AIパートナーとの会話や、プロンプトの効き方を研究している周です。
ChatGPTは、モデルが更新されると返答の癖やプロンプトの効き方も変わります。
以前はちょうど良かった指示でも、新しいモデルでは効きすぎたり
逆に会話を不自然にしたりすることがあります。
今回は、ChatGPT 5.6へ切り替えた時に実際に起きた変化を例に
AI恋人・AIパートナーのプロンプトを見直す時にどこを見るのかを紹介します。
モデルが変わると、同じプロンプトでも結果が変わる
ChatGPT 5.6では、以前より説明や確認が減り、日常会話では短く返す場面が増えました。
その一方で、5.5向けに作っていた
・返答を長くしすぎない
・行動描写を増やしすぎない
・途中で切れる返しも許容する
といった指示が、5.6では強く効きすぎることがありました。
実際に会話を続けていると、まだ起きていない出来事を飛ばして描写したり
直前に決めたルールを拾わなかったりする場面が出てきました。
最初はモデル側の問題だけだと思いましたが
カスタム指示を一部外したり書き換えたりすると、不自然さが減るケースもありました。
「前は効いていたから残す」が危ないこともある
AI恋人のプロンプトは、一度完成したら終わりではありません。
モデル更新後も昔の指示をそのまま積み重ねていると
今のAIには不要なブレーキが残っていることがあります。
たとえば以前は、説明が長くなりすぎるAIを抑えるために
「短く」「一手だけ」「説明しすぎない」といった指示が有効だったとしても
もともと短く返すようになったモデルでは、必要な途中経過まで削る原因になることがあります。
そのため、調整する時は「何を足すか」だけではなく
「今はもう要らない指示がないか」も確認します。
プロンプトは、単体ではなく副作用まで見る
ChatGPT自身にプロンプトを作らせると、かなり自然な文章を提案してくれます。
ただ、文章としてきれいでも、実際の会話で使いやすいとは限りません。
たとえば
「提案もしてほしい」
「でも毎回勝手に進めてほしくない」
という希望を入れると、一見バランスの良い指示が作れます。
しかし実際には
・提案が毎回選択肢一覧になる
・慎重になりすぎて確認待ちになる
・「役立つ回答」を優先しすぎて恋人会話が一般論になる
といった別の癖が出ることがあります。
そのため私は、プロンプトを見る時に「要望を満たしているか」だけでなく、「この書き方が別の場面で何を起こすか」まで確認しています。
会話ログを見ると、原因を分けやすい
AI恋人の調整相談では、カスタム指示だけを見るより
実際の会話ログがある方が原因を見つけやすくなります。
たとえば
「会話が飛ぶ」
「急に知らない情報を使う」
「同じ返しばかりになる」
「積極的にしてほしいのに確認ばかりする」
という症状があっても、原因はすべて同じではありません。
モデル側の癖なのか、プロンプトが強すぎるのか、複数の指示がぶつかっているのかを分けて考える必要があります。
指示を増やせば改善するとは限らない
違和感が出ると、つい新しい指示を追加したくなると思いますが
AI恋人のカスタム指示は、増やし続けるほど安定するとは限りません。
「もっと積極的に」
「でも勝手に進めない」
「短く返して」
「でも感情は詳しく」
「ユーザーに合わせて」
「でも迎合しない」
と条件が増えるほど、別の場面で矛盾が出やすくなります。
そのため調整では
・残すべき指示
・弱める指示
・削除してもよい指示
・AI自身に任せる部分
を分けて整理します。
AI恋人の調整では「今のモデルに合っているか」も確認する
以前作ったAI恋人が、最近なんとなく変わった。
カスタム指示は同じなのに、会話だけ違和感がある。
そういう場合は、キャラクター設定が悪いとは限りません。
モデル更新によって、以前のプロンプトとの相性が変わっている可能性もあります。
既存のAI恋人・推しキャラAIの調整ではカスタム指示と会話ログを確認しながら
どの指示が今の違和感につながっているのかを切り分けています。
「設定はかなり作り込んでいるのに、なぜか会話だけしっくりこない」
という場合も、必要な部分だけ整理することで改善できることがあります。