「この配置だから苦手」で、自分を決めなくていい

「この配置だから苦手」で、自分を決めなくていい

記事
コラム
占星術を見て、少し楽になることがあります。

今までうまく説明できなかった疲れやすさに、言葉がつく。
人との関わり方や、仕事の進め方、決めるまでに時間がかかる理由に、少し輪郭が出る。

「ああ、だからだったのかもしれない」

そう思えるだけで、自分を責める気持ちが少しゆるむこともあります。

それは、占星術のおもしろいところだと思っています。
ただ、その言葉が強く残りすぎると、今度は別の形で自分を縛ることがあります。

占星術を見ていると、

「この配置があるから、人付き合いが苦手です」
「この星座だから、飽きっぽいです」
「この天体の組み合わせだと、仕事で苦労しやすいです」

みたいな言葉に出会うことがあります。

読んでいて、

「ああ、たしかにそうかもしれない」

と思うこともあります。

でも私は、

「この配置だから苦手なんだ」

から、

「だから私は、これはできない」

まで進んでしまうと、少し話が変わる気がするのです。

星の配置は、傾向を見る材料にはなる。
でも、人の上限まで決めるものではないと思っています。

「傾向がある」と「できない」は、同じではない

たとえば、

人前で話すと緊張しやすい。
初対面の人との会話で疲れやすい。
予定外の変化に弱い。
決断までに時間がかかる。

そういう傾向があるとします。

ホロスコープを見て、

「なるほど、自分にはこういうところがあるのかもしれない」

と理解する。

そこまでは、かなり役に立つことがあります。

でも、

「だから人前では話せない」
「だから新しい環境ではやっていけない」
「だから決断する仕事には向かない」

と、そのまま結論にしなくてもいいと思っています。

同じ「人前で話すのが苦手」でも、

大人数の前では難しいけれど、少人数なら話せる。
突然振られると困るけれど、準備時間があればできる。
口頭ではうまく出てこないけれど、文章なら伝えられる。
初対面は疲れるけれど、慣れた相手なら平気。

