機械設計をしていると、図面にさまざまな指示を記載します。
寸法公差、幾何公差、表面粗さ……。
最新のJIS規格を理解して、正しく図面に表記することは、もちろん大切です。
しかし、実際の現場では、こんなことがありませんか?
「この面の粗さ、どれくらい?」
図面を見れば、表面粗さの記号や数値が書いてあります。
でも、現場で職人さんに伝えるときは……
「一発で!」
「二発で!」
「三発で!」
……これが意外とわかりやすかったりするんです
規格は正しい。でも、伝わる言葉も大切。
設計者としては、JIS規格に基づいて正確に指示することが基本です。
一方で、現場では長年の経験から生まれた、独自の言い回しや感覚的な表現が使われることもあります。
もちろん、「一発・二発・三発」だけで、表面粗さの数値や加工条件が正確に決まるわけではありません。
加工方法や職場によって意味が異なることもあるため、必要な品質は図面の数値や記号で明確にする必要があります。
それでも、現場の人にイメージを伝えるための言葉としては、意外と役立つことがあります。
大切なのは、規格を守ることと、相手に伝わること。
この両方を意識することではないでしょうか。
機械設計は、図面を描いて終わりではない。
どれだけ正確な図面を描いても、その意図が加工現場に伝わらなければ、思いどおりの部品はできません。
機械設計の仕事は、単にCADで図面を描くことだけではありません。
加工する人、組み立てる人、検査する人。
それぞれの立場を考えながら、必要な情報を正確に伝えることも、設計者の大切な仕事です。
20年以上、機械設計の仕事に携わってきて感じるのは、「正しい知識」と「相手に伝える力」は、どちらも欠かせないということです。
皆さんの職場にも、規格とは別に、現場でよく使われる独特の言い回しはありませんか?
ぜひコメントで教えてください!
⸻
機械設計あるある工藤
機械設計の仕事の進め方や、現場で役立つ実践ノウハウを発信しています。