「ありきたりな歌詞」から卒業する方法①:世界を五感で切り取る

「ありきたりな歌詞」から卒業する方法①:世界を五感で切り取る

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音声・音楽
今日から3回にわたって、「なんだか自分の歌詞が素人っぽい……」という悩みを解決するための、具体的なアプローチを綴っていきます。

最初に、次の言葉を読んでみてください。
「夕焼けが綺麗だった」
「君の笑顔が好きだった」

これらの歌詞は、前後の言葉の配置によっても伝わり方が変わってきますが、単体で読んでみると、少し「ありきたり」な印象を与えてしまうかもしれません。

 実は、言葉の表現力は、言葉の引き出しの数ではなく、私たちの「視点」そのものにあるのだと感じています。

ありきたりに思えてしまう言葉というのは、ただ見える世界を「説明」しようとするものが多いものです。 でも、これを「五感を使って描写する視点」に意識を変えてみるとどうでしょうか。

たとえば、「夕焼けが綺麗だった」と説明する代わりに、五感を使ってみるとこんな風に表現できるかもしれません。
・ビルの隙間からこぼれたオレンジ
・夕焼けの向こうから明日の音が聴こえる
・夕焼け空とキミの匂い
・ほろ苦い思い出とあの日の夕日
・夕日が頭を撫でてくれた
このように、5つの感覚を使って同じ状況をみていくと、新しい表現が生まれてきます。

視覚(目に見えるもの)
聴覚(耳に聞こえる音)
嗅覚(漂う匂い)
味覚(口に広がる味)
触覚(肌で感じる感触)

今日から、少しだけ作詞の意識を変えて、五感のアンテナを常に全開にしながら、世界から言葉の「素材」を集めてみましょう。

「綺麗だった」という大まかな感想の奥にある「どんな匂いがしたのか」「どんな音が聞こえたのか」「どんな肌触りだったのか」という五感までを深く言葉に置き換えてみてください。それだけで、新しい風景が見えてくるはずです。

【今日のトレーニング】

あなたの作詞ノートを開いて、今日一番「心が動いた風景」をひとつだけ思い出してみてください。

そして、五感(見たもの、聞こえた音、感じた匂いなど)を使って、自由に書き出してみましょう。これが、ありきたりな言葉から卒業するための、最も重要で、最も確実な第一歩になります。

素晴らしい「観察」ができたら、次はその情景をどうやって「物語」に変えていくのか。 明日は、 「説明」ではなく「描写」するための具体的な方法について、深く掘り下げていきます。

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