占星術の牡羊座は、なぜ春分から始まるのか

占星術の牡羊座は、なぜ春分から始まるのか

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占い
「私は牡羊座です」と言うとき、その牡羊座は空のどのあたりを指しているのでしょうか。夜空を見上げても、そこに牡羊座の星の並びが見えるとは限りません。西洋占星術の十二の星座は、星の並びそのものではなく、空を十二に等しく区切った区画の名前だからです。では、その区切りはどこから数えはじめるのでしょう。今日はその基準の話をします。
■ 始まりは、春分の一点
十二の区画の起点になっているのは、春分の日に太陽が通る一点です。昼と夜の長さがほぼ同じになるあの日、太陽は空の決まった位置を通過します。西洋占星術では、ここを牡羊座の始まりと定めました。
そこから空をぐるりと十二に分け、順に牡牛座、双子座、蟹座と名前を割りふっていきます。ですから占星術でいう牡羊座は「春分から次の区画までのひと区切り」という意味で、星の並びとしての牡羊座とは別のものです。
■ なぜ春分を基準にしたのか
季節のめぐりの出発点だから、というのが素直な答えになります。北半球で草木が芽吹き、一年が動きはじめる時期です。西洋占星術は、十二の区画を季節のめぐりと重ねて読んできました。
だから牡羊座には「踏み出す」という意味が結びついています。続く牡牛座は、芽が根を張って土に落ち着く頃あい。双子座は、枝が分かれて広がっていく頃あい。十二の意味は、覚えものではなく、季節の順番そのものなのです。
■ 星の並びとの、ずれ
ここで一つ、不思議に思われるかもしれません。星占いの星座と、実際の星空の位置が合わない、という話を聞いたことがある方もいるでしょう。
地球の軸は、こまのようにごくゆっくりと首を振っています。そのため春分の点は、長い年月のあいだに少しずつ移動していきます。二千年ほど前には重なっていた「占星術の牡羊座」と「星の並びの牡羊座」が、いまはひと区画ぶんほどずれているのです。「自分は本当は隣の星座なのでは」という話が出てくるのは、このずれのためです。
ただ、西洋占星術はもともと星の並びではなく、季節の区切りを基準に選んだ体系です。ですから、ずれていても読み方としては一貫しています。いっぽうで、星の並びのほうを基準にする体系もあります。どちらが正しいというより、何を基準に空を区切っているかの違いと考えるのが近いでしょう。
■ 基準を知ると、読み方が変わる
起点が季節だと分かると、十二の星座が一列につながって見えてきます。乙女座が物事を選り分ける星座とされるのは、実りを前にして要るものと要らないものを分ける時期だから。魚座が境目のあいまいな星座とされるのは、ひと巡りが終わって次へ溶けていく頃だから。
出生図を読むときも、この順番が下敷きになります。ある星が季節のどのあたりに置かれていたのか。始まりに近いのか、仕上げに近いのか。それだけでも、その星のはたらき方の傾向が見えてきます。
■ おわりに
十二の星座は、空に描かれた絵の名前というより、一年のめぐりを十二に区切った目盛りです。その目盛りのどこに生まれたときの星が並んでいたか。出生図とは、そういう記録です。
ご自身の星の配置が気になる方は、下のメニューからお読みします。

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