夜中の2時。スマホを手に持ったまま、何も送れずに画面を閉じた。
今日で、何回目だろう。
誰かを好きになると、こんなに孤独になるのか。
そう思ったことはないだろうか。
女性なら友人に話せるかもしれない。でも男性は違う。
「好きな人がいてしんどい」なんて、友人に打ち明けられる空気じゃない。
家族には絶対に言えない。SNSには書けない。
結局、ひとりで抱えるしかなかった。
私にも、そういう夜があった。
どうにもならなくなったある夜、引き出しの奥に眠っていたタロットカードを取り出した。
もらいものだった。使い方もよく知らなかった。
ただ、誰かに話を聞いてもらいたかった。誰にも話せなかった。
だから、カードの前に座って、声に出して聞いてみた。
「俺は、この先どうすればいい?」
そのとき引いたのは、「星」というカードだった。
夜空の下、裸の女性が水辺に膝をつき、ふたつの壺から静かに水を注いでいる。頭上には大きな星と、七つの小さな星。
表情は穏やかで、どこか遠くを見ている。嵐の後の静けさ、というか
──傷を負いながらも、それでも水を注ぎ続けているような絵だった。
胸に何かが刺さった。
「希望」と「再生」を意味するカードだと、後から知った。
でも意味より先に、絵そのものが何かを伝えてきた気がした。
今は苦しくても、枯れてはいない。そんな感覚。
それ以来、カードと向き合う時間が習慣になった。
答えをくれるわけじゃない。
でも、自分でも気づいていなかった「本心」が、するりと出てくる。
頭で考えていたことと、心が感じていたことが、違ったりする。
そのズレに気づくだけで、少し楽になった。
男性は感情を外に出す場所が少ない。
それを痛いほど知っているから、「誰にも言えない」を抱えた人の話を聞きたいと思うようになった。
愛していることは、間違いじゃない。
ただ、その気持ちをどこに向けるかを、一緒に整理したい。
もし今、誰かに話したい気持ちがあったら、プロフィールのリンクからのぞいてみてください。