はじめまして。内乃燈(ウチノアカリ)と申します。
脳科学とスピリチュアルを行き来しながら、心を凪にするための言葉をお届けしています。
ココナラでは、潜在意識と日本神話の視点から、人生の転機に寄り添う神託をお届けしています。
今日は、「運」の話をさせてください。
運が悪い、と思ってしまう夜に
いつも我慢する側にまわってしまう。
気づけば、自分をすり減らす場所を選んでいる。
その繰り返しを、私たちは「運」と呼んできました。
けれど、そこには脳の仕組みが静かに関わっています。
私たちの毎日は、思っているほど「選んで」いない
同じような相手を選んでしまう。同じような環境に、また身を置いてしまう。
これは偶然ではありません。
南カリフォルニア大学のウェンディ・ウッド博士らの調査では、日常行動のおよそ45パーセントが、ほぼ毎日、同じ場所で繰り返されていたことがわかっています。
さらに興味深いのは、その最中、人はまったく別のことを考えていたという点です。
意識して導く必要がないほど、行動が自動化されていたということです。
つまり、私たちの一日の半分近くは、選んでいるようで、選んでいません。
運が悪いのではなく、道が一本しか見えなくなっている。
そういうことが、起こり得るのです。
その癖は、生き延びるために作られた
ここで、大切なことをお伝えしたいと思います。
その癖は、欠陥ではありません。
危険を察知し、衝突を避け、場を保つ。それは脳が、あなたを守るために覚えた戦略です。
問題は、その戦略が優秀すぎて、必要のない場面でも自動的に起動してしまうこと。
もう安全な場所にいるのに、まだ身構えている。
多くの方が抱えている疲れの正体は、おそらくそこにあります。
笑顔と脳の、少しややこしい関係
「笑っていれば運が向いてくる」
この言葉には、半分の真実があります。
2022年、19か国・約3900人が参加した国際共同研究では、意図的につくった笑顔にも、幸福感を生み出す働きがあることが示されました。
作り笑いから始めても、気分はわずかに上向く。それは実際に起こることです。
けれど、条件があります。
心がすでに悲鳴をあげているとき、無理に笑うことは、まったく別の意味を持ちます。
スタンフォード大学のジェームズ・グロス博士らの実験では、感情を抑えて表情に出さないようにした人たちに、交感神経系の活動が高まる兆候が確認されました。
しかも、つらさそのものは、抑えても減っていませんでした。
つらさは減らないまま、身体だけが働き続けている。
感情労働に関する95の研究を統合した分析でも、本心と表情が食い違う状態は、心身の不調と強く結びついていることが報告されています。
つまり、こういうことです。
余裕があるときの笑顔は、あなたを助けます。
余裕がないときの笑顔は、あなたを削ります。
無理に笑わなくても、いいのです。
運の総量は、決まっていない
「ここで良いことがあったから、次は悪いことが来る」
この感覚を、持っていませんか。
けれど、運の総量が決まっているという考えに、根拠はありません。
これは脳の癖のひとつです。人は出来事のあいだに因果を見つけたがります。無関係なことがらを線でつなぎ、物語にしてしまう。そのほうが、世界が予測できるものに感じられるからです。
そして日本には、我慢を美徳とする土壌があります。
耐えることに意味を見出す考え方は、共同体を保つうえで機能してきました。
けれどそれは、共同体のための知恵であって、あなたの幸福のための知恵ではありません。
何かを差し出さなければ、良いことは来ない。
そのルールは、あなたが作ったものではないはずです。
脳は、何歳からでも変わる
社会の基準に従って、それなりに整った人生を築いた。それなのに、満たされない。
そう感じる方に、お伝えしたいことがあります。
それは失敗ではなく、定義を書き換える時期が来た、というサインです。
そして、書き換えることは可能です。
ドイツの研究チームは、平均60歳の方々に三球のジャグリングを練習してもらい、脳をMRIで追跡しました。その結果、若い世代と同じように、脳の構造に変化が起きることが確認されています。
年齢を重ねても、脳は新しい回路をつくります。
変化の速度はゆるやかになります。けれど、方向は選べます。
何歳からでも、遅くはありません。
ただ、ひとつだけ難しいことがあります
幸せの定義は、あなたが決めていい。
そうお伝えしてきました。
