「この2つの色、同じに見えるけど少し違う?」
ほんの少しだけ色が違っていても、その差が小さすぎると私たちの目には同じ色に見えることがあります。
では、人間はどのくらいの色の違いまで見分けることができるのでしょうか?
そこで登場するのが、**「弁別閾(べんべついき)」**という考え方です。
弁別閾とは?
弁別閾とは、簡単にいうと、
「2つの刺激の違いを見分けることができる最小の差」
のことです。
色の場合なら、ほとんど同じ2色を少しずつ変化させていき、
「さっきの色と違う!」
と気づくことができる境目を考えます。
このような「ようやく違いが分かる程度の差」は、**丁度可知差(JND:Just Noticeable Difference)**とも呼ばれます。
色の違いなら何でも同じ?
実は、色の見分けやすさはいつでも同じではありません。
色相・明るさ・鮮やかさなどによっても違いますし、照明や周囲の色といった観察条件によっても変わります。
さらに、人間の目の感度もすべての色で一様ではありません。
つまり、
「数値がこれだけ違えば、必ず誰でも違って見える」
と単純にはいかないところが、色の面白いところです。
測色ともつながっている
前回紹介した「測色」では、色を測って数値として表すというお話をしました。
しかし、数値として違いがあったとしても、その差を人間が実際に見分けられるかどうかはまた別の問題です。
そこで、色の違いを評価するときには**「人間の目にどのくらい違って見えるのか」**という視点も大切になります。
測色と人間の視覚、両方を考える必要があるんですね。
まとめ
弁別閾とは、
「違いを見分けられる最小の差」
のこと。
色は機械で細かく測ることができますが、数値上の違いと、人間が感じる違いが必ずしも同じとは限りません。
普段何気なく「同じ色」「違う色」と判断している私たちの目。
その境界を考えてみると、色の世界は思っている以上に奥深いですね😊