SNSで発信したい気持ちはあるのに、気づけば最終投稿が3週間前になっている。小規模事業者や個人事業主の方から、この相談をよく受けます。原因を「ネタ切れ」だと思っている方が多いのですが、話を聞いていくと、たいていは別のところに理由があります。
この記事では、毎日その場で投稿を考えるやり方をやめて、まとめて書いて予約投稿に切り替える手順を、実際の作業の順番どおりに書きます。
■ 続かない原因はネタ切れではなく「毎日ゼロから考える設計」
投稿が止まる人の一日を追うと、だいたいこうなっています。夜、仕事が終わってスマホを開く。何か書こうと思う。何を書くか決まっていない。過去の投稿を見返す。似た内容しか浮かばない。閉じる。
ここで消耗しているのは「書く力」ではなく「毎回ゼロから決める力」です。何を書くか、どんな入り方にするか、いつ出すか。この三つを毎日同時に判断する設計になっていると、一日でも疲れていれば止まります。そして一度止まると、再開のハードルが上がります。
たとえば整体院を営んでいる方が、施術の合間に「今日は何を投稿しよう」と考えるとします。ネタ自体は持っています。肩こりの原因、座り方、枕の高さ。ただ、それを「今このタイミングで、どの角度から、何文字で」と決める作業が、施術の合間には重すぎる。ネタがあっても出てこないのはこのためです。
対策は単純で、「決める日」と「書く日」と「出す日」を分けることです。
■ 投稿を「型」に分解し、冒頭の入り方を散らす
まとめ書きに切り替える前に、一つ準備があります。投稿の「型」を決めておくことです。型とは、本文の冒頭をどう始めるかのパターンです。
・問いかけ:「枕の高さ、どうやって選びましたか」
・失敗談:「以前、良かれと思って進めたストレッチで逆に痛くした方がいました」
・手順:「寝る前に30秒でできることが三つあります」
・数字:「デスクワークの方は1日平均で何時間座っているか」
・たとえ話:「肩こりは、バッグをずっと片方の手で持ち続けている状態に似ています」
同じことを言い換えただけの投稿が並ぶと、フォロワーは離れます。ネタが同じ「肩こり」でも、冒頭の入り方が違えば別の投稿に見えます。逆に、毎回「肩こりには○○が大切です」で始まると、ネタを変えても同じ投稿に見えます。
型は5つから6つあれば十分です。一度決めてしまえば、以降は「このネタはどの型で出すか」を選ぶだけになります。
■ まとめ書きは1日で30本ではなく、工程を分ける
「まとめ書き」と聞くと、1日で座って30本書くことを想像されるかもしれませんが、それだと後半は集中が切れて似た文が並びます。工程を分けたほうが楽です。
1. ネタ出しだけをする。本文は書かない。思いついた話題を箇条書きで30個並べるだけ。ここは30分で終わります
2. 型に割り当てる。ネタの横に「問いかけ」「失敗談」と書くだけ。同じ型が連続していたら入れ替える
3. 本文を書く。ここで初めて文章にする。ネタと型が決まっているので、迷う時間がありません
途中で手が止まったら、そのネタは飛ばして先に進めてください。すべてのネタを使い切る必要はなく、30個出して20本書ければ十分です。
■ 予約投稿に入れる。ただし時事ネタだけは当日手動で
書きためた投稿文は、予約投稿ツールに入れてしまいます。管理はCSVが楽です。投稿日、本文、型、ハッシュタグを列にしておけば、差し替えも並べ替えも表の上でできます。ツールの画面で一件ずつ直すよりも早いです。
ここで一つだけ例外を作ってください。時事ネタです。季節やニュースに触れる投稿を予約に入れてしまうと、状況が変わったときに不自然になります。大きな災害があった日に軽い投稿が自動で流れる、ということが起きます。時事に関わるものだけは当日手動で出すと決めておくと安全です。
予約分が流れている間は、次のネタ出しに時間を使えます。この循環に入れば、「今日何を書こう」で悩む日はなくなります。
■ まとめ
続かない原因はネタ切れではなく、毎日ゼロから決める設計にあります。決める日と書く日と出す日を分け、冒頭の型を散らし、工程を分けてまとめて書く。これだけで、止まりにくくなります。
なお、このやり方に切り替えても、反応がすぐに変わるわけではありません。ただ、投稿が残っていなければ見てもらえる機会自体がないので、まずは続く形にするところからだと考えています。
SNSの投稿文の作成も受けています。