「親の介護で仕事を辞めないためにどうしたらいいかな。」
「在宅ワーカーが使える現実的な両立術はないかな」
「親の介護が始まったら、仕事をセーブするか辞めるしかないのかな…」
そう不安に思っていませんか?
会社員であれば「介護休業」などの制度が整っていますが、
在宅ワーカーには
有給休暇も育休・介護休業手当もありません。
「自分が働かなければ収入が途絶える」という
プレッシャーの中で介護に向き合うのは、精神的にも大きな負担です。
こんにちは、みらべる800です。
居宅ケアマネジャーとして多くの
ご家族を支援してきた経験からお伝えすると、
仕事を辞める必要はありません。
在宅ワーカーだからこそ持っている
「時間の融通が利く」
「自宅で作業できる」という強みを活かしつつ、
介護保険サービスを正しく組み合わせれば、
仕事と介護の両立は十分に可能です。
今回は、現役ケアマネの視点から、
フリーランスが自分の仕事と生活を守るための
「現実的な両立術」をお話しします。
1. 在宅ワーカーが陥りがちな「自分で抱え込むトラップ」
「家にいるんだから、ちょっとデイサービスの送り出しをするくらい平気」
「仕事の合間にご飯を作ればいいや」
そう思って介護を引き受けてしまう在宅ワーカーの方は非常に多いです。
しかし、これが危険な罠になります。
集中力がブツ切りになります。
日中に何度も介護の対応が入ると、
思考が途切れ、作業効率が激減します。
「いつでもできる」がご自身の首を絞めることになります。
納期がある仕事の場合、夜中や休日にシワ寄せが行き、
休息時間がなくなる恐れがあります。
「家にいる=時間が自由=介護ができる」ではありません。
まずは「自分も外で働く会社員と
同じように勤務時間中である」という意識を
持つことがスタートラインです。
2. 居宅ケアマネが提案する「日中集中型」サービス組み合わせ術
フリーランスがクライアントワークや案件に集中するためには、
「日中にまとまった作業時間を確保すること」が最優先です。
おすすめのサービス組み合わせの具体例をご紹介します。
パターンA
日中の作業時間を丸ごと確保したい場合
デイサービス(通所介護)+ ショートステイ
週3〜4回のデイサービスを利用して、
朝9時頃にお迎えが来たら、
夕方16〜17時まで自宅での集中作業時間が生まれます。
昼食や入浴も事業所で済ませてもらえるため、
食事準備や介助の手間がかかりません。
それに加えて、
月数回のショートステイ(泊まり)を利用して、
締め切り前や大型案件の納品時期に合わせて
数日間泊まりのサービスを利用することで、
追い込み作業や自身の休息時間を確保できます。
パターンB
デイサービスを嫌がる親御さんの場合は
訪問介護(ヘルパー)+ショートステイの
組み合わせ。
毎日の訪問介護とスポット的な泊り
訪問介護を利用して、
「昼食の準備と服薬確認」だけを
ヘルパーさんにお願いすることで、
自分は別室で作業に集中ができます。
ときどきショートステイを利用して時間を確保する。
3. フリーランスだからこそやっておきたい3つの工夫
・ケアマネジャーには「在宅ワークの現実」をはっきり伝える
ケアマネジャーとの初回面談(アセスメント)の際、
「在宅で仕事をしています」とだけ伝えると、
「じゃあ日中の見守りはできますね」と解釈されてしまうことがあります。
例えば、
「〇時〜〇時はWeb会議や締め切り作業があるため、一切対応できません」
「家にいますが、勤務中と同じ状態です」
と具体的に伝えておくことで、
ケアマネ側もそれを前提としたケアプランを作成できます。
・作業スペース(自室)と介護スペースを物理的に分ける
親御さんと同じ空間でPCを開いていると
話しかけられたり、用事を頼まれたりして作業が中断します。
可能であれば部屋を分け、
ドアを閉めて「仕事中」のサインを出せる環境を整えましょう。
・クライアントへの事前共有(リスクヘッジ)
急な通院同行や体調変化に対応できるよう、
稼働時間や連絡がつきにくい時間帯を事前に取引先に伝えておくことも、
信頼関係を維持するために大切です。
まとめ
介護は突然始まり、
いつまで続くか分からないマラソンのようなものです。
自分が倒れてしまったり、
収入源である仕事を失ってしまっては元も子もありません。
プロの介護サービスを頼ることは、
「親を人任せにする罪悪感」を持つことではなく、
「持続可能な親子関係と自分の人生を守るための賢い選択」です。
一人で抱え込まず、
まずは地域包括支援センターや
ケアマネジャーに相談してみてくださいね。
あなたの仕事も、家族との時間も、どちらも諦めないでください。
次回は、「介護AI・見守りセンサー、実際に現場でどう使われている?
家族が知っておくべきメリットと注意点」についてお話ししてみようと思います。
前回のお話
どうぞ一人で抱え込まずに
いつでもお気軽にご相談くださいね。
現役ケアマネジャーとして、
あなたのお気持ちに寄り添いながら、
一緒に「今できる第一歩」を考えていきます。