求人を出しても、未経験の方からの応募がなかなか来ない。そんな悩みを抱える採用担当者の方は少なくありません。この記事では、採用業務8年の経験をもとに、架空の病院の看護助手募集を例にして、採用LPで大切にしている3つの工夫を解説します。
求人票と採用LPの違い
求人票と採用LPは、役割がまったく違います。
求人票は、条件を比べて仕事を探す人に向けた資料です。採用LPが届けたい相手は、「気になるけれど、自分にできるかわからない」と立ち止まっている人です。
だからこそ、採用LPでは条件を並べるだけでは足りません。読み手の迷いを一つずつ解いていく構成が必要です。
工夫①不安に先回りする
未経験の方が応募をためらう理由は、ほぼ決まっています。看護助手の例では、次の4つです。
資格がないのに、病院で働けるのだろうか
今の年齢から、新しい仕事を覚えられるだろうか
体力に自信がないけれど、ついていけるだろうか
しばらく仕事から離れていたけれど、大丈夫だろうか
採用LPでは、この4つをページの前半で先に示しました。「まさに自分のことだ」と感じた読み手は、その先の答えを読みたくなります。
答えは「よくある質問」で一つずつ返します。たとえば体力の不安には「慣れるまでは先輩スタッフと一緒に仕事をします」と、職場の具体的な仕組みで答えました。
ここで注意したいのが表現です。求人では、年齢や性別を限定する表現に法律上の制限があります。「50代歓迎」「主婦歓迎」とは書けません。そこで「年齢を理由に応募をお断りすることはありません」「家事の経験がそのまま活きる仕事です」と、誰もが自分ごととして読める言葉を選んでいます。
工夫②仕事を作業名で書く
「看護師のサポート業務全般」と書かれても、応募者は自分が働く姿を想像できません。想像できない仕事には、応募もしにくくなります。
そこで仕事内容は、作業名で書き出しました。
作業名が並ぶと、「掃除や洗濯なら毎日やっている」と読み手が自分の経験と結びつけられます。「医療行為は行いません」と一文添えるだけでも、未経験の方の安心感は大きく変わります。
工夫③行動を2つ用意する
採用LPの最後に「応募する」ボタンだけを置くと、まだ迷っている人はページを閉じてしまいます。
そこで、読み手の気持ちに合わせて行動を2つに分けました。
迷っている方へ:「病院見学に申し込む」
決めた方へ:「応募フォームから応募する」
見学なら、働くと決める前に職場を自分の目で確かめられます。応募より一歩手前の行動を用意しておくと、迷っている人との接点を逃しません。スマホでは画面の下にこの2つのボタンを固定し、どこまで読んでもすぐに押せるようにしています。
まとめ
応募につながる採用LPで大切にしている工夫は、次の3つです。
どの工夫も、出発点は「応募者が何に迷っているか」です。条件を並べる前に、読み手の迷いに目を向けることが、応募につながる採用LPの第一歩です。
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