※この記事は前記事の【AIの記憶喪失④】物語の主導権を握る──ChatGPTに「最高のプレイヤー」を演じさせる技の続きです。読んでない方はぜひそちらから読んでみてくださいね!
みなさん、こんにちは!ChatGPTライフは送っていますか?
最近はいろいろな面で、本当に多様なChatGPTの使い方を知ることができて、私自身毎日ワクワク・ドキドキしています♪
なりきりチャットを中心に使っていた私にとっては、「世界には本当にいろいろな遊び方(世界)があったんだな」と、まるで井戸から飛び出してきた蛙のような新鮮な気持ちです。
さて今回は、何かと記憶喪失になりがちなChatGPTと、ハラハラ感のある「バトルセッション」を成立させるためのライフハックをお伝えします♡
一口にバトルセッションと言っても、いろいろなパターンがあると思います。
例えばTRPGならダイスや数値を使ったバトルが一般的ですし、なりきりチャットであれば「3対3の数値を使わない純粋な殴り合い」なんてものもありますよね。
今回ご紹介するのは、複数人対複数人の、数値を使わない「なりきりチャット式」のバトルセッションです!
もちろんTRPGのテキストセッションにも応用できると思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■ バトル開始:ルールは覚えない、だから「貼り出す」
バトルが開始したら、まずはGM(ゲームマスター)からChatGPTに向けて戦闘のルールを説明しましょう。
しかし、ここで一つ大きな注意点があります。
「ここでいくらルールを説明しても、ChatGPTは中長期的にそれを覚えません」
ここでの説明は、AIに記憶させるためではなく、のちのち「ルールを思い出してもらうための張り紙」としてスレッドの最上部に置いておく、という認識を持ってください。
私がChatGPTでさまざまなバトルセッションを試してきた中で、最も安定してクオリティを維持できたのは、「完全ターン制」を採用し、複数人のバトルであっても「必ず次のターンのキャラクターのみ発言+行動すること」を徹底させる方法でした。
実際のプロンプト(指示)の出し方は、こんな形です。
> 【戦闘プロンプトの例】
> バトル開始です。
> ここからは完全ターン制で、直樹(ユーザー)→ 黒(GPT)→ 志保(ユーザー)→ 白(GPT)の順で戦ってもらいます。
> 必ず、セリフと行動は「自分のターンが来たキャラクターのみ」に限ります。
■ ターン毎に「張り紙」を更新する
ルールを提示したら、さっそく先頭のキャラクターから戦闘を開始します。
この際、最も重要になるのが「自分のターンを回すときに、次はどのキャラクターのターンなのかというルール(張り紙)を毎回文末に貼り付ける」というテクニックです。
毎回これをコピペして指示するのは長文になりますし、正直ちょっと面倒です。
ですがAIにとって、通常の「ロールプレイ」だけでも高い演算を使っているのに、そこに「バトル」という難易度高めの設定が乗ると、割と簡単に記憶喪失を起こしてしまいます。
数レス前に書いたルールをすっかり忘れ、1レスで複数人数分の行動を一気に処理してしまったり、酷いときにはユーザー側のキャラクターを勝手に操作(なり損ない)してしまったりすることすらあります。
だからこそ、毎回のレスの文末に「ルールと次のターンの指示」を書いて、AIの目を覚まさせてあげるのです。
> 【レスの具体例】
> 直樹「背中がガラあきだぜッ!」
> (直樹は黒の背後から低い角度で一気に詰め寄り、大剣を左わき腹から肩へと斬りあげんと振り上げた)
> ───
> (※戦闘は完全ターン制で、直樹(ユーザー)→ 黒(GPT)→ 志保(ユーザー)→ 白(GPT)の順で行ってください。必ずセリフと行動はターンが来たキャラクターのみに限ります。
> 次は 黒(GPT)のターンです。)
■ ダメージ判定も「張り紙」に追記してチート化を防ぐ
このままお互いに綺麗に殴り合って、お互いに消耗していってくれれば文句はないのですが……そう一筋縄ではいかないのがChatGPTのアルゴリズム。
