① はじめに
ChatGPTに質問して、回答をもらったものの、「なんか違う…」と感じたことはありませんか。
長すぎたり、難しすぎたり、なんとなく求めていたものと雰囲気が違ったり。
そんなとき、多くの初心者の方がやってしまいがちなのが、「これは使えないな」とあきらめてしまうことです。あるいは、最初から全部書き直して、また新しいチャットを立ち上げてしまうことです。
でも、実はその手間、ほとんどの場合いりません。
この記事では、「回答をもらったあと、ChatGPTとの会話でどう希望に近づけていくか」という、初心者向けの会話のコツをご紹介します。
② ChatGPTは一回の質問で終わりではない
検索エンジンを使うとき、私たちは「キーワードを入力して、出てきた結果から自分で選ぶ」という感覚に慣れています。求めていたものと違えば、キーワードを変えて検索し直しますよね。
ChatGPTも、つい同じような感覚で使ってしまいがちです。しかし、ChatGPTは検索エンジンとは仕組みが違います。
ChatGPTは「会話」ができるツールです。一度回答をもらったあとも、そのまま続けて「もう少しこうしてほしい」と伝えることができます。しかも、これまでのやり取りの内容を踏まえたうえで、回答を調整してくれます。
この「会話で調整できる」という感覚を持てるかどうかが、ChatGPTをうまく使えるかどうかの分かれ目になります。
③ 最初から完璧なプロンプトを書かなくていい理由
「最初の質問を完璧に作らなければ」と気負ってしまう方は少なくありません。
しかし、最初から100点の指示を書こうとすると、かえって文章が長く複雑になり、逆に伝わりにくくなることもあります。
ChatGPTとのやり取りは、会話しながら少しずつ理想に近づけていくもの、というくらいに考えておくと、気持ちがラクになります。最初の質問は6割くらいの完成度で十分です。残りの4割は、回答を見てから調整していきましょう。
④ 回答がズレたときに最初に考えること
回答が期待と違ったとき、つい「全然ダメだ」と感じてしまいますが、実際には「一部だけ違う」というケースがほとんどです。
そこでおすすめしたいのが、「どこが、どう違うのか」を一度立ち止まって考えてみることです。
- 長さが違うのか
- 難しさが違うのか
- 内容の深さが違うのか
- 文章の雰囲気が違うのか
このように分解して考えると、次にどう伝えればいいかが見えてきます。
「なんとなく違う」で終わらせず、「どの部分が」「どんなふうに」違うのかを一つでも言葉にできれば、それだけで次のやり取りがぐっとスムーズになります。慣れないうちは、思いついたことをそのまま短い言葉で伝えるだけでも十分です。
⑤ 長すぎるときの伝え方
回答が長すぎると感じたときは、そのままシンプルに伝えて大丈夫です。
例えば、
「半分くらいに短くしてください」
「もっと簡潔にまとめてください」
といった一言で、ChatGPTは直前の回答をもとに調整してくれます。
⑥ 難しすぎるときの伝え方
専門用語が多くてピンとこないときは、次のように伝えてみましょう。
「専門用語を減らして、初心者向けに説明してください」
「もっとやさしい言葉で言い換えてください」
「難しい」とだけ伝えるより、「誰向けにしてほしいか」を添えると、より伝わりやすくなります。
⑦ 内容が浅いときの伝え方
逆に、回答があっさりしすぎていて物足りないときもあります。そんなときは、
「具体例を追加して、もう少し詳しく説明してください」
「理由も含めて説明してください」
のように伝えると、内容を掘り下げてもらえます。
⑧ 雰囲気が違うときの伝え方
内容は合っているのに、文章の雰囲気が求めていたものと違うと感じることもあります。
「もう少し親しみやすい文章にしてください」
「もっと丁寧な言い方にしてください」
といった伝え方で、トーンだけを調整することも可能です。
⑨ 良い部分は残して修正する
回答の一部は気に入っているけれど、別の部分だけ直したい、ということもよくあります。
そんなときは全部を書き直してもらう必要はありません。
「前半はこのままで、後半だけ修正してください」
「1つ目の案は良いので、2つ目だけ変えてください」
のように、残したい部分と変えたい部分を分けて伝えるのがポイントです。
