違和感に敏感になっていく

違和感に敏感になっていく

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私はたぶん、人に尽くしすぎるところがある。

好きな人や大切な人には、
純粋に喜んでもらいたい。

美味しいものを見つけたら食べさせたいし、
相手が嬉しそうな顔をするなら、
ちょっとくらい手間がかかっても苦じゃない。


だからこそ、

その気持ちのバランスが崩れた時、
一気に冷める。


たとえば、

私はその人を友達だと思って、
心を許して付き合っていたのに、
突然、私が大嫌いと知っている
ネットワークビジネスに勧誘された。

「ああ、私は友達じゃなくて、
勧誘できそうな人だったのか」

そう感じた瞬間、

はい、友情終了。



また別の友達には、
食べてもらいたくて、
朝早くから美味しいパン屋さんに並んで
パンを買っておもてなしした。

その友達からその日渡されたのは、

「これ、不味くて食べきれなかったから食べてみて」

という自分ではいらない食べ物。

……ん?

これ、手土産なのか?

その時も小さな違和感が残った。

私は別に、
同じだけ返してほしいわけじゃない。

高価なものが欲しいわけでもない。

「こんなにしてあげたんだから、
あなたもしてよ」

と思っているつもりもない。


ただ、

大切にしている相手から、
自分も大切に扱われたい。

たぶん、それだけなのだと思う。


昔の私は、

こういう違和感に気づいても

蓋をしていた。


「悪気はないんだから」

「そんなことで友達を切るなんて心が狭いかな」

「私が気にしすぎなのかも」

そうやって、
自分の気持ちを説得していた。


でも最近は、やめた。

違和感が積もる前に、

こまめに捨て活する。


誰かを嫌いになる必要もないし、
喧嘩する必要もない。

ただ、

「あ、この人とはここまでかな」

と思ったら、

静かに距離を置く。

それだけ。


人が減ることを寂しいと
思っていた頃もあったけれど、

不思議なもので、
合わない人を手放すたびに、
私の心の中には余白が増えていった。

その余白には、
安心とか、
自由とか、
静けさが入ってくる。


誰とでも仲良くしなくていい。

一度友達になったからといって、
ずっと友達でいる義務もない。

違和感は、
わがままではなくて、

「私はこう扱われるのは好きじゃないよ」

と教えてくれる、
自分からの小さなサイン
なのかもしれない。

今までならスルーしていたその声を、

私はもう無視しない。


こまめに捨てて、
こまめに身軽になる。

そんな生き方も、案外悪くない。


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