「管理会計のPL再構築に伴うデータ設計」という案件によく遭遇する。
要件を見ると、マスタ設計からER図作成、IF設計までフルセット。報酬は月額30〜40万円台。激安すぎて理解に苦しむ。ちなみに私には向いてない。
正直に言おう。この報酬で、システムの根幹に関わる設計を「なんとなく」で引き受けているエンジニアが多すぎる。
勘定科目も分からず、正規化などできるわけがない
管理会計のPL再構築において、最も厄介なのは「データ粒度」の定義だ。
簿記を学び、貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の繋がりを理解していれば、どのデータがどの科目へ紐づくべきか、その「あるべき姿」が設計の第一段階で見えるはずだ。
しかし、現場ではどうなっているか。
会計知識のないエンジニアが設計したテーブルは、例外フラグだらけのスパゲッティ状態だ。期末には「なぜか辻褄が合わない」という現象が起き、結局Excelで手作業の帳尻合わせをする。
エンジニアリングに会計のロジックが統合されていない設計は、どれだけモダンな言語やDBを使っていようが、ただの「負債」に過ぎない。
「スキルチェック」という名の門番たちへ
案件紹介のエージェントと面談すると、決まって「使用フレームワークの経験年数」や「アサインされたプロジェクトのネームバリュー」ばかりを聞かれる。
肝心の「仕訳の整合性をどう担保するか」や「BS科目への振替ロジックをどう設計に落とし込むか」といった、本質的な問いを投げてくる人間には、この1年間で一人も出会っていない。
低スキルな門番たちが「開発要件」として提示する条件リストを埋めるだけの作業に、プロフェッショナルとしての誇りは宿らない。我々が向き合うべきは、コードの向こう側にある「クライアントの事業の資産」であり、紹介される案件のスペックではないはずだ。
まとめ
技術力と会計ロジックを掛け合わせれば、泥臭い手作業を自動化し、経営判断の精度を上げる武器を作れる。
「言われた通りにDBを組むだけの要員」が必要なら、私ではないどこか別の場所を探してほしい。
VexDataは、ビジネスの構造を理解し、論理的なデータ資産を構築したいクライアントとだけ、向き合いたいと考えている。