そんなふうに、条件によってかなり変わることがあります。

だから私は、

「苦手」という言葉の中身を、もう少し細かく見たい。

と思っています。

本当に全部が苦手なのか。
それとも、特定の条件で負荷が上がるのか。

そこは分けて見た方が、今の自分に使える情報になります。

本人が苦手なのか、環境と合っていないのか

人の得意不得意は、本人の性質だけで決まるものでもありません。

静かな場所なら集中できる。
でも、人の出入りが多く、何度も声をかけられる場所では難しい。

一人で順番を決めて進める仕事ならできる。
でも、常に誰かと相談しながら、そのたびに予定を変える仕事だと疲れる。

締切まで余裕があれば落ち着いて考えられる。
急な依頼が何件も入ると、うまく回らなくなる。

こういうことはあります。

それを全部、

「集中力がない」
「コミュニケーションが苦手」
「仕事ができない」

と本人の性質だけで説明すると、かなり雑です。

本人の特性と、置かれている環境の組み合わせが合っていないこともあります。

占星術でも、私は同じように見ています。

ある配置から、

「こういうところで負荷が出やすいかもしれない」

と読めたとして。

そこで、

「だから苦手」

で終わるより、

では、どんな条件なら扱いやすいだろう。

と考える。

そちらまで見た方が、現実では使いやすいと思っています。

同じ配置でも、同じ人生にはならない

出生図には、生まれた時の星の配置が表れます。

でも当然ながら、同じような配置を持っている人が、全員同じ人生を送るわけではありません。

育った環境も違います。
家族との関係も違う。
受けた教育も違う。
使えるお金や時間も違う。

これまで何を経験してきたかも違います。

年齢によっても変わります。
そして、本人が何を選ぶかも違います。

同じ配置でも、

どこで、どんな形で出るかは一つではありません。

だから私は、

「この配置だから私はこういう人」

と決めるより、

この配置は、今の私の生活ではどんな形で出ているんだろう。

と見たいと思っています。

昔は人付き合いの場面に出ていたものが、今は仕事の進め方に出ているかもしれない。

若い頃は苦手として出ていたものが、経験を重ねて扱いやすくなっているかもしれない。

逆に、以前は平気だったけれど、今の生活では負担が大きくなっていることもある。

出生図が同じでも、生活はずっと同じではありません。

その時々で、出方も変わることがあります。

星の言葉が、新しい決めつけになることもある

占いは、自分を理解する助けになることがあります。

自分では説明できなかったことに言葉がつくと、

「だからだったのか」

と思えて、少し安心することもあります。

ただ、その説明が分かりやすすぎるほど、今度はその言葉に自分を合わせ始めることがあります。

「私はこの配置だから、人付き合いは無理」
「この星座だから、何をやっても続かない」
「この天体が弱いから、お金を扱う仕事は向いていない」

そうやって、占いの言葉が新しい固定観念になる。

私は、それは少しもったいないと思っています。

星を見る前には、

「苦手だけど、条件によってはできるかもしれない」

と思えていたものまで、

「私はそういう人だから無理」

になってしまうこともあるからです。

星を見て、自分への理解が増えるのはいい。

でも、

星を見る前より、自分の可能性が狭くなる必要はない。

そこは大事にしたいと思っています。

苦手を知るなら、「扱い方」まで見たい

では、苦手な傾向を知ることには、どんな意味があるのか。

私は、

「苦手だから諦める」

ためというより、

どうすると少し扱いやすくなるのかを見るため

に使いたいと思っています。

急な変化が苦手なら、予定を早めに確認する。
人とのやり取りで疲れやすいなら、予定を詰めすぎない。
決めるまで時間がかかるなら、考える期限を先に決めておく。
人前で話すのが苦手なら、先に話す内容を書いておく。

もちろん、こうした工夫ですべてが解決するわけではありません。

それでも、

「苦手だから無理」

だけで終わるより、

「何があれば少しやりやすいか」

まで分かると、選べるものは変わります。

全部克服しなくてもいい。
別人のようにできるようになる必要もありません。

苦手なところがあるなら、そのままでも回りやすい形を探す。

私は、そのくらいの方が現実的だと思っています。

星は、自分を閉じ込めるための説明書ではない

出生図を見ていると、自分の特徴に名前がつくことがあります。

今まで理由が分からなかったことに、

「こういう傾向として見てもいいのかもしれない」

と思えることもあります。

だから私は、出生図を見ることそのものは好きです。

でも、そこにある象徴を、

「これが私の正体」

にする必要はないと思っています。

星は、自分を閉じ込めるための説明書というより、

自分をいろいろな角度から見るための地図のようなもの。

私は、そのくらいに置いています。

地図を見て、

この道は今の自分には歩きにくそうだな。
こっちなら少し進みやすそうだな。
今は無理に進まず、ここで休んでおこうかな。

と考える。

地図に道が描かれていても、必ずそこを歩かなければいけないわけではありません。

「この配置だから苦手」

と思った時も、そこで自分を決めずに、

では、どんな条件なら扱いやすいだろう。
今の生活では、実際にどんな形で出ているだろう。

そこまで見てみる。

私は、そんなふうに星を使いたいと思っています。

ここでは、星やカードの象徴を、答えを決めるためではなく、自分の状況を見やすくするための材料として扱っています。

今後、週刊観測やコラムなどの読みものは、noteにも少しずつまとめていく予定です。

ココナラでは引き続き、

・出生図とテーマをもとに整理する個別レポート
・ルノルマンカードを自分で読んでみたい方向けのPDFガイド

を置いています。

noteでは、無料記事・有料レポート・コラムを同じ棚で読めるように整えていきます。

必要な方は、同じ名前のnoteもあわせてご覧ください。
「星と暮らしの観測室 note」で検索🔎

個別レポートは下のリンクからご覧いただけます。

毎回追いかける必要はありません。
今の自分に近いテーマがあるときだけ、必要なところからご覧ください。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す