「牡羊座は勢いがある」「乙女座は丁寧」。星座の性格として語られるこうした言葉には、じつは下敷きがあります。それぞれの星座を受け持つ星が決まっている、という考え方です。
■ 星座と、星は別のもの
はじめに整理しておきたいのは、星座と星は別のものだということです。星座は空を十二に区切った区画の名前で、星は実際に動いている天体です。出生図では、十の星がそれぞれどの区画に置かれていたかを見ます。
そのうえで、十二の区画には一つずつ「受け持つ星」が決められています。古くからの取り決めで、支配星と呼ばれます。
■ どの星が、どの星座を受け持つのか
火星は牡羊座を、金星は牡牛座と天秤座を、水星は双子座と乙女座を受け持ちます。月は蟹座、太陽は獅子座。射手座は木星、山羊座は土星、魚座は海王星が受け持ちます。
牡羊座が勢いのある星座として語られるのは、受け持つ星が火星だからです。火星はもともと、踏み出す力や押し通す力を受け持つ星です。乙女座が丁寧だと言われるのは、受け持つ水星が、物事を分けて確かめる働きを持つからです。星座の性格は、受け持つ星の性質を映しています。
■ この考え方が効いてくる場面
支配星を知っていると、読み方が一段深くなる場面があります。
たとえば、ある方の出生図で、仕事にまつわるあたりが山羊座で始まっているとします。山羊座を受け持つのは土星です。そこで今度は、その出生図のなかで土星がどこに置かれているかを見にいきます。土星が人との関わりを受け持つあたりにあれば、仕事のことは人とのつながりを通して形になりやすい、という読み方ができます。
区画の話から、その区画を受け持つ星の居場所へ。この橋渡しをしてくれるのが支配星です。出生図が一枚の図から、線のつながった地図に変わっていく感じがあります。
■ 決めつけにはしない
ただ、受け持つ星が一つ分かったからといって、その方の全体が決まるわけではありません。出生図は十の星と十二の区画が絡み合ったもので、支配星はそのうちの一本の線です。
星座の性格として語られる言葉も、こうした下敷きから出てきた傾向の話です。あてはまる部分とそうでない部分の両方があって当たり前だと、私は思っています。
■ おわりに
星座の性格を覚えるより、その星座を受け持つ星の性質を知るほうが、ずっと応用が効きます。十二の名前の裏側に、いつも星がいる。そう思って眺めてみてください。
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