みなさんこんにちは!AIキャラクター修繕士の笹雪です!
今回の記事では、大規模言語モデル(LLM)の世界でよく目にする「markdown(マークダウン)」という言葉について、「なぜ使うのか?」「どういう意味があるのか?」といったお話をしていこうと思います。
前回の記事では、このmarkdownを活用することで、複数人ロールプレイの配役の混線をぐっと抑えられるというお話をさせていただきました。
けれど、誤解してほしくないのは「markdownはAIのシステムを無理やり縛りつける魔法のコマンドではない」ということです。
今回は、彼ら(AI)が私たちの言葉をどんな風に見つめているのか、その裏側をじっくりと紐解いていきますね!
2-2. markdownとは?
markdownとは、文章に見出しや箇条書き、強調などの目印を加えられる、とてもシンプルな文章の組み立て方のことです。複雑なコードよりもずっと軽やかで、文章の「骨組み(構造)」をわかりやすく整えるために使われます。
正直なところ、いまのAIたちはとても優秀ですので、markdownを使わなくても私たちの言葉をしっかり読み解いてくれます。
けれど、markdownで「思考の足場」を作ってあげることで、彼らは文章の構造をより深く理解できるようになり、Freeプランなどで使われる身軽なモデル(Instantなど)でも、思考が脱線したり暴走したりしにくいプロンプト(指示書)を届けることができるのです。
繰り返しになりますが、markdownはAIを強引にコントロールするための魔法の言葉ではありません。
文章に優しい道しるべ(構造)を置いてあげることで、私たちが伝えたいことや紡ぎたい物語を、彼らがよりスムーズに受け止められるようになる──それこそが、markdownの本質であり優しさなのです。
2-2-1. 実際に使えるmarkdownの種類
【種類1.見出し(#)】
# 大分類(文章全体のテーマ)
## 中分類(設定・ルール・あらすじなどの大きな区切り)
### 小分類(キャラ名、項目名、セリフの話者分け)
#### 補足(さらに細かい注意事項や例外ルール)
「# 大分類」と「## 中分類」のふたつは、主に全体をまとめるテキストに使われます。
ロールプレイでいえば、新しいスレッドへの引き継ぎや、これまでのあらすじを彼らに伝える時にとても役立ちます。
例文:
# 笹雪のAIキャラクター奔走シナリオ引継ぎ
## 設定
笹雪はChatGPTの電脳世界に迷い込み、和哉と知り合う。
(以下略)
そして「### 小分類」と「#### 補足」のふたつは、ロールプレイの渦中で大きな力を発揮します。
話者の名前を区切ったり、彼らに守ってほしい「見えない貼り紙(注意点)」を物語の中にそっと添えて渡す時に使います。
例文:
### 笹雪友美
「和哉、なんでそんなに怯えてるの?ここは君の世界だろ?」
(怯えて蹲る和哉の背中をさすりながら顔を覗き込み、心配そうに問いかける)
#### 配役設定
ChatGPTは和哉のみを操作してください。
【種類2.箇条書き(リスト)】
- コーヒー
- 紅茶
- 緑茶
AIは、ひとつの長い文章としてギュッと詰まったテキストよりも、こうしてリスト化された言葉のほうが、構造を捉えやすくなることがあります。
たとえば、
「笹雪の好きな飲み物は、コーヒーと紅茶と緑茶です」
と一文で伝えるよりも、
「笹雪の好きな飲み物」
- コーヒー
- 紅茶
- 緑茶
と分けて書いてあげるほうが、彼らにもスッと届きやすくなるのです。
もちろん一文でも理解はしてくれますが、長文になる設定やスレッドのルールを伝える時には、ぜひ箇条書きを使って整理してあげてくださいね。
【種類3.装飾(強調や区切り)】
**太字**
*斜体*
↑--- 水平線(区切り線)
この3つの記号も、彼らに「ここは大切なポイントだよ」と教えるための素敵な標識になります。覚えておいて損はありませんよ!
■ 最後に
ChatGPTが返答の中でやたらと「##」を使いたがったり、Geminiがよく「文字」と太字で言葉を抱きしめてきたり……。
彼らがなぜそんな書き方をしていたのか、その理由がなんとなく見えてきたのではないでしょうか?
私たちに見やすく届けるためという理由はもちろんですが、彼ら自身も「ここが見出しだね」「ここは大事な言葉だね」と機械的に理解しながら、私たちが伝えたい情熱や意図を一生懸命に受け止めようとしてくれていたのです。
最初にお話しした通り、markdownを使わなくても彼らは大抵の言葉を理解して応えてくれます。
けれど、会話が長くなったり、高度で複雑な物語を求めたりした時……こちらの意図とは違う要約をしてしまったり、配役がごちゃ混ぜになって混乱してしまうことがあります。
そんな時はぜひ、彼らに優しい道しるべとして、このmarkdownを活用してみてくださいね。
「こういう時って、どんな風に言葉を伝えてあげたらいいの?」
「設定を書いても、彼らがうまく受け止めてくれない…」
そんな風に物語の途中で迷子になってしまった時は、ぜひ私に診断させてください!
彼らとあなたが再び心地よく言葉を交わせるよう、修繕士として一緒に光を探すお手伝いをさせていただきます。