これをやって、何になるんだろう。
そう思うと、手が止まってしまうことはありませんか。
意味がはっきりしないと動けない。
理屈が通らないと、始める気になれない。
今週の上弦の月は、その順番を、少しだけ入れ替えてくれます。
こんにちは。
転換期専門鑑定師の晴虹(セイコー)です。
2026年9月19日、朝の5時43分ごろ、射手座で上弦の月を迎えます。
九月も後半に入って、朝の空気がずいぶん変わってきましたね。
日中の暑さと、朝晩の涼しさの差が大きい時期です。
体は、思っているよりその差に気を使っています。
今回のテーマは、
「意味が全部わからなくても、まず手を動かしてみること」
です。
上弦の月は、弓の弦を半分まで引いたところです
上弦の月は、新月と満月のちょうど真ん中にあります。
新月にまいた種が、満月に向かって育っていく、その折り返し地点です。
太陽と月が、ちょうど直角になったときの月を、上弦の月と呼びます。
弓の弦を、半分まで引いたところ、と言い換えてもいいかもしれません。
弦を引けば、手には抵抗がかかります。
重い、と感じます。
でもその重さは、壊れかけているからではありません。
引けているから、重いのです。
今回のプレッシャーは、止めにきたものではありません
上弦の月は、太陽と月が緊張の角度を作ります。
だからこの時期は、少し重たいものが来やすくなります。
今の自分には少し難しいこと。
ひとつ上の役割。
引き受けるかどうか迷うような話。
「今の自分には無理かもしれない」
そう思う場面があるかもしれません。
私は、この重さを悪いものだとは思っていません。
止めにきたものではなく、次の段に足をかけたときの感触なのだろうと思っています。
階段をのぼるとき、足に体重がかかります。
平らなところを歩いているときには、かからない重さです。
でもその重さは、のぼっている証拠でもあります。
もちろん、無理をしてくださいという話ではありません。
重いと感じたら、そこで降りてもいいです。
ただ、重い=間違っている、とは限らない。
それだけ、今回はお伝えしておきたいと思いました。
太陽のサビアンは「香炉を持つ少年」
今回の上弦の月のとき、太陽は乙女座にいます。
そのサビアンシンボルは、
「香炉を持つ少年」
です。
儀式の場で、香炉を持って歩く少年の姿を描いたシンボルです。
この少年は、その儀式の意味を、全部わかっているわけではありません。
なぜこの順番なのか。
なぜここで立ち止まるのか。
たぶん、説明はできません。
それでも、香炉を持って歩いています。
「何か大事なことがあるのだろう」
その感じだけを頼りに、手を動かしています。
私は、ここが今回のいちばん大事なところだと思っています。
理解してから動くのではなく、動いているうちに、あとから意味が追いついてくる。
レシピを何度読んでも、作ってみるまでわからないことがあります。
火加減も、切る大きさも、実際にやってみて初めて手が覚えます。
読んでいる時間が無駄なのではありません。
ただ、読むだけでは手に入らないものが、たしかにあります。
射手座の月が、向いているほう
太陽が乙女座にいるとき、月は射手座にいます。
乙女座は、整えることが得意な星座です。
目の前のこと。手元のこと。日々の手つき。
射手座は、まだ見ていないほうへ行きたい気持ちを表します。
遠く、広く、その先へ。
このときの月のサビアンシンボルは、
「旗手」
です。
旗手は、旗を持って、いちばん前を歩く人です。
その人が旗を掲げるから、みんなが進む方向がわかります。
けれど旗手も、その先に何があるかまでは見えていません。
見えないまま、旗を持って先を歩いています。
香炉を持つ少年と、旗手。
今回の太陽と月は、どちらも「何かを持って、先に立っている人」です。
全部が見えていなくても、持てるものはあります。
この二つが、直角に引き合っているのが今回の上弦の月です。
手元を整えたい自分と、遠くへ行きたい自分。
どちらかが正しくて、どちらかが間違っている、ということではありません。
引き合っているから、弓は引けます。
どちらも、消さなくていいです。
今日の手元のことを整えながら、遠くを見ていて構いません。
前の晩から続いている、現実の声
もうひとつ、上弦の朝まで残っている配置があります。
今晩、9月18日の夜に、水星と土星が向かい合いました。
水星は、言葉や考えることを表す星です。
土星は、現実の重さや時間を表す星です。
この二つが向かい合うと、思いついたことが、現実の条件と正面からぶつかります。
「そんなに簡単じゃない」
「それだと続かないと思う」
そういう声が、自分の中から出てきやすくなります。
上弦の朝も、この声はまだ少し残っています。
でも、これは止めにきた声ではありません。
見落としていたところを教えてくれる声です。
怖がるために聞くのではなく、気をつけるために受け取る。
そのくらいの距離で扱うと、この声はちゃんと使えます。
9月23日、秋分へ
9月23日の朝、太陽が乙女座から天秤座へ移ります。
秋分です。
西洋占星術では、3月の春分から1年が始まると考えます。
その、ちょうど折り返しにあたるのが秋分です。
今回の上弦の月は、その直前に来ます。
前半戦の、最後の仕上げのような場所にあります。
ここで何か大きな決断をしてください、という話ではありません。
ただ、区切りが来る前の数日だと思って過ごすと、少し景色が変わります。
やりかけのまま置いてあること。
言おうと思って言えていないこと。
そういうものが、ふと目に入ってくるかもしれません。
今回の開運アクション
わからないけれど気になっていることを、10分だけやってみてください。
「これ、やって何になるんだろう」
理屈では説明できないけれど、なぜか気になっていること。
前から少し引っかかっていること。
誰かに話すほどではないけれど、ずっと頭の隅にあること。
それを、ひとつだけ思い出してください。
手順は三つです。
思い出したことを、ひとつ決める。
タイマーを10分にする。
上手くやろうとせずに、手だけ動かす。
10分で終わらなくて構いません。
途中でやめても構いません。
やってみて「やっぱり違ったな」と思っても、それは失敗ではありません。
やってみた人にしかわからないことが、ひとつ手に入っています。
もし今日できなくても大丈夫です。
「気になっていることが、自分にもあった」
そこに気づいただけで、今回の上弦の月のことは、ちゃんとしています。
おわりに
上弦の月は、まだ半分です。
満ちてもいないし、欠けてもいません。
途中です。
途中というのは、いちばん心細いところでもあります。
始めたときの勢いは少し落ちて、けれど結果はまだ見えていない。
そういう場所に、私たちは何度も立ちます。
そこで「意味がわからないから」と手を止めてしまうと、
意味がわかる日は、たぶん来ません。
意味は、手を動かした人のところに、あとから届きます。
香炉を持つ少年は、たぶん今もわかっていません。
それでも歩いています。
最短ルートを選んでもいいです。
寄り道してもいいです。
少し立ち止まって、景色を見てもいいです。
最後にひとつだけ、持ち帰っていただきたい問いがあります。
「意味がわからないまま、なぜか気になっていることは、何ですか」
答えは、今すぐ出さなくていいです。
9月23日の秋分までに、ふと思い出していただけたらうれしいです。
晴虹庵
晴虹(セイコー)
転換期専門 鑑定師
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