古家具を見ていると、ついその佇まいや木の表情に惹かれてしまいます。
同じものが二つとない傷や色の変化。
長い時間をかけて使われてきたからこその雰囲気。
私自身、そんな古家具の温かさが好きで、暮らしの中にも少しずつ取り入れています。
でも、古家具は「素敵」「好き」という気持ちだけで選んでしまうと、実際に部屋へ置いたときに、
「思っていたより部屋に馴染まない」
「サイズは入るけれど使いにくい」
と感じてしまうこともあります。
せっかく気に入って迎える家具だからこそ、見た目だけではなく、今の部屋や暮らしに馴染むかまで考えて選ぶことが大切です。
今回は、古家具を選ぶときに私が大切にしている4つのポイントをご紹介します。
01|木の色と質感
同じ「木の家具」でも、色味や木目、経年変化によって印象はさまざまです。
明るい木もあれば、深みのある濃い木もあります。
表面が比較的なめらかなものもあれば、使い込まれた木目や傷がしっかりと感じられるものも。
家具単体で見て「素敵」と思えるかだけでなく、今ある家具や床と合わせたときに馴染むかも見てみましょう。
特に大きな家具は、ひとつ加わるだけでも部屋全体の印象が変わります。
今の部屋に置いたところを想像しながら選ぶのがおすすめです。
02|傷や経年変化
傷や色ムラも、古家具ならではの魅力のひとつです。
新品の家具とは違い、すべてがきれいに整っているわけではありません。
だからこそ「傷があるか、ないか」だけで判断するのではなく、その傷や色の変化まで含めて好きと思えるかを大切にしたいところです。
そして、迎えてから自分たちが使い続けることで、新しい傷がついたり、色や質感がさらに変化したり。
少しずつ自分たちの暮らしに馴染んでいく姿を楽しめることも、古家具の魅力だと思います。
03|サイズと使い方
どれだけ素敵な家具でも、置きたい場所や暮らし方に合わなければ、使いづらさにつながってしまいます。
幅・奥行き・高さだけではなく、
・扉や引き出しを開けるスペース
・人が通るための動線
・周りの家具との距離
なども確認しておきたいポイントです。
そして、サイズと同じくらい大切なのが**「そこでどう使うのか」**。
例えばキャビネットなら、本を入れるのか、食器を収納するのか、雑貨を飾るのか。
収納するものや使い方によって、必要な奥行きや収納の形も変わってきます。
「置けるか」だけではなく、「置いたあと、どう使うか」まで想像することが、暮らしやすい家具選びにつながります。
04|今の暮らしに馴染むか
古家具を取り入れるからといって、部屋のすべてを古家具で揃える必要はありません。
照明や植物、ラグやカーテンなどのファブリック。
今持っている家具やお気に入りの小物。
そうしたものと組み合わせながら、部屋全体のバランスを考えていきます。
私自身も古家具が好きですが、新しい家具や照明など、それ以外にも好きなインテリアがたくさんあります。
新しいものも、古いものも。
自分が「好き」と思ったものが無理なくそこにあり、それぞれが自然に馴染んでいる。
私が目指しているのは、ただの「古家具の部屋」ではなく、好きなものに囲まれながら、温かく心地よく過ごせる空間です。
家具を選ぶとき、見た瞬間に「これ好き」と感じる気持ちはとても大切です。
そのうえで、
「今の部屋に馴染むかな?」
「ここでどう使おう?」
「この家具を置いた部屋で、どんなふうに過ごしたい?」
と、迎えたあとの暮らしまで少し想像してみる。
そうすることで、好きな家具が少しずつ自分の暮らしに馴染んでいくのだと思います。
インテリアのご提案でも、家具をただ選ぶのではなく、今お持ちの家具やお部屋のサイズ、生活動線、そして「どんなふうに過ごしたいか」を大切にしています。
古家具も新しい家具も、その方の「好き」が自然に馴染む、心地よい空間づくりのお手伝いができたら嬉しいです。
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