机の上の水槽で小さな熱帯魚を飼う

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こんにちは!林田二郎です。

日差しの差し込む静かな部屋の片隅で、透明な四角い水槽をじっと眺めているときのことを想像してみてください。透き通った水の中を、鮮やかな尾ひれを揺らしながら小さな熱帯魚たちが思い思いの方向に泳いでいます。水底に敷き詰められた滑らかな白い砂や、水の流れに合わせて優しく揺れる緑の水草。それらはただ適当に置かれているのではなく、魚たちが心地よく泳ぎ回り、眺める人の心が一番癒やされるような絶妙なバランスで配置されています。

私が日々向き合っているウェブサイトの制作という仕事は、インターネットという広大な世界の片隅に、そんな美しく調和した水槽を新しく仕立てる作業によく似ています。

画面の中に並ぶ言葉や写真、そして四角いボタンの数々は、水槽を形作るための個性豊かな水草や、その中を泳ぐ熱帯魚のようなものです。どれもが独自の役割を持ち、訪れた人を喜ばせるためにそこに配置されています。しかし、ただ綺麗な魚を無秩序にたくさん詰め込んだり、水草を隙間なく植えすぎたりしただけでは、水槽の中は濁ってしまい、魚たちはうまく泳げなくなってしまいます。だからこそ、光がすべての場所に心地よく行き渡り、水が綺麗に循環するような、正確に計算された構造が必要になります。

ウェブサイトにおける構造とは、ユーザーの視線を自然に導く画面の構成のことであり、魚たちが伸び伸びと泳ぐための水の透明度は、画面に十分な空間を設けることにあたるのです。

私はデザインを組み立てるとき、いつも頭の中で一人の大切な観察者を思い浮かべます。その人が初めてサイトを開いた瞬間に、どんな風に心が動き、どの要素に最初に目を留めるのか。まるで水槽のレイアウトを優しく吟味するように、ユーザーの心の動きを細かく想像しながら、画面の要素を一画素単位で配置していきます。ある場所では立ち止まって言葉の意味を深く味わってもらい、またある場所では流れるように次の画面へと進んでもらう。その目に見えない心地よい流れを作ることが、私の役割です。

全体の印象を左右する色や形の選定も、ただの流行りだけで決めることはありません。その企業が持つ独自の空気感や、大切にしている歴史をじっくりと見つめ、それを一番引き立てる表現を探し出します。

十年という時間をこのデザインの世界で過ごしてきましたが、技術がどれほど進化しても、このものづくりの本質が変わることはありません。それは、画面の向こう側にいるのも、そしてその画面を作っているのも、どこまでも人間だということです。

デザインとは、誰かの頭の中にある大切な宝物を、他の誰にでも届く言葉や形へと翻訳する作業です。デジタルの世界に浮かぶ四角い画面の中に、どれだけ温かい人間の気配と、迷わない親切さを残せるか。訪れた人が自然と笑顔になり、また立ち寄りたくなる。そんな新しくて心地よい水槽のような場所を、これからも一つずつ丁寧に、この世界に広げていきたいと思っています。
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