【実態調査】ベトナム人エンジニアの英語力・日本語力と現場でのコミュニケーション

【実態調査】ベトナム人エンジニアの英語力・日本語力と現場でのコミュニケーション

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ビジネス・マーケティング
オフショア開発を検討する多くの企業にとって、「言語の壁」は最大の懸念事項の一つです。本記事では、ベトナムのITエンジニアにおける英語・日本語のリアルな語学レベルと、現場でスムーズな意思疎通を図るための役割分担について詳しく解説します。

英語力のレベルと活用シーン:ドキュメント解読とグローバル標準のコーディング

ベトナムの高等教育では英語教育に非常に力が入れられており、特にIT系学部を卒業した若手エンジニアの多くは、英語に対する心理的ハードルをほとんど持っていません。最新の技術ドキュメントやAPI仕様書の読み込み、GitHub上での英語によるプルリクエスト作成やコミットメッセージの記述は、彼らにとって日常的な業務の一部です。
また、海外のオープンソースコミュニティやStack Overflowなどを活用した問題解決にも慣れているため、技術的なコードベースのやり取りにおいては英語で十分にコミュニケーションが完結します。日常会話にはやや拙さが残る場合でも、チャットツールを介したテキストベースのやり取りであれば、極めて高精度でスピーディーな議論が可能です。

日本語学習者の増加傾向:ブリッジSEと日本語人材の厚み

対日本向けのオフショア開発市場が成熟するにつれ、ベトナム国内では「日本語を話せるIT人材」の需要と供給がともに急増しています。ハノイやホーチミンの主要大学には「日本語+IT」を専門的に学ぶコースが開設されており、日本語能力試験(JLPT)のN2やN3を取得した上で社会に出る若いエンジニアが多数存在します。
プロジェクトにおいては、日本語が堪能な「ブリッジSE(BrSE)」や「コミュニケーター」が日本側との交渉窓口となり、ビジネス要件や細かな仕様のニュアンスを汲み取ります。そして、現場のエンジニアへベトナム語や明確な指示書へと翻訳して伝達する体制が確立されています。この二重のバックアップ構造があるため、日本側が英語を話せなくても問題なく開発を進めることができます。

語学教育のサポート体制と企業の取り組み

ベトナムの多くのIT企業やオフショアベンダーでは、社内での語学トレーニング支援制度を積極的に導入しています。業務終了後や業務時間内を活用して日本語講習を開催したり、JLPTの資格取得に対する手当支給や受験料補助を行うことで、エンジニアの語学学習に対するモチベーションを高く維持しています。
単に言葉を覚えるだけでなく、日本のビジネスマナーや「報連相(ほうれんそう)」の重要性、さらには曖昧な表現を排除した明確な確認手順などを社内研修として徹底している企業も少なくありません。エンジニア個人の高い学習意欲と企業の組織的なサポート体制が組み合わさることで、日越間の言語ギャップは年々確実に縮まっています。

ベトナムのIT現場では、英語による高い技術キャッチアップ力と、日本語人材(BrSE)による手厚いサポートが融合しています。言語の特性を理解し役割分担を意識することで、円滑でストレスのない開発体制を築くことが可能です。
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