ある日、知り合いのパティシエさんが、ぽつりとこう言いました。
「Instagramで毎日きれいな写真を投稿してるのに、お店に来てくれるのは前からのお客さんばかりなんだよね」
すごく素敵なケーキを作る方です。
味も、見た目も、文句のつけようがない。
それなのに、新しいお客さんがなかなか増えない。
きっと、これを読んでくださっているあなたも、似た感覚を持ったことがあるのではないでしょうか。
「Instagramのフォロワーは増えるのに、予約には繋がらない」
「ホームページはあるけど、なんとなく古くて、放置してしまっている」
「他のお店との違いを、ちゃんと伝えられている気がしない」
私はWEBサイト制作の仕事を15年以上続けてきて、たくさんのお店のホームページを見てきました。
その中で気づいたのは、ケーキ屋さんのホームページには、ほかの業種とはちょっと違う設計が必要だということ。
今日は、その「本当に必要な4つのこと」をお話しさせてください。
これを知っているかどうかで、ホームページが「ただ存在しているだけのページ」になるか、「お店の代わりに365日働いてくれる存在」になるかが、大きく変わります。
1. ケーキは"並べる"より"見せる"
たくさんの商品写真を、グリッド状にずらりと並べる――
このやり方、実はケーキ屋さんでは逆効果になることがあります。
理由はシンプル。
ケーキは、ひと粒のベリー、艶のあるチョコレート、ふんわりと立つ生クリーム――その細部の美しさに価値がある食べ物だからです。
並べてしまうと、ひとつひとつの細部が消えて「ただのカタログ」になってしまう。
おすすめは、主役のケーキを1つずつ、大きく、ゆっくり見せていく構成。
スクロールするたびに、ケーキがふわっと現れる動きを加えると、お客様の目が自然と止まります。
ショーケースで実際にケーキを見るとき、お客様は1つずつ目で追っていますよね。
ホームページでも、同じ体験を作ってあげるのが大切なんです。
2. メニューより先に、"物語"を見せる
「うちはこんなケーキを売っています」
「材料はこれにこだわっています」
「お店の場所はここです」
――これだけだと、選ばれる理由になりません。
なぜなら、お客様が本当に知りたいのは、「なぜこの人は、このケーキを作っているのか」だから。
パティシエが修業した場所での思い出
どうしてこの素材にこだわるのか
お店を開いたきっかけ
ケーキを渡すときに、何を願っているのか
こうした「物語」が、お客様の心を掴みます。
特に記念日や贈り物で選ばれるケーキ屋さんは、「物語のあるお店」が圧倒的に強い。
人は、商品ではなく、「物語にお金を払いたい」生き物だからです。
3. 予約の道は、できるだけ短く
ホームページからホールケーキの予約をしようとして、こんな経験はありませんか?
電話番号はあるけど、営業時間内に電話できない
予約フォームがどこにあるか分からない
フォームを開いても、入力項目が多すぎて諦める
これ、本当にもったいないんです。
調べてみると、ホールケーキを予約しようと思ってサイトを開いたお客様の半分以上が、予約までたどり着かずに離脱しています。
大切なのは、「予約したい」と思った瞬間に、迷わずたどり着ける道を作ること。
ページの上にも下にも、予約ボタンを置く
「電話」「フォーム」「LINE」など、お客様が選べる導線を用意する
入力項目は、必要最低限に絞る
たったこれだけで、予約数は驚くほど変わります。
4. AIに"おすすめ"される、お店になる
ここ最近、お客様の検索の仕方が大きく変わってきました。
今までは「○○駅 ケーキ屋 おすすめ」と検索エンジンで調べていた人が、
今は ChatGPT や Google AI に「○○駅近くで、誕生日に良いケーキ屋さん教えて」と聞くようになっています。
そのとき、AIにおすすめされるお店になっているかどうか。
これがこれからの時代、ものすごく大事になります。
ポイントは、「人間が読んで分かりやすい情報」を、「AIが理解できる構造」で書くこと。
具体的には、
お店の場所・営業時間・特徴を、はっきり明記する
どんな人におすすめか、シーン別に書く(誕生日・記念日・手土産 など)
季節商品やイベント情報を、こまめに更新する
これを意識するだけで、AIに見つけてもらえるお店になります。
これからの数年で、ここに気づいているお店と、気づいていないお店の差は、どんどん広がっていきます。
大切なのは、"想いの伝え方"
4つのポイントをお話ししてきましたが、結局のところ、ホームページで一番大切なのは、
「あなたがケーキに込めている想いを、ちゃんと伝えること」
これに尽きると思っています。
派手なデザインや、流行りのアニメーションは、なくても大丈夫。
でも、想いがきちんと伝わる設計は、絶対に必要です。
なぜなら、ケーキ屋さんを選ぶお客様は、いつだって「気持ちを贈りたい」人たちだから。
気持ちを贈る場所には、気持ちが伝わるお店を選びたい。
それは、人として、すごく自然なことです。
サンプルをご用意しました
ここまでお話ししたことを実際に形にしたサンプルサイトを、ご用意しています。
スクロールするたびに、ケーキがふわっと現れて、お店の世界が少しずつ開いていく。
ご興味のある方は、ぜひのぞいてみてくださいね。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。
このブログが、あなたのお店の未来に、少しでも役に立てたら嬉しいです。
ご質問やご感想があれば、お気軽にDMくださいね。