普段、洋服やインテリア、パッケージ、Webデザインなどで何気なく目にしている「柄」。
「チェック柄」「花柄」とひとまとめに呼んでしまいがちですが、調べてみると、それぞれに名前や特徴があります。
今回は少し踏み込んで、代表的な柄から「名前は知らなかった!」という柄までまとめてみます。
① チェック柄だけでもこんなに違う
「チェック」と呼ばれる柄にも、実はいろいろな種類があります。
ギンガムチェック
白ともう1色を使い、同じ幅の縦横の線を重ねたチェック。シンプルで、爽やか・かわいらしい印象があります。
タータンチェック
複数の色や太さの異なる線を重ねた柄。スコットランドの伝統と深く関わり、クラシカルな雰囲気があります。
グレンチェック
細かな格子を組み合わせた落ち着いたチェック。スーツやジャケットなどにも多く、上品で知的な印象です。
千鳥格子(ハウンドトゥース)
鳥が飛んでいるようにも見える、ギザギザとした形が連続する柄。モノトーンで使われることも多く、クラシックでシャープな印象があります。
アーガイル
ひし形と斜めのラインを組み合わせた柄。ニットや靴下などでおなじみですね。
同じチェック系でも、かなり雰囲気が違います。
② ストライプにも名前がある
線が並んだだけに見えるストライプも、線の太さや間隔によって呼び方があります。
ピンストライプ
針のように細い線が並ぶ柄。スーツなどに使われ、シャープで知的な印象。
チョークストライプ
チョークで線を引いたような、ピンストライプより太く少しぼんやりした線。
マルチストライプ
複数の色や異なる太さの線を組み合わせたストライプ。
単純な縞模様でも、線の太さ・間隔・色数で表情が変わるんですね。
③ 花柄にもいろいろある
花柄=フラワープリントだけではありません。
小花柄
小さな花を繰り返し配置した柄。繊細でかわいらしい印象。
ボタニカル柄
花だけでなく、葉・茎・実など植物全体をモチーフにしたデザイン。ナチュラルな雰囲気があります。
リバティ風の小花柄
細かな花や植物を密集させた、繊細で華やかなデザイン。
花を大きく描くか、小さく繰り返すかでも、印象は大きく変わります。
④ ペイズリー|名前を知ると見つけやすい柄
勾玉や涙のしずくのような形が繰り返されるペイズリー柄。
バンダナなどで見たことがある人も多いと思います。
植物を思わせる曲線的な形が特徴で、エキゾチック・クラシカル・華やかな印象があります。
「見たことはあるけれど、名前は知らなかった」という人も多い柄かもしれません。
⑤ ダマスク柄|高級感のある模様
植物や花などをモチーフにした模様を、左右対称に繰り返したようなデザイン。
壁紙やカーテン、ホテルの内装などでも見かけます。
装飾性が高いため、高級感・重厚感・エレガントといった印象をつくりやすい柄です。
美容やブライダルなど、高級感を出したいデザインにも応用できそうです。
⑥ モロッカン柄|幾何学的なのに柔らかい
曲線を組み合わせた幾何学的な模様。
タイルやインテリアなどでよく見かけ、異国的な雰囲気を感じさせます。
幾何学模様でありながら曲線が多いため、直線的なパターンより柔らかい印象をつくれるのも特徴です。
⑦ シェブロン|ジグザグが連続する柄
V字が連続してジグザグに見えるシェブロン柄。
規則性がありながら動きも感じられるので、モダンで活発な印象になります。
Webサイトでも背景や区切りのアクセントとして使いやすそうな柄です。
⑧ アラベスク|植物が絡み合うような模様
植物のつるや葉などを思わせる形を、連続的に組み合わせた装飾模様。
複雑な曲線が繰り返されることで、華やかで繊細な印象になります。
「模様を繰り返すことで大きな装飾を作る」というパターンデザインの面白さが分かりやすい柄でもあります。
⑨ 日本の伝統模様にも意味がある
日本の伝統的な「和柄」も種類が豊富です。
市松模様
色の違う正方形を交互に並べた模様。
麻の葉
麻の葉を思わせる幾何学模様。麻が丈夫に成長することから、成長への願いとも結び付けられてきました。
青海波(せいがいは)
半円を重ね、波が連続しているように表現した模様。
七宝(しっぽう)
円を重ねて作られる連続模様。円がつながっていく形から、人との縁などを連想させる吉祥文様として知られています。
こうして見ると、日本の伝統模様は見た目の美しさだけではなく、意味や願いが込められているものが多いのも興味深いところです。
柄は「形 × 繰り返し × 色」で印象が変わる
今回調べてみて面白いと感じたのは、柄は単に「絵が描かれている」というものではないこと。
例えば、
直線 × 規則的 → シャープ・整然
曲線 × 規則的 → 上品・優雅
細かな柄 × 低彩度 → 繊細・落ち着き
大きな柄 × 鮮やかな色 → 活発・大胆
というように、モチーフだけでなく、大きさ・配置・繰り返し方・配色によって印象が変化します。
これはWebデザインでも同じ。
背景に模様を使う場合も、「かわいいサイトだからドット」と単純に決めるのではなく、柄の大きさや間隔、色のコントラストまで考えることで、より狙った印象に近づけられると思います。
まとめ
「チェック」「ストライプ」「花柄」と何気なく呼んでいた柄にも、さらに細かな種類と名前がありました。