にしないでください。
以前から正規の相手だと確認してある番号へ自分から連絡し、変更依頼の有無、対象請求、適用日、受取人名義と口座情報を照合します。
相手につながらない、話が食い違う場合は確認待ちを続けます。
架空例で状態を残す
実取引ではない架空例です。
請求DEMO-P097、120,000円の支払いについて口座変更を求められ、請求番号と金額は一致したとします。
登録電話で相手に確認できていなければ、「請求照合済み・口座変更未確認」です。
これを支払承認済みとは扱いません。
登録先で相手と連絡が取れ、変更内容を確認できたら、その結果を記録し、社内の承認手順へ進みます。
名義などに未解決の相違があれば、送金を保留します。
電話一回で安全が保証されるという意味ではありません。
記録する項目を決める
記録を四つに分けると、確認待ちの場所を見つけやすくなります。
- 受付:対象請求、支払期日、変更前後の情報。
- 確認:連絡先の入手元、発信日時、対応した相手、結果。
- 保留:未解決点、次の確認担当と日時。
- 完了:承認者、最終画面との照合結果、実行結果。
口座の詳細は閲覧権限を絞り、共有用の進捗表には必要な識別情報だけを残します。
一人で運営する場合も、受付・確認・実行を分けて記録します。
時間を置くだけで確認を済ませたことにはしません。
保留を解除する前の三項目
- 既知の連絡先で、変更依頼と内容を照合したか。
- 未解決点と、予約済み振込を含む支払データの相違が解消したか。
- 確認記録を残し、社内の承認を受けたか。
一つでも未確認なら保留を続け、次に確認する担当と日時を決めます。
送金後に気づいた場合
不審な口座へ送金した可能性があれば、原因調査の完了を待たずに送金元の銀行へ速やかに連絡します。
元メール、請求書、送金記録を保存し、被害が疑われる場合は警察にも相談してください。
キャンセルや組戻しによる回収は保証されません。
まずは「誰が登録先へ確認するか」「誰が保留を解除するか」を一つの取引で確かめましょう。
相談する際は口座番号や個人情報を伏せ、確認が止まっている工程を整理すると状況が伝わりやすくなります。
情報確認日・公式情報確認日:2026-10-30。
参考:警察庁「ビジネスメール詐欺に注意!」、IPA「ビジネスメール詐欺の対策について知る」「ビジネスメール詐欺 FAQ」。別経路確認・社内確認体制・送金後の初動を参照しました。
状態管理と記録欄は編集部の提案、金額と請求番号は架空例です。
※見出し画像は既存のAI生成イメージで、実際の取引記録ではありません。