「Web広告を始めたいけれど、予算はいくら必要?」
「月3万円で成果は出る?10万円は必要?」
適切な広告予算は、業種・商品単価・利益率・目標件数で変わります。
そのため、「月○万円が正解」と相場だけで決めるのはおすすめできません。
結論は、
許容できるCPA(1件の成果を得るために使える広告費)×欲しい成果件数
から予算を逆算することです。
この記事では、その考え方を解説します。
◉最初に決めるべきは「予算」ではなく「目標」
広告費を決める前に、広告で達成したい成果と、1か月に必要な件数を決めましょう。
たとえば、問い合わせを増やすなら「月に何件必要か」を明確にします。
次に、問い合わせ1件にいくらまで広告費をかけられるかを考えます。これが目標CPA(許容CPA)です。
たとえば、問い合わせ5件のうち1件が成約し、成約時の粗利が5万円なら、問い合わせ1件に使える広告費の上限を1万円程度に置く考え方ができます。
営業人件費や制作費を含めても利益が残るかは、必ず確認してください。
◉予算は「目標CPA×目標件数」で逆算する
月額予算は、次の式で考えられます。
月額広告予算 = 目標CPA × 月間の目標コンバージョン数
たとえば、問い合わせの目標CPAを5,000円、月に獲得したい問い合わせ数を10件と仮定した場合、月額予算は5万円です。
5,000円 × 10件 = 月額50,000円
Google広告では、月額予算を日予算に換算する際、月額を30.4で割る方法が公式ヘルプで案内されています。
50,000円 ÷ 30.4日 = 1日あたり約1,645円
この金額はあくまで考え方を示す仮説例です。実際のCPAは、商材・競合・広告の訴求・LPの品質などで変わります。配信後の実績をもとに見直しましょう。
◉初めて配信する場合の予算の考え方
配信実績がない段階では、正確なCPAは分かりません。
最初の広告費は、成果が出る条件を見つけるためのテスト費用とも考えましょう。
予算が限られる場合は、複数の商品や媒体に分散させるより、
最も売りたい商品・重要なターゲット・1つの媒体に絞る方が、改善に必要なデータを集めやすくなります。
Google広告なら、購入や問い合わせにつながりやすい検索キーワードを優先します。
Meta広告なら、訴求の異なる画像や文章を複数用意し、どの切り口に反応があるかを確かめましょう。
大切なのは、広告費によってクリック・問い合わせ・成約のどこまで進んだかを確認することです。
◉予算を増やすタイミングと注意点
CPAが目標内に収まり、利益も確保できているなら、予算を増やして成果件数を伸ばせる可能性があります。
ただし、一気に増額するのではなく、数値を見ながら段階的に増やすのが安全です。
また、日予算を使い切っているからといって、必ず増額すべきとは限りません。
CPAが許容範囲内か、問い合わせを受け入れる体制があるか、広告経由の成約率と利益が保てているかを確認してから判断しましょう。
反対に予算を使えていない場合は、入札・ターゲット・キーワード・広告の訴求に課題がある可能性があります。単純に予算を増やす前に、配信量が少ない原因を確認することが大切です。
◉まとめ
Web広告の予算は、相場だけで決めるものではありません。
まずは目標CPAと必要な成果件数を決め、
CPA×件数で月額予算を逆算することから始めましょう。
初期は少額でも構いません。
ただし、目的を絞り、改善に必要なデータを得られるように配信することが重要です。成果が安定してから、CPA・利益・受け入れ体制を確認しながら予算を増やしていきましょう。
執筆者:トモヤ 広告運用者×薬剤師ライター。Google広告・Meta広告の運用をサポートしています。お気軽にご相談ください!