けれど、ここで多くの方が立ち止まります。
決めていいと言われても、どれが自分の声なのか、わからない。
無理もありません。
長いあいだ、他人の基準で選び続けてきた脳は、その道ばかりが太くなっています。自分の声は、細くなった道の奥のほうで、小さくなっているのです。
だから、ゼロから探そうとしても、見つかりにくい。
必要なのは、探すことではなく、映すことでした。
一枚のカードは、答えではなく、鏡です
問いを立て、答えを受け取るという営み
日本には古くから、人が自分では決めきれないことを前にしたとき、いったん自分の外に問いを預けるという営みがありました。
神託です。
天照大御神が岩戸に隠れたとき、神々は力ずくで引き出そうとはしませんでした。集まって、はかりごとをして、外側から光を差し向けた。そうして、内側から出てくるのを待ったのです。
答えを与えたのではありません。
出てくるための、きっかけを置いた。
神託とは、もともとそういうものだったのだと思います。
そして、それは潜在意識の働きとよく似ています。
言葉にならないまま沈んでいるものは、こちらから掘り起こそうとすると、かえって固く閉じてしまう。
外から静かに光が差したとき、ようやく動き出す。
カードが果たしているのは、その役割です。
人は、外から言葉を差し出されたとき、はじめて自分の反応に気づきます。
コインを投げて、表が出た瞬間に「やっぱり裏がよかった」と思う。あの感覚です。
決めたのはコインではありません。あなたはもう答えを持っていて、コインがそれを引き出しただけです。
神託のカードも、同じ働きをします。
一枚を引いて、そこに書かれた言葉を読んだとき、あなたの内側が動きます。
嬉しい。ざわつく。腑に落ちる。認めたくない。
その反応こそが、あなたの声です。
カードが当てているのではありません。あなたが、自分の声を思い出しているのです。
あなたへの処方箋
一つめ。今日、我慢しようとした瞬間に気づいてみてください。
止める必要はありません。「あ、いま我慢しようとした」と、心の中で言葉にするだけで。自動運転に、小さな隙間が入ります。
二つめ。笑わない時間を、一日のどこかに置いてください。
誰にも会わない、表情を作らなくていい時間。その数分が、削られたものを静かに戻していきます。
三つめ。自分ひとりで答えが出ないときは、一枚だけ引いてみてください。
無理に内省を深めようとしなくて大丈夫です。差し出された言葉に、自分の心がどう動くか。そこを見るだけで、輪郭は少しずつ現れてきます。
急がなくて大丈夫です。
長い時間をかけて作られた癖は、長い時間をかけてほどけていきます。
まず、一人で立つこと。
そこから、本物のつながりが始まります。
あなたの魂が、本来の輝きを取り戻せますように。
神託をお届けしています
潜在意識と日本神話の視点から、人生の転機に寄り添う神託をお届けしています。
当てるためのものではありません。
あなたがすでに持っている答えを、思い出していただくためのものです。
こんな夜に、お使いいただけます。
何が正しいかはわかるのに、何がしたいかがわからない
決めていいと言われても、自分の声が聞こえない
誰かに相談するほどではないけれど、ひとりで抱えるには重い
長いあいだ、他人の基準で選んできた気がする
一枚引いた言葉に、あなたの心はどう動くでしょうか。
その反応が、あなたの声です。
▶ 潜在意識と日本神話から人生の転機を鑑定します
ウチノアカリ
参考文献
Wood, W., Quinn, J. M., & Kashy, D. A. (2002). Journal of Personality and Social Psychology, 83(6).
The Many Smiles Collaboration (2022). Nature Human Behaviour, 6.
Gross, J. J., & Levenson, R. W. (1993). Journal of Personality and Social Psychology, 64(6).
Hülsheger, U. R., & Schewe, A. F. (2011). Journal of Occupational Health Psychology.
Boyke, J., et al. (2008). The Journal of Neuroscience, 28(28).