現役ケアマネが伝える「自分らしく暮らし続ける」ための準備とコツ
こんにちは。現役ケアマネジャーをしているみらべる800です。
日々、現場でたくさんの高齢者やご家族の悩みを聞き、生活のサポートをしています。
最近、特に増えているのが
「一人暮らしで頼れる家族がいない(おひとりさま)のですが、
もし自分が認知症になったらどうしよう……」というご相談です。
独身の方、身内と離れて暮らしている方や
家族はいるが頼れないなど、
将来に不安を感じるお気持ちはとてもよく分かります。
ケアマネジャーの立場からお伝えしたいのは
「認知症になったらと言って一人暮らしができなくなるわけではない」ということです。
元気なうちから仕組みを知り、
準備をしておくことで、
一人でも安心して住み慣れた自宅で
暮らし続けることができると思います。
今回は、おひとりさまが認知症に備えるためのポイントをお伝えします。
1.暮らす場所をイメージする
今の家と施設のメリット・デメリットを考えてみましょう。
今暮らしている家の生活のメリットは、
ストレスは少なく
施設入居に比べて低価格で
今の暮らしを続けることができると思います。
反対にデメリットは、
急に具合が悪くなった時に対応が遅れて
回復に時間がかかったりしてしまうことがあります。
体の状態が悪くなると費用がかさむこともあります。
施設の生活のメリットは
専門の介護スタッフがいるので安心ということ。
デメリットは環境が変わることで不安に思う方がいます。
それに加えて、費用が長くかかることです。
例えば、
食事の準備が自分でできなくなったらとか、
トイレに自分で行けなくなったらとか、
どうなったら施設での生活を始めるかということを
元気なうちから考えて記録しておくことをおすすめします。
2. 「地域包括支援センター」を味方につける
まず知っていただきたいのが、
各市区町村に設置されている「地域包括支援センター」です。
ここは高齢者の暮らしを総合的に支える公的な相談窓口で、
保健師や社会福祉士、主任ケアマネジャーなどが常駐しています。
まだ介護保険が必要ない段階でも、
「最近少しもの忘れが増えて心配」といった段階から相談が可能です。
早めに接点を持っておくことで、
いざという時にスムーズな支援に繋がることができます。
3. 介護保険サービスを「チーム」として頼る
認知症の診断を受けたり、
日常のちょっとした手助けが必要になったりしたら、
介護保険の申請を行いましょう。
要介護認定を受けると、
私たちケアマネジャーが一緒にケアプランを立てていきます。
お家で暮らす方が使うことが多いサービスをあげてみますね。
訪問介護(ホームヘルパー):お掃除や買い物、調理などの生活支援
デイサービス(通所介護):日中の見守りや交流、リハビリの場
ショートステイ(短期入所):短期間だけ施設に宿泊
訪問看護:お薬の管理や健康状態のチェック
家族がいなくても、
ヘルパーさんや看護師さん、デイサービスのスタッフなど、
いろいろな職種の人が「あなたのチーム」となって日々の生活を支えます。
4. 「お金と契約」の管理は専門の制度を活用する
認知症が進むと、銀行の管理や契約手続きが難しくなる場面が出てきます。
おひとりさまの場合、ここを事前に準備しておくことが非常に重要です。
日常生活自立支援事業(社会福祉協議会)
判断能力が少し低下してきた際に、
通帳や印鑑の預かり、
福祉サービスの利用手続きなどを手伝ってくれる公的な仕組みです。
任意後見制度
元気なうちに「将来、判断能力が低下したら誰に何を頼むか」を
あらかじめ契約しておく制度です。
信頼できる専門家などに財産管理や介護契約の
代理をお願いすることができます。
この制度をよりよくするための
国や地方のルールも変わってきています。
この後もリサーチして皆さんにお伝えしていこうと思います。
まとめ
「誰にも迷惑をかけたくない」と
一人で抱え込んでしまうおひとりさまほど、
早めの準備をおすすめしたいです。
孤立を避けるためには
本当に体の状況が悪化したときに備えて
誰かの助けを借りることも、なくてはならない考え方です。
認知症になっても、
周りの手や制度を上手に借りることで、
自分らしい暮らしを長く継続することは十分に可能です。
頼れる家族がいなくても、
私たちケアマネジャーをはじめとする専門職が、
あなたの心強い味方になります。
「何から始めればいいか分からない」という方は、
まずは最寄りの地域包括支援センターや、
私たちケアマネジャーにお気軽にご相談くださいね。
次回は
「フリーランスのための介護術」をテーマにお話ししようと思います。
前回のお話
どうぞ一人で抱え込まずに
いつでもお気軽にご相談くださいね。
現役ケアマネジャーとして、
あなたのお気持ちに寄り添いながら、
一緒に「今できる第一歩」を考えていきます。