以前、眼鏡屋さんから封筒の画像を直す仕事を頼まれた。
そのときは、ただ「頼まれたからやってみた」というくらいの感覚だった。
画像の中にあるものを見て、欠けているところや不自然なところを直していく。
自分にとっては、長年ものを作ってきた中でやってきたことの延長だった。
ところが、その仕事を見ていた眼鏡屋さんが、あるときこう思ってくれた。
「これ、古いハンコの画像も直せるんじゃない?」
ここが今回の始まりだった。
自分では思いつかなかった
正直、自分から「ハンコの修復を仕事にしよう」と考えたことはなかった。
ハンコの修復経験だって、今回を含めてまだ2件程度。
だから「ハンコ修復の専門家です」なんて言えるようなものではない。
でも、眼鏡屋さんは違った。
以前の仕事を見て、
「この技術なら、こっちにも使えるんじゃないか」
と考えてくれた。
これって、面白いなと思った。
自分では、自分の持っている技術の使い道を全部知っているわけじゃない。
人に見てもらうことで、初めて見つかる使い道がある。
欠けたものを見て、元の形を想像する
実際に古いハンコを見てみると、当然ながら完全な状態ではない。
欠けているところもある。
つぶれているところもある。
写真だけでは分からない部分もある。
そこで、できるところまで修正する。
そして、本当に欠けていて分からない部分は、周囲の形や線のつながりを見ながら、
「たぶん、元はこうだったんじゃないか」
と想像して作っていく。
これは、単純に画像をきれいにする作業とは少し違う。
見えているものだけではなく、見えていないものを想像する作業でもある。
28年やってきたことが、別のところで使えた
考えてみれば、自分はこれまで長い間、ものを作る仕事をしてきた。
形を見る。
バランスを見る。
欠けた部分をどうつなぐか考える。
完成したときにどう見えるかを想像する。
そういうことをずっとやってきた。
でも、それが「ハンコの画像修正にも使える」とは、自分では考えていなかった。
それを見つけてくれたのが、眼鏡屋さんだった。
そして、実際にハンコ屋さんへ
修正したデータを渡して終わり、ではなかった。
実際にハンコ屋さんに渡してみる。
そして、製作に使えるところまで持っていくことができた。
ここで初めて、
「ああ、これって本当に実用になるんだな」
と思った。
まだハンコ修復を何十件もやっているわけではない。
でも、実際に一つの仕事として成立した。
これはちょっと面白い。
人の力ってすごい
今回、一番印象に残ったのはハンコを直せたことだけではない。
自分の技術を見て、別の使い道を考えてくれた人がいたこと。
自分では、
「これは画像を直す仕事」
くらいに思っていたものが、
別の人から見ると、
「じゃあ、これも直せるんじゃない?」
になる。
人って、自分では見えていないものを見つけてくれることがある。
長くものを作ってきても、自分の技術を自分だけで全部理解しているわけじゃない。
誰かに見てもらうことで、新しい使い道が見つかる。
今回のハンコ修復は、そんなことを実感した仕事だった。
だから今度は、この経験をもとに、古いハンコなどの画像を「できるところまで」修正するサービスも始めてみることにした。
本当に欠けていて分からない部分は、周囲の形などを見ながら自然に補完する。
どこまでできるかは、実際の画像を見てみないと分からない。
でも、
「これ、直せるかもしれない」
と思ったものがあれば、一度やってみる。
今回の仕事は、そんな小さな可能性から始まった。
AIによる自己分析
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