配偶者を選ぶ基準の変化

配偶者を選ぶ基準の変化

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法律・税務・士業全般

〜「条件婚」の時代に伝えたい「成長」というライフプランの視点〜

ライフプランニング表を作成するお仕事の中で、独身で比較的若いお客様と面談していると、時代による「結婚観の変化」を強く肌で感じます。

現在40代後半である私と同世代の結婚といえば、良くも悪くも「好きになった人と結婚する」という感情先行型のシンプルな選択が主流でした。

しかし、今の若い世代のカウンセリングをしていると、非常に現実的かつ合理的な「条件婚」の傾向が強くなっていると感じます。

若いうちのライフプランは、これからの選択次第で良い方向にも悪い方向にも無限に変化します。とはいえ、すべての可能性を網羅することはできませんので、基本として「このまま独身で生きた場合」と「配偶者を得た場合」の2パターンでシミュレーションを作成していきます。

すると、必ず「では、どのような配偶者を選ぶべきか?」という具体的な議論になるのです。

1. 相談現場で見える、男女の「求める条件」の違い
ここで、男女による明確な視点・ニーズの違いが浮かび上がってきます。

男性が求める条件
・ある程度の若さ(将来的に子どもを2人程度希望される方が多く、「32歳くらいまで」の女性を希望する傾向があります)
・産休・育休が取得でき、復帰実績のある会社に勤める正社員の女性(女性側の年収額そのものはあまり気にしない人が多い)

💡【FPの見解】

男性が女性の年収額そのものよりも「育休取得と復帰ができる職場環境(正社員)」を重視する背景には、「世帯年収を長期的・安定的に下支えしてほしい」という強力なリスク分散の意識が見えます。男性1人の肩に重荷がのしかかる恐怖を避けたいという、今の時代の男性なりの切実な防衛本能と言えるでしょう。

女性が求める条件(※働いている女性からの相談ケース)
・年収650万円以上(または勤務先的に、早期に年収650万円に到達する見込みがある男性)
・家事・育児を対等に分担できる男性(「手伝う」というスタンスではなく、お互いの収入や労働時間の比率に応じた自発的な分担)
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2. 親世代との決定的なギャップ〜「好きな人」から「+生活が成立する人」へ〜
親世代では当たり前だった「夫が働き、妻が専業主婦として家を守る」という家庭環境は、現在の相談現場ではほぼ見かけなくなりました。

物価高や実質賃金の停滞といった厳しい経済状況下では、「二人で働いて世帯収入を作る」ことが生活の前提となったからです。

かつては「好きな人」という感情だけで成り立っていた結婚が、現代では「好きな人」かつ「共に生活を維持・成立させられる人」という2重の条件を満たさなければ成立しなくなっています。

💡【FPの見解】

これは若者の心が冷めてしまったわけではありません。時代の経済的要請に対する「極めて冷静で合理的な生存戦略」です。ロマンスだけでなく「生計を共にする共同経営者」として相手を見定める必要がある時代になった、ということです。

さらに、近年急拡大したSNS、マッチングアプリ、結婚相談所などの普及がこの傾向に拍車をかけています。

💡【FPの見解】

アプリやネットの普及により、年収・学歴・職種・家事の姿勢といったスペックが「事前に数値化・可視化」されるようになりました。検索条件で簡単にフィルタリング(絞り込み)ができる利便性が生まれた反面、相手を「条件のデータ」として評価する条件婚のシステム化を加速させていると感じます。

3. 条件婚は「等価交換」〜成長(伸び代)というキーワード〜
FPとして、皆様が条件を重視する理由は痛いほどよく分かります。「若さ」などの生物的な優先順位や、「経済的安定」を求める基準そのものを否定するつもりはありません。

しかし、ライフプランを作成する者として、どうしてもお伝えしたいのが「相手の成長(将来の伸び代)」というキーワードを捨てないでほしいということです。

・結婚して家族を持つ覚悟を決めたことで、仕事への姿勢が変わり大きく化ける人
・子どもができたことで親としての責任感が芽生え、人間的に大きく成長する人
・20代後半は年収が低くても、技術や知識をコツコツ磨き、30代後半〜40代で収入が急上昇する人

人は変化します。その先の変化の先までを考えて欲しいのです。

最初から条件が完璧に揃っているお相手は、婚活市場において過剰なまでの激しい争奪戦の中にいます。

厳しい言い方をすれば、結婚(特に条件婚)は経済原理における「等価交換」です。高望みな条件を求めれば求めるほど、「では、あなた自身は相手にそれに見合う何を提示・提供できるのか?」という鋭い問いを突きつけられることになります。

📌【ここまでの小さなまとめ】

現在の「完成されたスペック」だけを求めて戦う婚活は、高倍率のレッドオーシャン(激戦区)です。相手の「今の数字」だけに囚われるのではなく、将来にわたって価値を高めていける「人間的・職業的な成長性」を見抜く視点を持つことが、実は一番の穴場であり成功の鍵となります。

4. 結婚は「一発逆転(ウルトラC)」ではない
厳しい経済状況だからこそ、結婚を現状の苦しさから抜け出すための「一発逆転のウルトラC」のように捉えてしまう方も一定数いらっしゃいます。

しかし、日々真面目に仕事に向き合い、課題を乗り越えて自分を磨いている方は、自ずと人間的な実力も、相手を見抜く目も、そして相応の収入も身についていくものです。

逆に、「専業主婦になりたいから仕事はしない(又は、そこそこに頑張る)」といったスタンスで自分を鍛えることを止めてしまっている方は、厳しいようですが(ご両親からのご相談などを通しても)結果として婚期を逃してしまうケースが多く見受けられます。

自立した個と個が尊重し合ってこそ、良いパートナーシップは生まれます。

5. 【FPからのアドバイス】最高のライフプランの作り方
私がおすすめしたい配偶者選びの基準は、完全無欠な条件を備えた人を探すことではありません。

「好きな人」であり、かつ「二人で力を合わせて条件を整えていける可能性(伸び代)のある人」を選ぶことです。

最初からすべてが完成されたお相手と出会うのは至難の業ですし、相手の条件に依存する人生は、相手の失職や減収といった変化に弱くなってしまいます。

ライフプランニングとは、あらかじめ出来上がった新築建売住宅を買うことではありません。「二人で知恵を出し合い、設計図を引き、土台から強固な家を建てていくプロセス」そのものです。

不完全な二人が寄り添い、お互いを成長させながら世帯資産と信頼関係を育てていく――それこそが、シミュレーションの数字以上に「作っていて最もワクワクする、最高に楽しいライフプラン」になると私は信じています。
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上記でブログは終わりですが、お互いの「将来の可能性」を引き出し合えるようなライフプランのご相談と、可能性のある設計図を、一緒に考えてみませんか?
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