私は本業でシステムをつくっている人間です。
数秘術の鑑定書をつくるとき、最初にやったのは、計算のルールをすべて書き出して、プログラムに落とすことでした。人の手で計算すると、どうしても足し間違いが起きるからです。
ところが、いざルールを決めようとすると、困ったことが起きました。本やサイトによって、書いてあることが微妙に違うのです。
今日は、その「微妙な違い」の話をします。少しマニアックですが、数秘術を理屈で理解したい方には面白いはずです。
■ そもそも、なぜ計算をシステムにしたのか
数秘術の計算は、基本的には足し算です。でも、鑑定書に載せる数字は一つではありません。
・生年月日から出すライフパスナンバー
・名前から出すディスティニーナンバー、ソウルナンバー、パーソナリティナンバー
・人生を4つの時期に分けるピナクルとチャレンジ
・9年周期のパーソナルイヤー
これだけの数字を、一人ひとり手で計算していたら、どこかで必ずミスが出ます。そして、一つの数字が間違っていると、そこから先の解釈が全部ずれてしまう。鑑定書の信頼性は、まず計算の正確さで決まると私は考えています。
■ ルールの違い1:どこで足すのをやめるか
数秘術では、2桁の数字を一桁になるまで足していきます。
【例】1979年8月27日生まれ
1+9+7+9+0+8+2+7 = 43 → 4+3 = 7
ライフパスナンバーは7です。
ここまではどの本でも同じです。違いが出るのは、途中で11・22・33が出てきたときです。
【例】1972年10月20日生まれ
1+9+7+2+1+0+2+0 = 22
ここで止めて「22」とするのか、さらに足して「4」とするのか。
多くの流派では、11・22・33は「マスターナンバー」として、そこで止めます。私の鑑定でも、ライフパスナンバーでは止めています。
ただ、すべての数字で止めるわけではありません。たとえば年の流れを表すパーソナルイヤーは、1〜9のどれかになるまで足し切ります。
【例】8月27日生まれの2027年
8+2+7+2+0+2+7 = 28 → 2+8 = 10 → 1+0 = 1
2027年はパーソナルイヤー1です。
「どの数字で止めて、どの数字で止めないか」。人が計算していると、ここが一番ぶれやすいところです。システムにするときは、数字の種類ごとにルールを一つずつ決めていきました。
■ ルールの違い2:年はいつ切り替わるのか
パーソナルイヤーには、もう一つ流派の違いがあります。年の切り替わりを「1月1日」とするか、「誕生日」とするかです。
どちらにも理屈があります。暦の区切りで考えるか、その人個人の一年として考えるか。私の鑑定では1月1日で切り替えていますが、誕生日の前後で流れが変わるのを感じる、という方がいるのも自然なことだと思っています。
大事なのは、どちらが正しいかを言い争うことではなく、「この鑑定書はこのルールで計算している」とはっきりさせておくことです。
■ ルールの違い3:名前のローマ字をどう書くか
名前から出す数字は、ローマ字のアルファベットを数字に置き換えて計算します。ここが、システム化で一番悩んだところです。
・長音をどう書くか(「おう」はOUか、Oか、OHか)
・「ん」をNと書くか、Mと書くか
・パスポートの表記と、ふだんのローマ字が違う人もいる
アルファベットが一文字違うだけで、数字が変わることがあります。
なので私の鑑定では、お申し込みのときにローマ字の表記を書いていただき、それをもとに計算しています。勝手に「正しい表記」に直すことはしません。その人が自分の名前として使っている表記を尊重したいからです。
■ ルールを決めて分かったこと
全部のルールを書き出してみて、一つ気づいたことがあります。
数秘術の解説で「当たらない」と感じるとき、その原因の一部は、解釈ではなく計算ルールの違いにあるのではないか、ということです。同じ人でも、ルールが違えば別の数字が出ます。別の数字が出れば、当然、書いてあることも違います。
だから私は、計算は機械的に正確に、解釈は人の気持ちに寄り添って、と分けて考えています。
■ もっと詳しく知りたい方へ
私の鑑定書は、ここで書いたルールで計算した十数種類の数字を、一冊の「自分の取扱説明書」としてまとめたものです。計算の途中式も載せているので、どうやってその数字になったのかをご自身で確かめられます。
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