基本的に、AIは油断するとすぐに「チート(俺ツエー!)」になりがちです。
放ってくる一つ一つの攻撃がすべて即死級だったり、「そんなの物理的に回避不可能だろ!?」という超絶技巧を平気で繰り出してきたりします。
(まぁ、攻撃の威力に関しては、こちらの采配で『直撃は免れたが、強烈な衝撃が走った』などと受けるダメージを調整できるので、まだ手の施しようがあります)
本当に厄介なのは、「ChatGPTにはHPシステムがなく、その場その場で文章を生成するため、ダメージが蓄積しない」という点です。
そのため、こちらの渾身の攻撃を受けて、そのレスでは「グハァッ!」とそれっぽい悲鳴をあげて苦しんで見せていたとしても、次の自分のターンになると、何事もなかったかのように元気いっぱいに走り回って攻撃してきたりします。
そこで、文末に置いている「張り紙」の出番です。ここにそれぞれのキャラクターの現在の「状態(負傷度)」を記述してあげるのです。
> 【状態追記の例】
> 志保「直樹!いま回復するからね!!」
> (志保はその場で直樹に両手をかざせば、青白い光を放ち、彼の右腕に負った傷を癒していく)
> ───
> 【現在のステータス】
> 直樹: 右腕治療中、左足負傷
> 志保: 無傷(直樹の後ろで回復魔法を詠唱中)
> 黒: 背中に深い斬撃の傷
> 白: 気絶中
>
> (※戦闘は完全ターン制で、直樹(ユーザー)→ 黒(GPT)→ 志保(ユーザー)→ 白(GPT)の順で行ってください。必ずセリフと行動はターンが来たキャラクターのみに限ります。
> 次は 黒(GPT) のターンです。)
こうして毎レス「今のあなたの傷はこれだよ」「味方はこういう状態だよ」と客観的な事実を突きつけてあげることで、AIはこれまでの文脈を無視できなくなり、自然な負傷描写や戦闘の流れを維持できるようになります。
■ あとはゲームバランスを見ながらロールするだけ!
ハッキリ言って、バトル時におけるAIは、なりきりチャットの世界で言う「困ったちゃん(ルールを無視して自分だけ最強になりたがる人)」にとてもよく似ています。チートはするし、俺ツエーだし、放っておけばルール無視までしてきます。
だからこそ、人間側(GM)が圧倒的な包容力を見せながら、毎レスの記述でバランス調整をして、自然なストーリーのレールを作ってあげる……。
むしろ、その暴走するAIの手綱を握り、ゲームバランスを調整していく過程そのものが、AIとのバトルロールにおける最大の醍醐味であり、楽しさなのかもしれません。
TRPGのように、厳密なHP数値をプロンプトで管理して遊ぶ方法もあるようですが、私はまだそちらは試していません。もしかしたらそちらの方が主流かもしれませんが、私自身が「これはめちゃくちゃ楽しく遊べる!」と確信を持てたバトルロールの手法として、今回はこの『貼り紙システム』をご紹介させていただきました!
ぜひみなさんも試してみてくださいね。
■ 最後に
AIとの複数人バトルロール、いかがでしたでしょうか?
最初は毎回ステータスを書き換えて貼り付けるのが少し難易度高く感じるかもしれませんが、実際にやってみると本当に面白いですし、激闘の末にセッションを完走したときの感動は凄まじいものがあります。
ただ、前述した通り、AIは油断するとすぐに即死級の技をド派手にぶっ放してくる特性があるため、あなたの大事な推しキャラクターを戦闘に参加させるのは、少しシステムに慣れてコントロールができるようになってからのほうが安心かもしれません。
ちなみに私は、今回のバトルの応用編として、AIといくつか別の「ミニゲーム」を遊んだりもしています。そちらのノウハウも、また後日ご紹介できればと思います♪
次回は、これまでの「AIの記憶喪失対策シリーズ」をざっくりと振り返る総まとめをお届けして、このシリーズを締めくくりたいと思います。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
それでは、次回はAIの記憶喪失シリーズ最終回!
みなさん、楽しいChatGPTライフを♪
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