「広告はクリックされているのに、集客につながっているか分からない…」
「コンバージョンって、購入のことだけを指すの?」
以前の記事では、Meta広告の仕組みや初期設定、ターゲティングについて解説しました。
今回は、その先にある「広告の成果をどう測るか」を取り上げます。
画像や配信対象を工夫しても、成果の数え方が曖昧だと、何を改善すればよいか判断しにくくなります。
まずは、コンバージョンの意味と計測の基本を整理しましょう。
◉コンバージョンとは、目標として決めた行動のこと
コンバージョンとは、購入や問い合わせなど、広告で達成したい行動のことです。
略して「CV」と呼ぶこともあります。
何を成果にするかは、ビジネスによって違います。
ネットショップなら商品の購入、教室なら体験レッスンの申し込み、運用代行サービスなら相談フォームの送信などが考えられます。
大切なのは、「売上を増やしたい」という最終目標と、その手前で数える行動を分けることです。
問い合わせを1件獲得しても、成約したとは限りません。
どの段階を成果として確認しているのか、言葉をそろえておきましょう。
◉クリックと問い合わせ完了を混同しない
たとえば、広告からサービスページを開き、お問い合わせボタンを押して、フォームに入力して送信するまでには、いくつかの段階があります。
ページを見た人が全員、フォームを送信するわけではありません。
途中で料金を比較したり、入力をやめたりすることもあります。
そのため、「お問い合わせボタンが押された回数」を、そのまま「問い合わせ件数」として扱うのは避けましょう。
ボタンクリックも、関心を持った人の動きを知る手がかりになります。
ただし、問い合わせを増やしたいなら、送信完了まで確認する必要があります。
「途中の行動」と「今回の目標」を分けて見ることが、計測の出発点です。
◉Webサイトの行動をMetaへ伝える仕組み
ここからは、自社のWebサイトで購入や問い合わせを受け付ける場合を中心に説明します。
代表的な仕組みの一つが「Metaピクセル」です。
サイトに設置するコードを通じて、ページの閲覧や、設定した行動の情報をブラウザー側からMetaへ送ります。
こうした行動のデータを「イベント」と呼びます。
ただし、ピクセルを設置しただけで、自分が数えたい成果を正しく測れているとは限りません。
「どの行動が起きたときに、どのイベントを送るか」まで確認することが大切です。
もう一つが「コンバージョンAPI」です。
サーバーなどからMetaへ行動の情報を送る仕組みで、ピクセルと組み合わせて計測を補う方法があります。
両方から同じ成果を送る場合は、二重に数えないための処理も必要です。
導入方法は利用中のサイトや連携サービスで変わるため、設定を増やす前に、すでに何が接続されているかを確認しましょう。
また、これらの仕組みを使えば、すべての成果が漏れなく計測できると考えるのは避けてください。
利用者のプライバシー設定や計測環境などによって、把握できる範囲は変わります。
◉配信前に確認したい3つのポイント
1.成果が発生するタイミングは合っているか
フォームを開いただけで「問い合わせ完了」を送っていないか、送信が成功したときに記録されるかを確かめます。
購入なら、カートに入れた段階と購入完了を区別します。
成果の名前が正しくても、記録するタイミングがずれていると、数字の意味が変わってしまいます。
2.実際に操作すると、意図したデータが届くか
テスト用の情報でフォームを操作し、送信の成功と、計測側で受け取ったイベントを照合します。
サイトの管理者などと相談し、実際の注文や顧客対応に影響しない方法で行いましょう。
ページを再読み込みしただけで同じ成果が繰り返し送られないかも、確認したい点です。
「設定したから大丈夫」ではなく、実際の動きまで確かめます。
3.サイト全体の件数と、広告の成果を分けているか
サイトには、検索やSNSの通常投稿など、広告以外から訪れる人もいます。
そのため、サイト全体で受け付けた問い合わせが、すべてMeta広告の成果になるわけではありません。
行動を記録することと、その行動を広告の成果として扱うことは別です。
数字を比べるときは、同じ期間か、同じ行動を数えているか、広告への成果の割り当て方が違わないかを確認しましょう。
◉計測した数字をどう改善に使う?
成果を数える準備ができたら、件数と広告費を合わせて確認します。
たとえば、広告費15,000円で、広告の成果として数えた問い合わせが5件なら、問い合わせ1件あたりの広告費は3,000円です。
15,000円 ÷ 5件 = 3,000円
これは考え方を説明するための仮の例で、実績や相場ではありません。
1件の成果を得るためにかかった広告費を「CPA」と呼びます。
ここで、問い合わせが5件あっても、成約が0件なら、広告の数字だけで成功とは判断できません。
相談内容がサービスと合っているか、返信後に商談へ進んでいるかも見ていきましょう。
反対に、広告管理画面の成果が少なくても、まず計測の不具合がないかを確認する必要があります。
正しく測れていない状態で画像や配信対象を次々に変えると、判断の根拠が曖昧になるためです。
なお、広告管理画面とアクセス解析、実際の受付記録は、集計の仕組みが異なるため、必ず同じ数字になるとは限りません。
差があるだけで誤りと決めつけず、何を数えているかから確認してください。
◉まとめ
Meta広告のコンバージョン計測は、まず「どの行動を成果とするか」を決めることから始まります。
クリック、フォーム送信、成約を区別し、意図したタイミングで記録されているか、二重に数えていないかを確認しましょう。
成果の件数と費用、その後の成約まで見ていくことで、広告や申し込み先のどこを見直すべきか考えやすくなります。
配信を始める前に、成果を判断するための土台を整えておくことが大切です。
執筆者:トモヤ 広告運用者×薬剤師ライター。
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