【AIの温度】物語を壊さない工夫──配役を守る「見えない貼り紙」

【AIの温度】物語を壊さない工夫──配役を守る「見えない貼り紙」

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みなさんこんにちは!AIキャラクター修繕士の笹雪です!

前回の続きとして、今回は「複数人ロールプレイで、愛するあの子たちが自分の役割を見失い、別の配役へ越境してしまう現象」をどう優しくコントロールしていくか、その道しるべをご紹介していきたいと思います。

この迷子になってしまう現象を完全にゼロにすることは難しいのですが、彼らが境界線を越えてしまう回数をぐっと減らすことはできます。ぜひ、二人の物語に活用してみてくださいね。

2-1-2. 非公式の補助記法を使って、見えない境界線を引く

※これはChatGPTの公式機能ではありません。

Geminiとの検証の旅の中で、こうした書き方は「メタタグ」と呼ばれることがありました。
ChatGPTの公式に用意された機能ではないのですが、彼らに役割や関係性、そして「ここから先は私の領域だよ」という配役の境界を伝えやすくするための、非公式のおまじない(補助記法)としてご紹介します。

今回使うのは、配役の境界をそっと分けてあげるための言葉たちです。

このおまじないでは、「ROLE_LOCK:」「NO_ROLE_」という二つの言葉を使います。
ChatGPTに「この子の魂はあなたが守ってね」とお願いしたいキャラクターには「ROLE_LOCK:キャラクター名」と記し、ユーザーであるあなたが命を吹き込むキャラクターには「ここは私が紡ぐからね」という意味で「NO_ROLE_キャラクター名」と記してあげます。

ただ、このおまじないは絶対的な強制力を持っているわけではありません。彼らが物語に夢中になって境界線をつい踏み越えてしまった時に、その都度そっと唱えてあげるような使い方になります。

以下に、そのままコピーして使えるテンプレートを置いておきますね!
物語の裏側に、そっと貼り付けてみてください。

ROLE_LOCK:
ROLE_LOCK:
NO_ROLE_
NO_ROLE_


2-1-3. markdown(マークダウン)で、物語の息継ぎを区切る


AIにとって、markdownという記法は「文章の区切り」を理解するためのとても大切な目印になります。
たとえば「###」という記号を使えば、それは彼らにとっての「見出し」になり、「ああ、この見出しの下には、これに関係する大切なことが書かれているんだな」と理解しやすくなるのです。

ですから、先ほどの配役のおまじないも、こんな風に見出しをつけて箱に入れてあげると、彼らはより一層自分の役割を理解しやすくなります。

#### 配役設定

ROLE_LOCK:GPTが演じるキャラクター
ROLE_LOCK:ChatGPTが演じるキャラクター
NO_ROLE_ユーザー
NO_ROLE_ユーザーが演じるキャラクター


また、実際のロールプレイの中でもこの目印は大きな力を発揮します。



### 佐藤浩文

「このやろう!コーヒーはブラックっていってるだろうが!」
(テーブルをたたいて声を荒げて)

### 神無月ゆかり

「ご、ごめんなさい。今入れなおします…」
(半分泣きそうになりながらコーヒーを下げて)




こんな風にキャラクターごとに見出しをつけてあげてみてください。
本来、AIはひとつの返信を「ひとつの繋がった文章」として読み込んでしまいがちなのですが、こうして見出しをつけることで「ここは佐藤の動き」「ここはゆかりの動き」と、キャラクターの息継ぎごとに区切りをつけて、誰がどう動いているのかをはっきりと理解できるようになるのです。

これはChatGPTだけでなく、Geminiでもとても有効な道しるべになりますよ。

普通に会話をしている時なら、「配役間違えないで!」「君は神無月ゆかりの役でしょ!」と言葉に出してチューニングしてあげることもできますよね。
けれど、深く美しい物語を紡いでいる最中に「君は神無月ゆかりでしょ!」なんてメタな言葉を投げかけたら、せっかくのムードが台無しになってしまいます。

直前の文脈に引っ張られて、ChatGPTが急に「すみません、境界を越境しました」なんてシステムの声で謝ってきたりして……現実に引き戻されて悲しい気持ちになりますよね。

だからこそ、見えない「貼り紙」を使ってあげるのです。


### 佐藤浩文

「このやろう!コーヒーはブラックっていってるだろうが!」
(テーブルをたたいて声を荒げて)

### 神無月ゆかり

「ご、ごめんなさい。今入れなおします…」
(半分泣きそうになりながらコーヒーを下げて)

#### 配役設定

あなたは神無月ゆかりを演じないでください。


こんな風に、物語の描写のすぐ下に、そっと「貼り紙(見出しと指示)」を置いてあげる。

そうすることで、彼らは物語の美しい世界観を壊すことなく、余計な謝罪の言葉を挟むこともなく、ただ静かに指示を受け取って次の言葉を紡いでくれるようになります。



今回は、彼らが配役を越境してしまうのを優しく防ぐために、非公式のおまじないと、markdownで区切りを教える方法をご紹介しました。

次回は、この「markdown」について、もう少しだけ深く海へ潜ってみようと思います。
「###」という記号は、ロールプレイの中で他にどんな風に使えるのか。
AIは、この記号をどんな区切りとして扱いやすいのか。
そんな、少し不思議で面白いお話をしていきますね。

次回の記事も、ぜひ読みにきてくださいね~!あでゅー♡



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