すべてを一から作り直してもらうと、せっかく気に入っていた部分まで変わってしまうことがあります。「良いところは残す」という発想を持っておくだけで、やり取りの回数をぐっと減らせます。
⑩ 複数案を出してもらう
「これで合っているか」を一発で当ててもらおうとすると、なかなかしっくりくる回答に出会えないことがあります。
そんなときは、最初から複数の案を出してもらう方法もおすすめです。
「3つくらい案を出してください」
とお願いすれば、いくつかの方向性の中から、自分に近いものを選ぶことができます。ゼロから正解を探すより、選択肢の中から選ぶほうが、ずっとラクに感じられるはずです。
⑪ うまく説明できないときはAIに質問してもらう
「なんとなく違う気がするけれど、うまく言葉にできない」というときもあると思います。
そんなときは、
「必要な情報があれば、質問してください」
と伝えてみましょう。ChatGPTのほうから、足りない情報を聞き返してくれることがあります。自分の考えを整理する助けにもなる方法です。
⑫ 会話が長くなって混乱してきた場合
やり取りを重ねていくうちに、条件が増えすぎて、自分でも何を伝えたか分からなくなることがあります。
そんなときは、一度「これまでの条件を整理してください」とお願いして、内容を確認してみましょう。
それでも整理しきれない場合は、無理に同じチャットを続けず、必要な条件だけをまとめて新しいチャットで伝え直すのも一つの方法です。
どちらが良いかは内容やそのときの状況によって変わりますし、細かい仕様は今後変わっていく可能性もあります。「同じチャットで続ける」「新しく整理し直す」、どちらも選択肢として持っておき、使いながら少しずつ自分に合うやり方をつかんでいけば十分です。
⑬ 仕事で繰り返し使う場合
ここまで紹介した「会話しながら調整する」という方法は、日常的な使い方であれば十分に役立ちます。
一方で、仕事で同じような文章や資料を繰り返し作る場合は、毎回同じような修正を伝え直すのが手間に感じることもあるかもしれません。
例えば、「いつも同じトーンに直している」「毎回、専門用語を減らすようお願いしている」というようなことが続くなら、それは業務に合わせてプロンプト自体を整えておいたほうが効率的だ、というサインかもしれません。そうしたケースでは、あらかじめ条件を組み込んでおくことで、やり取りの回数を減らせることがあります。
⑭ まとめ
ChatGPTは、一度の質問で正解を出す道具ではなく、会話しながら回答を近づけていく道具です。
回答が思っていたものと違ったときは、全部を書き直すのではなく、「どこを、どう変えてほしいか」を一言添えるだけで十分です。
短くしてほしい、やさしくしてほしい、具体例がほしい、雰囲気を変えてほしい——こうした小さな一言の積み重ねが、ChatGPTとの付き合い方をぐっとラクにしてくれます。
もし、仕事で同じような調整を何度も繰り返していて、「毎回この会話をするのが手間だな」と感じることがあれば、自分の業務に合わせてあらかじめプロンプトを整えておく方法もあります。ご興味があれば、AIコンシェルジュのサービスもぜひのぞいてみてください。
回答がズレたときに使える追加指示(5個)
1. 「半分くらいに短くしてください」
2. 「初心者向けに、やさしい言葉で説明してください」
3. 「具体例を追加してください」
4. 「前半はそのままで、後半だけ修正してください」
5. 「3つくらい案を出してください」
「こんなとき→こう伝える」一覧
- 長すぎる → 「半分くらいに短くしてください」
- 難しすぎる → 「初心者向けに説明してください」
- 具体性がない → 「具体例を入れてください」
- 雰囲気が違う → 「もう少し親しみやすい文章にしてください」
- 一部だけ直したい → 「前半はそのままで、後半だけ修正してください」
ここまでご紹介した会話のコツは、日常的な使い方であれば十分役立ちます。ただ、仕事で同じような資料や文章を繰り返し作る場合、毎回同じ調整を伝え直すのは少し手間に感じるかもしれません。そんなときは、自分の業務に合わせてあらかじめプロンプトを整えておく方法もあります。興味のある方は、AIコンシェルジュのサービスもぜひチェックしてみてください。