いやいや、そりゃあ無理やって

いやいや、そりゃあ無理やって

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コラム
学生時代につきまといに遭った話。

学生時代、まったく気にしたこともない部活の一つ下の後輩に、つきまとわれたことがある。

名前も知らん、顔もちゃんと認識してないくらいの距離感。

それがある日、突然「嫌な予感」として目の前に現れた。

電車の乗り換えのために歩いていたとき、ふと背中がざわっとした。

振り返ると、制服姿の3人がこっちに向かって歩いてくる。

顔がわからないくらいの距離やのに、直感で「まずい」と思った。

急いで止まっていた電車に乗った瞬間、

後ろから“走って近づいてくる足音”が聞こえた。

怖すぎる。

電車の中を歩いて距離を取って、どう逃げるか考えながら動いた。

発車ギリギリで電車を降りたら、相手は間に合わなかったようで、なんとか逃げ切れた。

もし乗ってたら、最寄り駅も家もバレてた。

今思えば、あれが一番危なかった。


別の日、部活で顔を合わせることになった。

できるだけ距離を取って、1人にならないようにしていたけど、

それでも“ものすごく視線を感じる”。

確認のために一度だけ見たら、

向こうは笑っていた。

その笑顔が、怖かった。

安心させる笑顔じゃなくて、

「見てるで」って言われてるような、冷たい笑顔。

それからというもの、

気づいたら視界に入る位置に必ずおるようになった。

え、またおる。

ずっとおる。

はぁ、気持ち悪い。


また別の日、

3人のうち1人が話しかけてきた。

この日のこの時間にここに来てください 

返事もできずに去っていった。

いやいや、何なん。

勝手すぎるやろ。

イラッとした。

当日が近づくほど憂鬱になっていく。

時間になったけど、行く気なんて全くない。

「行かなあかんの?」くらいの気分。

そしたら、教室まで来てちょっと怒りながら、

「早く行ってください!」

は?

うっとうしいにもほどがある。

正直、女性陣には批判されるかもしれんけど、

俺は用もないのに何で行かなあかんねんって思う。

告白されるのはわかってる。

でも、何で“される側”が動かなあかんねん。

用がある方が動けやって思う。

しかも場所は校舎の最上階。

逃げにくい場所を指定してくるあたり、余計に嫌な予感しかしない。

しゃーないから行った。

イライラしながら。

答えは決まってる。

着いたらおった。

モジモジしてても何も思わん。

「付き合ってください」

やっぱりな。

「ごめん」

その瞬間、後輩は号泣しながら走っていった。

いやいや、そりゃあ無理やろ。

つきまとい → 怖い笑顔 → 一方的な呼び出し → 最上階で告白

この流れでOK出すやつおらん。

こっちはずっとイライラしてんねん。

告白を断ってからは、

あれほど感じていた視線がピタッと消えた。

ようやく日常が戻ってきた。

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